さぽろぐ

  映画・TV・音楽  |  その他の都道府県・海外

新規登録ログインヘルプ


2018年04月17日

『おんな城主直虎』、最後の2回でまたやられた(第46~50回)




皆さんこんばんは。
今回は去年の大河ドラマ『おんな城主直虎』の感想シリーズということで、第46~50回までの感想を書きます。
ついにラストですね。
一昨年の『真田丸』に比べたら随分早く終うことができました 笑

まずはあらすじ。
織田信長(市川海老蔵)に武田との内通を疑われる徳川(松平)信康(平埜生成)。生母瀬名(菜々緒)は信康の命を救おうと、自分ひとりで罪を背負っての逃避行を始める。武田との内通の罪を一手に背負って自刃した瀬名の思いもむなしく、信長の圧力に屈した家康(阿部サダヲ)は信康を切腹させてしまう。

信康事件で二つにわれかけた徳川家だが、井伊万千代(菅田将暉)の助言により、家康が腹を割って岡崎衆に語りかけたことで和解。一丸となって武田方の篭る遠江高天神城を攻めることに。兵糧攻めを行い、和議を受け入れることにより敵味方ともに最小限の損害で城を手に入れる算段が、織田のてこ入れで和議は不可能になり、結局城兵たちを殺す羽目に陥ってしまった。

武田勝頼(奥野瑛太)を滅ぼした帰途、徳川領を通って帰ると言い出した信長のために饗応の限りを尽くす家康。満足して徳川領を通過する信長を尻目に、今川氏真(尾上松也)は明智光秀(光石研)から伝えられた信長暗殺の計画を家康に告げる。

光秀・氏真の策に乗ることにした家康一行。しかし当初の計画が狂って、家康らを残して中国攻めへ参加することになった光秀。混乱する徳川勢だったが、信長の招きにしたがって堺に向かうも、光秀の謀反と信長の訃報を知らされる。

光秀の謀反は結局羽柴秀吉の勝利によって終わりを告げ、家康は万千代らを連れ甲斐に進出する。井伊谷では光秀の遺児となった自然(田中レイ)の処遇が問題となるが、おとわは自然を守る決意をし、自然を捕らえにきた万千代や織田方使者を退ける。その後おとわ(柴崎コウ)は体調を崩し、子供時代の井伊直親(藤本哉汰)、小野政次(小林颯)、龍雲丸(能浦航汰)に迎えられて天に召される。それを聞いた万千代は悲しみながらも徳川と北条の同盟を実現し、ついに元服して兵部少輔(ひょうぶのしょう)直政と名乗ることを許された。


まずは第46回「悪女について」。
全体的には面白かったです。不本意ながら信長に屈し、北条と結ぶ努力もむなしく瀬名も信康も失った家康の心情が切なく描かれていて非常によかったです。

ただし、やはり不自然な点があって残念でした。
それは、瀬名と石川数正(中村織央)の逃避行。
内通した文書を残して姿を消した正室と一緒にいなくなったらまず同心を疑われるし、女一人男一人の逃避行はほぼ100%ゲス不倫を疑われます。
そんなことしたら数正は主君を裏切った罪で切腹すらさせてもらえず、一族郎党とともに処刑ですよ。
途中で帰したといってもおめおめ岡崎に戻れるわけがない。
おかしいでしょ?
歴史への愛が感じられない。

そして、このドラマでよくおとわが武士は大変だ。百姓として暮らす。みたいなこと言ってますが、脚本家の方は農業やったことあるのか?(僕はありませんが 笑)

お米を育てること自体が大変なのにも拘わらず、当時は今よりも肥料や道具が発達していないのだし、疫病や天候不順で米が獲れなくても年貢はもっていかれるし、さらに戦いで突然武士が馬で田んぼに侵入するから稲はダメになるし、勝手に稲を刈られてもっていかれるし、突然火をつけられて家財を焼かれるし、突然武士が家の中に入ってきて女房娘を犯されるし、拉致されるし、ていうのが戦国時代の百姓の日常ですよ。
(戦国時代は武将たちの華々しい活躍ばかりが目立ちますが、実際は血みどろでしょっちゅう病気が流行ってよく人が死に、いなくなり、泥や糞尿まみれで倫理も道徳もクソもない『北斗の拳』顔負けの世紀末的世界です)

そんな百姓に比べたら「武士の方が大変」みたいな言葉は出てこないと思うのですが…
悪いけど、浅はか…

第47回は「決戦は高天神」。
この回も面白く拝見させていただいたので特に文句はなかったのですが、下記「坂の上のサインボード」さんもおっしゃっているように、ドラマ中で兵糧攻めが「敵味方ともに損傷が少ない」といっていたのが気になりましたね 笑

まさに「坂の上の…」さんがおっしゃっている通りで、兵糧攻めをされた方は食料が尽きたら草やねずみ、虫などを食べ、それも尽きたら壁などの木を削って食べ、それもなくなれば土を煮ていわゆる「土粥(つちがゆ)」という状態で食べ、最終的には餓死者の肉を食べることになります。

それくらいえげつない作戦なので、全然平和的ではありません。

しかし、本多忠勝(高嶋政宏)の「駿河とるぞー!」には少し高揚してしまった…
何たる不覚 笑

第48回は「信長、浜松来たいってよ」。
氏真が本能寺に一役買っていたというのは面白い解釈なのですが、そもそも信長が家康を殺そうと考えているというのが考えにくい。

次話で結局信長の真意はあいまいになりますが、普通に考えたら、
家康死亡→駿遠三が混乱→混乱に乗じて北条が侵入→北条が尾張に迫り、織田家の統一が遅くなる
という展開になるはずなので、徳川家の勢力を削りはしても家康を葬るのは考えにくい。
不自然。浅はか。

ただ、確かに酒井忠次(みのすけ)、本多忠勝、榊原康政(尾美としのり)、井伊万千代という首脳陣を軒並み呼ぶのはおかしいといえばおかしい。
しかし、さすがに家康を含めた彼ら重臣衆が葬られたら徳川は滅ぶと思うが、留守居としては大久保一族や本多重次、本多広孝、鳥居元忠、酒井重忠、石川数正、平岩親吉(モロ師岡)、大須賀康高を初めとした横須賀衆がいるので戦力としては割りと問題なさそうです(たぶん、北条が攻めてきても防戦なら十分にできる)。

と考えると、上記4人が呼ばれるのもまぁおかしくはないかなと思いました。

それと気になったのが、なぜ穴山梅雪(田中要次)が「梅雪」でなく「信君」と呼ばれていたのかということ。
意味不明。
「信君」という名前を捨てて出家している(参考:「武家や公家の名前について」)のだから、普通は「梅雪」でしょう?
ただでさえ「忌み名(諱、実名)」は普段使いしなかったといわれているのに、法名無視かよ 笑

しかし、ラストシーンの万千代の力強い「殿」には奮えました 笑

第49回は「本能寺が変」。
ここまで菅田将暉氏のおかげで何とか面白くなってきたのに、いやぁ、やられましたね。
今までの話で一、二を争うほどつまらなくげんなりする話でした。
最終回手前でこんなに気持ちを落とされるとは思いませんでした。

まず、題名がつまんない。
そして、信長は家康一行を討ち取るなら安土城の方が楽なのに、わざわざ本能寺で討ち取るのは不自然だ、と思ったら、のちに「どうやら信長は家康を討つ気はなかったのでは?」という描写になりましたね。
これは悪くなかった。

次に、茶屋四郎次郎は三河出身という説があって、三方ヶ原の戦いあたりまでは武士として徳川家中で働いていたらしいので、この短期間ですっかり京都人然として京訛りなのは不自然だと感じました。 

次。
堺にて白人と変わらない格好をした黒人がいましたが、言わずとも知れていますが当時の黒人は奴隷としてつれてこられているので、きれいな格好してるのはおかしいでしょう?
考証が甘い。興ざめする。

極めつけは龍雲丸の登場による少女漫画的展開。
うんざり。おとわが活躍すると面白くなくなるってどうよ?主人公としてどうなのよ?

おまけとしては家康の逃避行を省略しすぎですね。
万千代が活躍するのだから、もうちょっときちんと描写してほしかった。

さらに、この辺の展開を駆け足でやりすぎたせいで、結局おとわが船を用意した意味がわからなかった…
物語りの役に立たないで、しかも伏線でも何でもないことやるって、どんな主人公だよ? 
脚本、下手くそすぎ。

第50回は最終回で「石を継ぐ者」。
終盤は面白かったのに、49回のなぞの展開で一気に面白くなくなり、そのままテンションだだ下がりの状態で迎えた最終回。

本能寺が終わって家康一行は三河に戻っているのに、おとわはいつまで船乗ってんだよ…
堺の様子見る、って船乗ってるだけじゃん…

そして、自然の騒動では徳川領である井伊谷に織田軍が乱入してきているが、意味不明。
実質的当主である信長と当主信忠が殺されて統率の取れない織田軍が、当主健在で無傷の徳川領、しかも織田領との国境近くである池鯉鮒(ちりゅう)あたりに入ってくるならまだしも、奥深くにある井伊谷に現れるとか意味不明。

徳川は独立勢力なのだから、信長が死んだ状態で織田軍を徳川領に招きいれるとかもありえない。

おとわが死んだ前後はまぁ、感慨深くなくはなかったけど、結局面白くなかった。

万千代の元服までがっかりの連続でした。
もう二度と大河ドラマ作るな 笑

最後は悪くなかったですが、総合的にはクソドラマでした。
クソつまんなかったです。

NHKの人は、妙なてらいをせずに王道大河ドラマを作った方がいいと思いますよ。
どうせ商売やらないでも稼げる団体なんだから、下手くそな商売考えててらわないで、まじめに大河やってください。
まじでつまんなかったです。

以上!

今回登場した人物のフルネーム(参考:「武家や公家の名前について」)
・織田 参議(字は三郎) 平(藤原、忌部) 朝臣 信長
・徳川(松平) 次郎三郎 源 信康
・徳川 三河守(字は次郎三郎) 源 朝臣 家康
・武田 大膳大夫(字は四郎) 源 朝臣 勝頼
・今川 治部大輔(字は彦五郎) 源 朝臣 氏真
・明智 日向守(字は十兵衛) 源(惟任) 朝臣 光秀
・羽柴 筑前守(字は藤吉郎) 平 朝臣 秀吉
・井伊 肥後守(字不明) 藤原 朝臣 直親
・(苗字なし) 但馬守(字か官職か不明) 小野 朝臣? 政次(道好)
・井伊 兵部少輔(字なし) 藤原 朝臣 直政
・石川 伯耆守(字は与七郎) 源 朝臣 数正
・本多 平八郎 藤原 忠勝
・酒井 左衛門尉(字は小五郎) 源(大江) 朝臣 忠次
・榊原 小平太 源 康政
・本多 作左衛門 藤原 重次
・本多 豊後守(字は彦三郎) 藤原 朝臣 広孝
・鳥居 彦右衛門尉 平 元忠
・酒井 河内守(字不明) 源(大江) 朝臣 重忠
・平岩 主計頭(字は七之助) 弓削 朝臣 親吉
・大須賀 五郎左衛門尉 (氏不明) 康高
・穴山 玄蕃頭(字は彦六郎、左衛門大夫など) 源 朝臣 信君(入道梅雪)
・中島(茶屋) 四郎次郎 (氏不明) 清延
・織田 左近衛中将(字は勘九郎) 平(藤原、忌部) 朝臣 信忠

※写真はイメージです。



参考
第46回
ある茨城人の見聞録
坂の上のサインボード
雑記帳
第47回
坂の上のサインボード
ある茨城人の見聞録
莓ワールド!
第48回
ともさんのふむふむ大辞典
莓ワールド!
昼寝の時間
第49回
坂の上のサインボード
ドラマ@見とり八段
ある茨城人の見聞録
第50回
坂の上のサインボード
莓ワールド!
ドラマ@見とり八段

/
記事を読んでいただき、ありがとうございました!他の記事もぜひご覧下さい。
次回は「リフレッシュボールを買った」。

//
今期イチオシ曲!ぜひ聞いてください!

書籍ベストセラー
PC周辺機器・パーツ
台所用品



あなたにおススメの記事


follow us in feedly
同じカテゴリー(テレビ)の記事画像
『西郷どん』、寺田屋の描写はよかったが…(第21~25回)
『西郷どん』、奄美編、面白いじゃないか!(第18~20回)
『西郷どん』、月照になぜヒゲが生えない?!(第17回)
『西郷どん』、若干減速か?(第13~16回)
『西郷どん』、恋愛ごっこは地震が治まってからやれ!(第11~12回)
『西郷どん』、まだ面白い!(第6~10回)
同じカテゴリー(テレビ)の記事
 『西郷どん』、寺田屋の描写はよかったが…(第21~25回) (2018-08-11 19:00)
 『西郷どん』、奄美編、面白いじゃないか!(第18~20回) (2018-07-26 19:00)
 『西郷どん』、月照になぜヒゲが生えない?!(第17回) (2018-07-10 19:00)
 『西郷どん』、若干減速か?(第13~16回) (2018-06-24 19:00)
 『西郷どん』、恋愛ごっこは地震が治まってからやれ!(第11~12回) (2018-06-08 19:00)
 『西郷どん』、まだ面白い!(第6~10回) (2018-05-19 19:00)

Posted by Sosuke Washiya at 19:00│Comments(0)テレビ
※このブログではブログの持ち主が承認した後、コメントが反映される設定です。
上の画像に書かれている文字を入力して下さい
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。