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2021年11月08日

第二次国府台合戦に学ぶ―小さな勝ちに酔わない

江戸川の河川敷(松戸市矢切)
《令和6年11月13日更新》

皆さんこんばんは。
今回は「実生活に活かす戦国合戦術」第53弾として、「第二次国府台合戦(こうのだいがっせん)」について、実用的視点で学んでいこうと思います。
※記事下部に武家や公家の人物名の読み仮名を載せています。


【合戦シリーズの過去記事(抜粋)】
江古田原沼袋合戦権現山の戦い
第一次国府台の合戦川越城の合戦
志賀城の合戦郡山城の合戦
厳島の合戦四万十川の合戦
今山の合戦耳川の合戦
金ヶ崎城の合戦一言坂の合戦
三方ヶ原の合戦叡山焼き討ち
江古田原沼袋の戦い②石山合戦
雑賀・根来合戦第一次国府台の戦い②
三木合戦本能寺の変
九戸城の戦い文禄・慶長の役
関ヶ原の戦い第二次上田城の戦い
大坂冬の陣



普段の生活の中で、いろいろ目標を達成することってあると思います。

仕事で契約が取れたとか、彼女に告白してOKをもらったとか、彼女と婚約したとか。

そんな時、どの段階で喜びますか?ということが大事です。

もちろん、嬉しい出来事があったら大いに喜ぶべきです。

全身で喜んでいいと思います。

しかし、その段階で喜んでいいんですか?

その「勝利」は確定してるんですか?

物事は、勝利に近づけば近づく程トラブルが発生する傾向があります。

「やった!結婚のOKもらった!もう大丈夫だ!」

そんな瞬間がいちばん危ないんです。

というわけで今回は、北条左京大夫氏康と里見左馬頭義弘が衝突した第二次国府台合戦から「小さな勝ちに酔わない」ということを学びたいと思います。

同合戦の動員兵力に言及した記事を読みたい方は、下記リンクをタップしてください:
各合戦の動員人数について(6)第二次国府台の合戦
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2021年11月03日

大坂夏の陣に学ぶ―覚悟して手放す

大阪城天守閣
《令和6年4月15日更新》

皆さんこんばんは。
今回は「実生活に活かす戦国合戦術」第52弾として、「大坂夏の陣(おおさかなつのじん)」について、実用的視点で学んでいこうと思います。
※記事下部に武家や公家の人物名の読み仮名を載せています。

【合戦シリーズの過去記事(抜粋)】
江古田原沼袋合戦 権現山の戦い
第一次国府台の合戦 川越城の合戦
志賀城の合戦 郡山城の合戦
厳島の合戦 四万十川の合戦
今山の合戦 耳川の合戦
金ヶ崎城の合戦一言坂の合戦
三方ヶ原の合戦 叡山焼き討ち
江古田原沼袋の戦い② 石山合戦
雑賀・根来合戦 第一次国府台の戦い②
三木合戦 本能寺の変
九戸城の戦い 文禄・慶長の役
関ヶ原の戦い 長谷堂城の戦い
大坂冬の陣


※『歴史と旅』増刊「日本合戦総覧(昭和63年1/10臨時増刊、秋田書店)」の檜山良昭氏の記事をベースに他ブログさんの記事などを参考にさせていただいております(下記)。


普段の生活で、望まない状況に陥ることってあると思います。

仕事でうまくいかないとか、友人関係がうまくいかないとか、彼女にフラれたとか。

そんな時、どうしてますか?

状況が受け入れられなくてパニックになって、あらぬ行動をとってしまうこともありますよね。

みんな同じなんですね。

それは仕方のないことではあります。

他人のせいにしてしまいたくもなります。

しかし、ジタバタしてしまって状況がさらに悪化したことってありませんか?

他人のせいにしてその人を責めてみて、解決しましたか?

今回は、そんな状況に陥りつつも危機を脱した人の話です。
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2021年10月30日

『青天を衝け』第31回―井上家について

新宿三井ビルディング
《令和6年3月28日更新》

皆さんこんばんは。
今回は令和3年の大河ドラマ『青天を衝け』第31回に関しての楽しむためのヒントを解説したいと思います。

大河ドラマを見てみたけれど、歴史もよくわからないし、どう楽しんでいいのかわからない
歴史には興味あるけど、自分では積極的に勉強する気になれない、という方必見です!
※記事下部に武家や公家の人物名の読み仮名を載せています。

【『青天を衝け』の楽しむヒント】
・第1回―渋沢家について ・第2回―身分秩序について
・第3回―平岡家について ・第4回―阿部家について
・第5回―藤田家について ・第6回―美賀君の血筋
・第7回―井伊家について ・第8回―岩瀬忠震の出自
・第9回―安政頃の西郷吉之助 ・第10回―安藤信正について
・第11回―高崎城について・第12回―一橋徳川家について
・第13回―越前松平家について・第14回―島津家について
・第15回―三島家について ・第16回―池田屋事件について
・第17回―武田耕雲斎について ・第18回―天狗党の乱について
・第19回―小栗家について ・第20回―土方家について
・第21回―杉浦愛蔵について ・第22回―保科俊太郎について
・第23回―栗本鋤雲について ・第24回―証券とは何か
・第25回―貨幣経済とは? ・第26回―高松凌雲について
・第27回―「藩」はどうなったのか? ・第28回―大隈重信について
・第29回―伊藤博文について ・第30回―五代家について


まずはあらすじ。




第31回のあらすじ


明治4年(1872年)、渋沢栄一美雄(吉沢亮)は父・渋沢市郎右衛門美雅(小林薫)の最期を看取った。

従弟であり妹・ていの婿養子(むこようし)となった須永才三郎(石川竜太郎)こと渋沢市郎に「中の家(なかんち)」を任せ、東京(とうきょう)の自邸へと戻った。

そこで栄一は一枚の手紙を読み、顔面蒼白となる。

栄一は、大きなお腹を抱えた女性・大内くに(仁村紗和)を自邸にいざない、妻・千代(橋本愛)に不貞を詫びた。

くにが宿しているのは自分の子だという。

千代は怒るどころか温かな笑顔で栄一を許し、くにに一緒に暮らすことを提案する。

一方、箱館(はこだて)戦争で新政府に敗れ投獄されていた従兄・渋沢成一郎英明(高良健吾)が出所し、栄一邸を訪れた。

道を違えたことで罵り合う栄一と成一郎であったが、お互い生きていたことを涙を流して喜び合った。

成一郎は「喜作」と名を戻し、大蔵省(おおくらしょう)に入省した。

新政府では、欧米(おうべい)へ旅立った大久保一蔵利通(石丸幹二)・岩倉具視(山内圭哉)らに代わり、西郷吉之助隆盛(博多華丸)・大隈八太郎重信(大倉孝二)・井上聞多馨(福士誠治)らが政権の中枢にいた。

大久保は「新規の改正はするな」と言い残して旅だったが、栄一は「廃藩置県(はいはんちけん)に関わることだったら『新規の改正』には当たらない」と主張し、廃藩置県の一環として「銀行」の設立に取り組んだ。

栄一は豪商である三井組(みついぐみ)と小野組(おのぐみ)の番頭を呼び出し、「合本(がっぽん)」による民間の銀行の設立を希望したが、2人は「合本」にはいい顔をしない。

栄一は2人に「それならば、官金を取り扱わせることはできない」と首根っこを掴むが、三井組番頭・三野村利左衛門(イッセー尾形)に「これでは徳川(とくがわ)時代と変わらない」といわれ、心を揺さぶられるのであった…

ということで、
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2021年10月26日

250 years of the birth of Mozart BEST OF BEST MOZART(5)

Mozart 250 years of the birth of Mozart


皆さんこんばんは。
今回は『250 years of the birth of Mozart BEST OF BEST MOZART』というCDについて、第5弾です。

CDの名前にある通り、有名な作曲家W.A.Mozart(モーツァルト)の生誕250周年記念として作られたCDです。
※モーツァルトの生誕は1761年、このCDがリリースされたのは2005年ですから「250周年を目指して」という意味合いなのだと思います。

まずはCDを買った経緯です。

僕はモーツァルトが大好きなんです(といってもそれほど詳しいわけではありませんが…)。

小学生のときに彼の生涯に魅力を感じ、中学生ときに初めてCDを借りてきて以来ちょこちょこと新しいCDを買って聴いてたりします。


関連記事:
・モーツァルト『交響曲第40番』第1楽章、打ち込み完成!

関連記事:
・ポケットスコア/モーツァルト「ジュピター」

関連記事:
・ポケットスコア/モーツァルト「ハフナー」

関連記事:
・アマデウス

関連記事:
・黒田恭一『はじめてのクラシック』

関連記事:
・モーツァルト


令和元年の5月、そろそろ新しい音源が欲しいと思って仕事の帰りにBook-offに寄って物色していました。
僕は『レクイエム』の音源をもっていなかったのでこの機に手に入れたいと思って探した結果、店にある中で『レクイエム』が収録されているのがこの音源だった訳です。

なるべく全曲について書いていきたいと思っていますので、長い道のりになると思います 笑

↓こちらのCDです。
ベスト・オブ・ベスト・モーツァルト



【これまでの記事】
・Disc1 1曲目、2曲目 ・3曲目、4曲目
・5曲目、6曲目 ・7曲目、8曲目

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2021年10月22日

『青天を衝け』第30回―五代家について

マイドームおおさか
《令和6年3月21日更新》

皆さんこんばんは。
今回は令和3年の大河ドラマ『青天を衝け』第30回に関しての楽しむためのヒントを解説したいと思います。

大河ドラマを見てみたけれど、歴史もよくわからないし、どう楽しんでいいのかわからない
歴史には興味あるけど、自分では積極的に勉強する気になれない、という方必見です!
※記事下部に武家や公家の人物名の読み仮名を載せています。

【『青天を衝け』の楽しむヒント】
・第1回―渋沢家について ・第2回―身分秩序について
・第3回―平岡家について ・第4回―阿部家について
・第5回―藤田家について ・第6回―美賀君の血筋
・第7回―井伊家について ・第8回―岩瀬忠震の出自
・第9回―安政頃の西郷吉之助 ・第10回―安藤信正について
・第11回―高崎城について・第12回―一橋徳川家について
・第13回―越前松平家について・第14回―島津家について
・第15回―三島家について ・第16回―池田屋事件について
・第17回―武田耕雲斎について ・第18回―天狗党の乱について
・第19回―小栗家について ・第20回―土方家について
・第21回―杉浦愛蔵について ・第22回―保科俊太郎について
・第23回―栗本鋤雲について ・第24回―証券とは何か
・第25回―貨幣経済とは? ・第26回―高松凌雲について
・第27回―「藩」はどうなったのか? ・第28回―大隈重信について
・第29回―伊藤博文について





第30回のあらすじ


明治4年(1871年)、渋沢栄一美雄(吉沢亮)は大阪にいた。

栄一は、そこで新たに鋳造(ちゅうぞう)した貨幣「一円」の出来具合を診ていたのである。

その夜、三井(みつい)が主催する接待の場には「五代(ごだい)」なる男がいた。

それは、栄一がかつて「篤太夫」と名乗り、民部公子(みんぶこうし)・徳川民部大輔昭武(板垣李光人)の供としてフランス・パリにいた時、幕府(ばくふ)がフランスから受けるはずだった借款(しゃっかん)をつぶした男「五代」であった。

栄一は、恨みのある五代才助友厚(ディーン・フジオカ)に食って掛かるが、友厚は夢を語った。

大商人や政府だけでお金が回るのではなく、民を豊かにしなければならないと。

友厚にパリでの恨みをぶつけた栄一だが、段々と彼の夢に惹かれていく。

栄一が東京(とうきょう)に戻ると、新政府では大久保一蔵利通(石丸幹二)や岩倉具視(山内圭哉)ら首脳が廃藩置県(はいはんちけん)について話し合い、もめていた。

大久保らに東京に呼び戻された西郷吉之助隆盛(博多華丸)は、埒(らち)の開かない会議に呆れ、席を立った。

西郷は「まだ戦が足りん」という。

まるで「小田原評定(おだわら ひょうじょう)」さながらの首脳の会議に呆れる栄一と杉浦愛蔵譲(志尊淳)は、新しく上司となった井上聞多馨(福士誠治)に呼び出される。

井上は、戦をしてでも廃藩置県を断行するという。

それに対して栄一は、「戦をしてはならない」という。

そのために栄一は改正掛(かいせいがかり)を鼓舞(こぶ)し、たった4日間で全藩の藩札(はんさつ)の価値や物価、借金の多寡(たか)を調べ上げ、一切の血を流さずに「廃藩置県」を実施させることに成功した。

大手柄を立てた栄一だが、突然やってきた大久保に政府の予算についての意見を求められ、率直な意見を述べた。

しかし、それについて「逆らった」と言いがかりをつけられ改正掛を解散させられてしまう。

失意と疲労困憊(ひろうこんぱい)で自邸に戻った栄一だったが、「父危篤」の知らせを受け、故郷・血洗島(ちあらいじま)に急行した。

ということで、
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2021年10月18日

大坂冬の陣に学ぶ―自分のプライドを自分でたたき折る

大阪城 夕焼け
《令和6年4月8日更新》

皆さんこんばんは。
今回は「ビジネスに活かす戦国合戦術」第51弾として、「大坂冬の陣(おおさかふゆのじん)」について、実用的視点で学んでいこうと思います。
※記事下部に武家や公家の人物名の読み仮名を載せています。

【合戦シリーズの過去記事(抜粋)】
江古田原沼袋合戦 権現山の戦い
第一次国府台の合戦 川越城の合戦
志賀城の合戦 郡山城の合戦
厳島の合戦 四万十川の合戦
今山の合戦 耳川の合戦
金ヶ崎城の合戦一言坂の合戦
三方ヶ原の合戦 叡山焼き討ち
江古田原沼袋の戦い② 石山合戦
雑賀・根来合戦 第一次国府台の戦い②
三木合戦 本能寺の変
九戸城の戦い 文禄・慶長の役
関ヶ原の戦い 田辺城の戦い
長谷堂城の戦い


※『歴史と旅』増刊「日本合戦総覧(昭和63年1/10臨時増刊、秋田書店)」の坂井洋子氏の記事をベースに他ブログさんの記事などを参考にさせていただいております(下記)。


日常生活を送っていて、親や教師に注意されたり、先輩や上司に苦言を言われたりすることってありますよね。

そういう時ってカチンとくるものです。

「お前に言われたくないわ」って思ったり、「わかっとるわ」と思ったり…

その時、反射的にムッとした態度で反応をしてしまいがちですが、それ、誰が得してますか?

自分の小さなプライドのために感情的な反応をしてしまえば、相手が自分に抱く印象は悪くなる一方です。

長い日本の歴史の中で、「小さなプライド」を自分でへし折ることができなかったために家を滅亡に導いた人物は何人もいますが、今回はそのうちの一例についてです。

というわけで今回は、大御所(おおごしょ)徳川家康が右大臣羽柴(豊臣)秀頼を攻めた「大坂冬の陣」から「自分のプライドを自分でたたき折る」ということを学ぼうと思います。
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2021年10月14日

『青天を衝け』第29回―伊藤博文について

ポスト
《令和6年3月7日更新》

皆さんこんばんは。
今回は令和3年の大河ドラマ『青天を衝け』第29回に関しての楽しむためのヒントを解説したいと思います。

大河ドラマを見てみたけれど、歴史もよくわからないし、どう楽しんでいいのかわからない
歴史には興味あるけど、自分では積極的に勉強する気になれない、という方必見です!
※記事下部に武家や公家の人物名の読み仮名を載せています。

【『青天を衝け』の楽しむヒント】
・第1回―渋沢家について ・第2回―身分秩序について
・第3回―平岡家について ・第4回―阿部家について
・第5回―藤田家について ・第6回―美賀君の血筋
・第7回―井伊家について ・第8回―岩瀬忠震の出自
・第9回―安政頃の西郷吉之助 ・第10回―安藤信正について
・第11回―高崎城について・第12回―一橋徳川家について
・第13回―越前松平家について・第14回―島津家について
・第15回―三島家について ・第16回―池田屋事件について
・第17回―武田耕雲斎について ・第18回―天狗党の乱について
・第19回―小栗家について ・第20回―土方家について
・第21回―杉浦愛蔵について ・第22回―保科俊太郎について
・第23回―栗本鋤雲について ・第24回―証券とは何か
・第25回―貨幣経済とは? ・第26回―高松凌雲について
・第27回―「藩」はどうなったのか? ・第28回―大隈重信について





第29回のあらすじ


明治2年(1869年)の暮れ、新政府に出仕することになった渋沢栄一美雄(吉沢亮)は、大蔵省(おおくらしょう)の大隈八太郎重信(大倉孝二)、伊藤俊輔博文(山崎育三郎)らに「改正掛(かいせいがかり)設立のアイディアを伝え、静岡藩(しずおかはん)にいる旧幕臣(きゅうばくしん)の招聘(しょうへい)の許可を得た。

明けて明治3年(1870年)、「改正掛」には諸藩から多くの人材が集まった。

渋沢栄一が呼び寄せた人物の中には旧幕臣の杉浦愛蔵譲(志尊淳)、前島来輔密(三浦誠己)、赤松大三郎則良(上村海成)、塩田三郎篤信(増本尚)らがいた。

新政府に栄一ら旧幕臣が参加していることを快く思わない者もいたが、栄一は掛長(かかりちょう)として粉骨砕身(ふんこつさいしん)し、前島の発案による郵便制度を実現させた。

同時に栄一は絹糸の機械生産の計画を立ち上げ、その旗頭として従兄である尾高新五郎惇忠(田辺誠一)の抜擢(ばってき)にも成功する。

一方、新政府の首脳である大久保一蔵利通(石丸幹二)は、留守中に大隈が勝手に立ち上げた「改正掛」の急進的な動きに不快感を示すのであった…

ということで、
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2021年10月10日

実写化の悪評を覆した作品―『THE NEXT GENERATION パトレイバー』(シリーズ特別編)

レインボーブリッジ


皆さんこんばんは。
今回は映画『THE NEXT GENERATION パトレイバー』(シリーズ特別編)についてです。


この『パトレイバー』、ある程度の年齢(※)の方の中には「サンデーで読んだ」、「テレビアニメで見た」、「アニメ映画を観た」という人も結構いらっしゃると思うのですが、そもそもどういった作品なのか。
※ある程度の年齢の人:昭和50年(1975年)年代生まれの人。

『パトレイバー』が生まれる経緯や、その後、今作につながる流れなどを解説したいと思います。

漫画版に興味のある方は、下記リンクをクリックしてください:
機動警察パトレイバー



【映画データ】
監督:押井守、辻本貴則、湯浅弘章、田口清隆
脚本:押井守、山邑圭
原作:ヘッドギア
出演者:真野恵里菜、筧利夫、福士誠治、太田莉菜、しおつかこうへい、千葉繁
音楽:川井憲次

まずはあらすじです。



あらすじ


20世紀末の東京では、東京湾の干拓事業である「バビロンプロジェクト」のため作業用大型ロボットである「レイバー」の活動が増えていた。

「レイバー」の増加は自ずとそれを用いた犯罪の増加につながり、それを取り締まる必要性が生まれてきた。

警視庁内に設置された「特科車両二課(特車二課)」は、「パトロールレイバー」(略して「パトレイバー」)を運用して数々のレイバー犯罪を取り締まっていった。

時は経って2013年。

「バビロンプロジェクト」の終息によって「レイバー」の運用は減り、「特車二課」の活躍の場はほとんどなくなっていた。

メンバーも代替わりし、3代目となっていた。

もはや「パトレイバー運用のノウハウを伝える」という役割のみで存続していた特車二課だが、警視庁内では解隊の話が浮上していた。

「特車二課」を存続させたいメンバーたちは、部隊の存続をかけて犯罪に立ち向かっていく…

ということで、

↓こちらの映画について書いています。

THE NEXT GENERATION パトレイバー/第1章 [DVD]


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2021年10月06日

『青天を衝け』第28回―大隈重信について

佐賀城跡
《令和6年3月5日更新》

皆さんこんばんは。
今回は令和3年の大河ドラマ『青天を衝け』第28回に関しての楽しむためのヒントを解説したいと思います。

大河ドラマを見てみたけれど、歴史もよくわからないし、どう楽しんでいいのかわからない
歴史には興味あるけど、自分では積極的に勉強する気になれない、という方必見です!
※記事下部に武家や公家の人物名の読み仮名を載せています。

【『青天を衝け』の楽しむヒント】
・第1回―渋沢家について ・第2回―身分秩序について
・第3回―平岡家について ・第4回―阿部家について
・第5回―藤田家について ・第6回―美賀君の血筋
・第7回―井伊家について ・第8回―岩瀬忠震の出自
・第9回―安政頃の西郷吉之助 ・第10回―安藤信正について
・第11回―高崎城について・第12回―一橋徳川家について
・第13回―越前松平家について・第14回―島津家について
・第15回―三島家について ・第16回―池田屋事件について
・第17回―武田耕雲斎について ・第18回―天狗党の乱について
・第19回―小栗家について ・第20回―土方家について
・第21回―杉浦愛蔵について ・第22回―保科俊太郎について
・第23回―栗本鋤雲について ・第24回―証券とは何か
・第25回―貨幣経済とは? ・第26回―高松凌雲について
・第27回―「藩」はどうなったのか?





あらすじ


明治2年(1869年)7月、版籍奉還(はんせきほうかん)が実施され、駿府(すんぷ)藩は「静岡(しずおか)藩」と改名した。

渋沢篤太夫美雄(吉沢亮)は商法会所(しょうほうかいしょ)の運営に精を出していたが、そんな篤太夫の元へ新政府から召喚がかかった。

新政府は、戊辰(ぼしん)戦争により武力で幕府を滅ぼしておきながら旧幕臣(ばくしん)に頼ろうとする。

篤太夫は、そんな新政府の恥知らずな姿勢に憤慨する。

招聘(しょうへい)のかかった大蔵省(おおくらしょう)を切り盛りしているのは大隈八太郎重信(大倉孝二)と伊藤俊輔博文(山崎育三郎)。

篤太夫は、彼らに会って直接断りを入れるべく、東京(とうきょう)へ向かった。

篤太夫はいきり立って皇城(こうじょう)〔江戸城が改称〕に赴いたが、案内に立った伊藤博文がかつて自分達が考えていたような焼き討ちを実行していたことを知り、虚を突かれるのであった。

しかし、大隈重信と対面し怒りが爆発した。

「政治のことなど誰も何も知らない」とのたまわく大隈に対して、

「なら、なぜ徳川を切ったか?徳川を切らずに協力して政(まつりごと)をするべきだった

と吠えたのであった。

篤太夫の剣幕にひるむ大隈であったが、「知らないうちに岩倉(いわくら)と薩長(さっちょう)が徳川(とくがわ)を攻撃し、慶喜が逃げた」と逃げ口上を立てた。

かと思えば、

「壊れた政府を立て直さなくてはいけない」

と言い、

「君は、新しい世を作りたいと思ったことはないか?」

と篤太夫に問う。

篤太夫はその言葉に心を揺さぶられ、悔しさを胸に駿府に戻った。

主君・徳川前内府慶喜(草彅剛)に相談するも、「この先は日本のために尽くせ」と後押しされた篤太夫は、名を以前の「栄一」に戻し、家族を連れて東京へと旅立った。

皇城を見て回った栄一は、大隈、大久保一蔵利通(石丸幹二)、松平春嶽(要潤)、伊達大蔵卿宗城(菅原大吉)、岩倉具視(山内圭哉)、三条右大臣実美(金井勇太)らの前で新政府を批判する。

「何もできていない」

と吠える栄一は、大蔵省内に「改正掛(かいせいがかり)を作ることを建言する。

しかし、そこは大蔵省ではなく新政府の首脳の会する場であった…


ということで、
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2021年10月02日

『青天を衝け』第27回―「藩」はどうなったのか?

富士山
《令和6年2月12日更新》

皆さんこんばんは。
今回は令和3年の大河ドラマ『青天を衝け』第27回に関しての楽しむためのヒントを解説したいと思います。

大河ドラマを見てみたけれど、歴史もよくわからないし、どう楽しんでいいのかわからない
歴史には興味あるけど、自分では積極的に勉強する気になれない、という方必見です!
※記事下部に武家や公家の人物名の読み仮名を載せています。

【『青天を衝け』の楽しむヒント】
・第1回―渋沢家について ・第2回―身分秩序について
・第3回―平岡家について ・第4回―阿部家について
・第5回―藤田家について ・第6回―美賀君の血筋
・第7回―井伊家について ・第8回―岩瀬忠震の出自
・第9回―安政頃の西郷吉之助 ・第10回―安藤信正について
・第11回―高崎城について・第12回―一橋徳川家について
・第13回―越前松平家について・第14回―島津家について
・第15回―三島家について ・第16回―池田屋事件について
・第17回―武田耕雲斎について ・第18回―天狗党の乱について
・第19回―小栗家について ・第20回―土方家について
・第21回―杉浦愛蔵について ・第22回―保科俊太郎について
・第23回―栗本鋤雲について ・第24回―証券とは何か
・第25回―貨幣経済とは? ・第26回―高松凌雲について


まずはあらすじ。


第27回のあらすじ


明治元年(1868年)末、渋沢篤太夫美雄(吉沢亮)は駿府(すんぷ)で主君・徳川前内府慶喜(草彅剛)と面会した。

そして、駿府藩の中老(ちゅうろう)・大久保一翁(木場勝己)や平岡準(大竹直)らに藩の勘定組頭(かんじょうくみがしら)に就くように命じられるが、辞退。

徳川家はかつての800万石から70万石に領地を削減されたが、駿府には日本中から旧幕臣(ばくしん)が押し寄せていた。

そんな中、篤太夫は自分が少ない藩の禄を食むわけにはいかないと言い、「コンパニ―」なるものを創るという。

藩内の旧幕臣や商人たちを巻き込んで、新たな事業を始めるという。

武士や商人たちはお互い一緒に働くことを嫌がったが、篤太夫は根気強く説得を続け、翌明治2年(1869年)1月、「商法会所(しょうほうかいしょ)」を設立する。

また、新政府から駿府藩に交付された「太政官札(だじょうかんさつ)」が借金だと看破した篤太夫は、平岡にこれ以上の太政官札の使用をやめるよう伝えた。

自身は余った太政官札を換金するため、江戸(えど)改め東京(とうきょう)の三井組事務所を訪れた。

三井組では2割の手数料を取られはしたが、無事換金することができた。

篤太夫は、その金で肥料などを買い集めて新たな事業の準備を始めた。

血洗島(ちあらいじま)からは妻の千代(ちよ)(橋本愛)と娘のうた(山崎千聖)を呼び寄せ、篤太夫は新たな人生を歩もうとしていた。

一方、箱館(はこだて)では五稜郭(ごりょうかく)が落城し、土方歳三義豊(町田啓太)が討ち死にした。

篤太夫の従兄の成一郎英明(高良健吾)は、土方から「生きろ」と言われ、涙ながらに逃亡するのであった。

その頃、東京の大隈八太郎重信(大倉孝二)邸では新政府の重鎮である伊藤俊輔博文(山崎育三郎)らが話し合いをしていた。

パリから、民部公子(みんぶこうし)・水戸民部大輔昭武(板垣李光人)の家賃の返金分1万5000両が送られてきたが、一行の会計係がそれを駿府藩に返すよう主張しているという。

その会計係の名は渋沢。

大隈は、「渋沢」がパリで4万両もの利益を蓄えたと聞き、驚愕するのであった。

ということで、
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Posted by 鷲谷 城州 at 20:00Comments(0)テレビ