2018年01月31日
各合戦の動員人数について(2)権現山の戦い
権現山(ごんげんやま)の戦いということで(題名に書いていますが 笑)、そもそもこれがどんな戦いなのかという話ですね。
永正(えいしょう)7年(1510年)に武蔵国神奈川(むさしのくに・かながわ)〔神奈川県横浜市神奈川区(かながわけん・よこはまし・かながわく)〕の権現山城というところで起きた戦いです。
伊豆(いず)を支配下におき、相模小田原(さがみ・おだわら)城を陥落させて武蔵への進出を伺っていた伊勢宗瑞〔北条早雲〕が扇谷上杉(おうぎがやつ・うえすぎ)氏の重臣上田政盛に反乱を起こさせ、政盛が扇谷・山内(やまのうち)の両上杉家に攻められた戦いです。
関連記事:
関東の歴史観光スポットについて
関連記事:
『関八州古戦録』
関連記事:
新井城の戦いから学ぶ―慎重に準備し、且つ大胆に行動すべし
合戦の詳細は下記リンクをご覧いただくとして、この戦いは前回〔江古田原沼袋合戦(えごたはら・ぬまぶくろ・がっせん)〕と同じ関東(かんとう)で約30年後におきた戦いですね。
戦いの経緯を詳しく知りたい方は、下記リンクをクリックしてください:
権現山の戦いから学ぶ―弱い者の戦い方
前回の江古田原沼袋とは地理的に近く、時代も近いです。
江古田原沼袋の頃は伊勢宗瑞はまだ今川(いまがわ)家の客将であり、この30年間で伊豆一国を治め小田原城を陥落させたわけですね。
伊勢宗瑞の登場する記事:
円覚寺(2)―戦国の兵火
同関連記事:
河越城の戦いから学ぶ―基準を満たすまで手綱を緩めてはいけない
同関連記事:
第一次国府台の戦いに学ぶ―「~はずがない」は失敗フラグ
合戦のやり方もおそらく「足軽軍法(あしがるぐんぽう)」が一般化していたと思いますので、動員人数には元々足軽が含まれているでしょうからカウントしやすいですね。
で、実際にこの戦いには何人が動員されていたのかというと「正枝のチャレンジ」さん、「はまれぽ.com」さんによると両上杉が2万人、上田政盛が2000人ということですね。
城攻めのセオリーとしては、篭城(ろうじょう)している人数の10倍は用意するのが普通なので、両上杉はセオリー通りに戦ったことになります。
この人数差で10日間で落城(らくじょう)したそうです。
ちなみに石高(こくだか)ごとの兵力を考えてみると、「大名が動員できる人数は?」さんによると内戦時には万石当たり350人ほどとのことなので、逆算して両上杉家は20,000÷350=57で57万石。
両上杉の領土はもっと大きそうな気がしますが、おそらく総動員ではなかったと思うので、まぁそんなもんでしょう。
対する上田政盛は2,000÷350=5.7で5万7000石となり、上田家は総動員でしたでしょうから領土として相応な感じがします。
ちなみに前回の太田道灌と豊島泰経の石高を考えてみると
道灌は1500÷350=4(万石)、豊島泰経は200×30÷350=17(万石)と、豊島氏は若干多すぎる気はするもののおかしくはない数字ですね。
結論(人数自体はそのまま載っていましたが)
上杉朝良・上杉憲房:20,000人(約57万石?)
上田政盛:2,000人(約5万7000石?)
ひとつひとつの合戦の動員人数だけを調べてみてもあまり面白くはありませんが、各合戦で比較してみると面白そうですね。
今回登場した人物のフルネーム
・伊勢 左京大夫?〔通称は新九郎〕 平 朝臣? 盛時〔長氏、入道早雲庵宗瑞。いわゆる北条 早雲〕
いせ さきょうのだいぶ?〔通称はしんくろう〕 たいら の あそん? もりとき〔ながうじ、入道そううんあんそうずい。いわゆるほうじょう そううん〕
・上田 蔵人〔通称か官職か不明〕 日奉 朝臣? 政盛?
うえだ くろうど〔通称か官職か不明〕 ひまつり の あそん? まさもり?
・太田 備中守〔左衛門少尉、左衛門大夫。通称は不明〕 源 朝臣 資長〔持資。入道道灌〕
おおた びっちゅうのかみ〔さえもんのしょうじょう、さえもんのだいぶ。通称は不明〕 みなもと の あそん すけなが〔もちすけ。入道どうかん〕
・豊島 勘解由左衛門尉〔通称不明〕 平 朝臣 泰経?
としま かげゆさえもんのじょう〔通称不明〕 たいら の あそん やすつね?
・(扇谷)上杉 治部少輔〔通称は五郎〕 藤原 朝臣 朝良
(おうぎがやつ)うえすぎ じぶのしょう〔通称はごろう〕 ふじわら の あそん ともよし
・(山内)上杉 兵庫頭?〔通称は五郎〕 藤原 朝臣? 憲房
(やまのうち)うえすぎ ひょうごのかみ?〔通称はごろう〕 ふじわら の あそん? のりふさ
※写真はイメージです。
参考
山紫水明の日本 ~残したい風景と暮らし
地球のしずく
お城散歩
※twitterやfacebookでのフォロー、お待ちしてます!
―アメーバブログをご利用の方へ―
筆者はアメーバブログも利用していますが、実はアカウント作成2か月ちょっとで1日543アクセスを達成、教育ジャンルで50位を突破するという驚異的な記録を打ち立てました。

それを達成するために利用したのがこちらのツール
→「アメーバキング2」アメブロ売上倍増&アクセスアップの多機能ツール
アメーバブログのアクセス数が倍増します。
さらに、このツールをどのように利用したかを知りたい方は、上記twitterやfacebook等でご連絡ください。
秘密をお教えします!
参考:
筆者のアメブロはこちら→歴史愛
経済的・精神的自由を実現している人々のコミュニティに参加させていただいています。
上記自由を既に実現している人だけでなく、これから実現したいという人も参加可能で、実際にそれらを手にしている人々の空気感に触れるチャンスだったりします。
一緒に遊ぶ仲間を募集しているので、興味のある方はとりあえずこちらに参加しておいてください。
→リバタリスト村プレサロン
自由を実現して、一緒に遊びましょう!
→数年以内にFIRE:経済的自立&早期リタイアメントを実現したい方へ
こちらのリンクを↓クリック↓してください。
☆『教える』を仕組み化して1年でFIREを実現した方法
※初回メールが迷惑メールフォルダに自動振り分けされる可能性があるので、お気をつけください。
↓北条早雲(伊勢宗瑞)が気になった方は、下記書籍を購入してぜひ知識を深めてみてください!
戦国大名・伊勢宗瑞 (角川選書)
戦国大名北条氏の歴史: 小田原開府五百年のあゆみ
戦国北条家一族事典
<北条早雲と戦国時代>記憶に残る 新井城攻防戦 (歴史群像デジタルアーカイブス)
☆「このブログ、もっと読みたいかも」と思った方はぜひ読者登録してみてください!
ブログ更新時にお知らせが届きます。
→【PC版】
画面左のサイドバーに読者登録ボタンがあります。メールアドレスを入力して、「登録」ボタンを押すだけです!
→【スマホ版】
こちらのプロフィール画面のプロフィールの下にある「読者登録 登録・解除」をタップし、メールアドレスを入力して「登録」ボタンをタップするだけです!
/
記事を読んでいただき、ありがとうございました!他の記事もぜひご覧下さい。
次回は「芸能ニュースはいらないと僕は1年前に書いた」。
//
今期イチオシ曲!ぜひ聞いてください!
TPP Part 4/nobi & hagecin
※筆者の友人のユニットです。
筆者は客席の最前左側(下手(しもて)側)で応援していますw
第二次国府台合戦に学ぶ―小さな勝ちに酔わない
大坂夏の陣に学ぶ―覚悟して手放す
大坂冬の陣に学ぶ―自分のプライドを自分でたたき折る
長谷堂城の戦いに学ぶ―算盤勘定をもつ
安濃津城の戦いに学ぶ―小さな局面での勝敗に捕らわれない
田辺城の戦いに学ぶ―不都合な現実を直視する
大坂夏の陣に学ぶ―覚悟して手放す
大坂冬の陣に学ぶ―自分のプライドを自分でたたき折る
長谷堂城の戦いに学ぶ―算盤勘定をもつ
安濃津城の戦いに学ぶ―小さな局面での勝敗に捕らわれない
田辺城の戦いに学ぶ―不都合な現実を直視する
Posted by 鷲谷 城州 at 19:00│Comments(0)
│趣味
※このブログではブログの持ち主が承認した後、コメントが反映される設定です。