2021年02月08日
250 years of the birth of Mozart BEST OF BEST MOZART(3)
皆さんこんばんは。
今回は『250 years of the birth of Mozart BEST OF BEST MOZART』というCDについて、第3弾です。
CDの名前にある通り、有名な作曲家W.A.Mozart(モーツァルト)の生誕250周年記念として作られたCDです。
※モーツァルトの生誕は1761年、このCDがリリースされたのは2005年ですから「250周年を目指して」という意味合いなのだと思います。
まずはCDを買った経緯です。
僕はモーツァルトが大好きなんです(といってもそれほど詳しいわけではありませんが…)。
小学生のときに彼の生涯に魅力を感じ、中学生ときに初めてCDを借りてきて以来ちょこちょこと新しいCDを買って聴いてたりします。
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・モーツァルト
令和元年の5月、そろそろ新しい音源が欲しいと思って仕事の帰りにBook-offに寄って物色していました。
僕は『レクイエム』の音源をもっていなかったのでこの機に手に入れたいと思って探した結果、店にある中で『レクイエム』が収録されているのがこの音源だった訳です。
なるべく全曲について書いていきたいと思っていますので、長い道のりになると思います 笑
↓こちらのCDです。
・1曲目、2曲目についてはこちらです。
250 years of the birth of Mozart BEST OF BEST MOZART(1)
・3曲目、4曲目はこちらです。
250 years of the birth of Mozart BEST OF BEST MOZART(2)
<5.交響曲 第36番 ハ長調「リンツ」K.425~第2楽章 ポコ・アダージョ>
1783年、モーツァルトがオーストリアのリンツ滞在中にトゥーン・ホーエンシュタイン伯爵の予約演奏会のために4日間で書き上げた曲です。
ウィーン古典派交響曲の傑作といわれているそうです。
古典派に影響を受けて制作した楽曲について:
Without 'F'(「F」がない)
普通は第2楽章は「ポコ・アダージョ」ではなく「アンダンテ」なのですが、このCDではなぜか「ポコ・アダージョ」とされており、理由はよくわかりません。
※これらは各楽章の早さを表している言葉です。
参考記事:
やってみよう・メトロノーム記号の読み方
この「リンツ」は実は僕が好きな作品のひとつで、高校生の時図書館で初めて借りたモーツァルトのCDの中に入っていた曲のひとつでもあります。
そのためいくつか音源をもっているので聴き比べがしやすかったです。
高校生の時に読んでいた本について:
永井均『<子ども>のための哲学』
同関連記事:
北中正和『ロック スーパースターの軌跡』
今回取り上げるのは前回の交響曲第25番と同じく、
・Libor Pešek(リボル・ペシェック、リボール・ペシェク)指揮
・Český národní symfonický orchestr(チェコ・ナショナル交響楽団)の演奏
です。
印象としては悠然として、風格ある演奏である気がします。
そして比較するのはまず、
・Frans Brüggen(フランス・ブリュッヘン)指揮
・Orkest van de Achttiende Eeuw(18世紀オーケストラ)
・1989年の演奏
です。
18世紀オーケストラは古楽器演奏を主眼とした楽団なので、モーツァルトの当時と近い演奏なのかもしれませんが、今回の聴き比べでは逆にシャープで、きれいで都会的な演奏のような気がします。
ペシェクのゆったりとした演奏もいいのですが、僕はどちらかといえばこちらの方が好きな気がします。
YouTubeで見つけました。
たぶん、これと同じ演奏です。
と思ったら上記YouTube音源の4分台に聞こえるノイズと弦を擦る音がCDの方には聞こえないので、演奏は別の機会のものですね。
ですが、速さや雰囲気は概ね同じように聞こえるので参考になると思います。
もう一つの所有音源は
・Karl Böhm(カール・ベーム)指揮
・Berliner Philharmoniker(ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団)
・1966年の演奏
です。
Amazonのリンクが見つからなかったのですが、CDはこちらです。
駿河屋.jp カール・ベーム/モーツァルト:パリ・ジュピター・ハフナー他
音源としては同じベーム指揮、ベルリン・フィルのこちらが似たものになります。
こちらはペシェクと同様に悠然と演奏されています。
全般的にはベームの指揮は好きなのですが、この曲については僕の中ではブリュッヘンがベストでしたw
ちなみに、今回参考にさせていただいた「弦楽器工房Watanabe・店主のブログ」さんがご紹介されている音源はこちらのものかと思われます。
・Otto Klemperer(オットー・クレンペラー)指揮
・The Philharmonia Orchestra(フィルハーモニア管弦楽団)
・1956年7月の演奏
です。
9:52辺りからが第2楽章です。
※「弦楽器工房Watanabe・店主のブログ」さんが言及されているのは第1楽章ですが、今回僕が取り上げているのは第2楽章なので、第2楽章について書きます。
音の広がりがすごいですね。
悠然とした雰囲気はペシェク、ベームと同様なのですが、音の広がりの豪華さが自分としてはかなりポイントが高いです。
上記ブリュッヘン盤では聴き取りづらい楽器の音が聞こえ、非常に心地よかったです。
となると、前言を撤回して今回のベストはこのクレンペラー盤となりそうですw
もう一つ、参考にさせていただいた「孤独のクラシック ~私のおすすめ~」さんには「リンツ」作曲時の様子が詳しく書かれており、上記ブリュッヘン盤が掲載されています。
また、
・Carlos Kleiber(カルロス・クライバー)指揮
・Wiener Philharmoniker(ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団)の演奏
も掲載されていますが、僕としては上記クレンペラー盤の方が好きかなと思いますw
※Carlos Kleiber(カルロス・クライバー):このシリーズの1回目でご紹介したErich Kleiber(エーリッヒ・クライバー)の息子さんです。
参考記事:
250 years of the birth of Mozart BEST OF BEST MOZART(1)
<6.交響曲 第38番 ニ長調「プラハ」K.504~第1楽章 アダージョ>
この曲は副題にある通り、チェコの首都「プラハ」で初演されたものです。
1787年1月のことです。
しかしこの曲は上記「リンツ」とは違って、プラハに因んで作られたものではないようです。
当時プラハでオペラ『フィガロの結婚』が大ヒットしており、モーツァルトはこの楽曲を自ら指揮するためにプラハを訪れていたのですが、その時に演奏されたのがこの交響曲第38番です。
参考記事:
250 years of the birth of Mozart BEST OF BEST MOZART(1)
曲そのものはプラハ訪問前にすでに完成しており、ウィーンでの演奏旅行のために書かれたのではないかといわれています。
で、肝心の楽曲についてですが、今回のCDに収録されているのは上記「リンツ」と同じく
・Libor Pešek(リボル・ペシェック、リボール・ペシェク)指揮
・Český národní symfonický orchestr(チェコ・ナショナル交響楽団)の演奏
となります。
元々楽曲として重厚なイメージの音で始まる「プラハ」ですが、ペシェク盤は比較的軽快な印象です。
「プラハ」の音源で僕がもっているのは他に、
・Hermann Abendroth(ヘルマン・アーベントロート)指揮
・Rundfunk-Sinfonieorchester Berlin(ベルリン放送交響楽団)の1955年2月の演奏
です。
↓こちらのCDです。
↓おそらくこの音源です。
このアーベントロート盤はペシェク盤より重厚な感じがして風格を感じるのですが、いかんせん、僕はモーツァルト作品は軽快な雰囲気の方が好きなんですよね。
なかなか「ペシェクがいい」とは言わない僕ですが、この曲に関してはペシェクに軍配を上げたいと思いますw
というわけで、今回は以上です!
音楽鑑賞は楽しく、とても贅沢な時間でしたw
最後まで読んでいただきありがとうございました。
以下もご覧ください!
参考
交響曲第36番について
弦楽器工房Watanabe・店主のブログ
孤独のクラシック ~私のおすすめ~
交響曲第38番について
初心者のクラシック
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Posted by 鷲谷 城州 at 20:00│Comments(0)
│音楽
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