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2021年03月28日

人取橋の戦いに学ぶ―最悪の想定を受け入れる

二本松城跡


皆さんこんばんは。
今回は「ビジネスに活かす戦国合戦術」第41弾として、「人取橋の戦い」について、ビジネス的視点で学んでいこうと思います。

【ビジネスに活かす戦国合戦術シリーズの過去記事(抜粋)】
第1回 今山の合戦 第5回 長良川の合戦
第6回 桶狭間の合戦 第8回 金ヶ崎城の合戦
第10回 二俣城の合戦 第11回 一言坂の合戦
第12回 三方ヶ原の合戦 第13回 野田城の合戦
第14回 叡山焼き討ち 第18回 長篠の合戦
第22回 江古田原沼袋の戦い 第24回 権現山の戦い
第26回 石山合戦 第29回 第一次国府台の戦い
第30回 上月城の戦い 第31回 河越城の戦い
第32回 三木合戦 第33回 鳥取城の戦い
第34回 備中高松城の戦い 第35回 本能寺の変


※『歴史と旅』増刊「日本合戦総覧(昭和63年1/10臨時増刊、秋田書店)」の今野信雄氏の記事をベースに他ブログさんの記事などを参考にさせていただいております(下記)。

皆さんは、普段、どれだけ最悪の事態の想定をして生きていらっしゃるでしょうか?

乗っている飛行機が落ちるかもしれない。

歩道を歩いていたら車が突っ込んでくるかもしれない。

新型コロナウイルスに感染して死ぬかもしれない。

身近な人が命を落とすかもしれない。


こういった最悪の事態を想像すると不安が増大し、精神的に不安定になる方もいらっしゃると思います。

普段の生活では、このような最悪の事態が起こる可能性などみじんも感じられないかもしれません。

しかし、可能性としては十分起こりうるものだということは理解できると思います。

今回は、こういった最悪の状況を脱した伊達美作守政宗のお話です。


関連記事:
『真田丸』、伊達政宗の天下取り(第49回)

関連記事:
『真田丸』、幸村が信繁なら勝永は吉政では?(第41回)

関連記事:
『真田丸』、伊達と官兵衛(第24回)




<人取橋の戦いまでの流れ>


天正9(1581)年頃、それまで陸奥南部(宮城県南部~福島県北西部)と出羽の一部(米沢地方)を領していた伊達家の支配体制が崩れ、従属していた諸大名が帰趨が怪しくなり始めます。

天正13(1585)年8月、それまで伊達家に従属していた塩松(二本松市)領主・大内備前守定綱(以降「備前(守)」)は伊達家に反抗しますが敗退。
二本松(畠山)右京大夫義継(以降「右京(大夫)」)の元へ逃亡します。

それを受けた伊達家当主・美作守政宗(以降「美作(守)」は右京大夫を攻めますが、右京大夫は伊達家に降服します。
※大内備前は蘆名領へ逃亡。

10月、和睦の挨拶のために宮森城にいる伊達美作守の父・左京大夫輝宗(以降「左京大夫」)を訪れた二本松右京大夫は、なんと伊達左京大夫を拉致し逃亡します。

美作守はそれを追いかけ、追いつくことはできたものの止めることができず、やむなく父・左京大夫もろとも二本松右京大夫を射殺します。
※一説によると、逃げ切れないと悟った右京大夫が伊達左京大夫を刺殺し、自身も自害したとも言います。

美作守は父の弔い合戦のため軍を集結させ、当主を失った二本松城を囲みます。

しかし、11月には二本松家を助けるため、常陸の佐竹常陸介義重(以降「常陸介」)が蘆名家、二階堂家、岩城家、石川家、白川結城家等の3万の兵を率いて出陣。

美作守は二本松城に一部の兵を残し、この佐竹連合軍に対するため兵7,000で本宮城に入ります。

<人取橋の戦い>


本宮城を出陣した美作守は観音堂山に布陣。

それを受けた佐竹連合軍は伊達陣を目指して動き始め、伊達軍はそれを迎撃し、阿武隈川支流の瀬戸川にかかる人取橋で両軍が激突しました。

激突したといっても佐竹連合軍は3万、伊達軍は7,000。
圧倒的に伊達軍が不利であり、伊達軍は崩れ敗走します。

そんな中、伊達家重代の老臣・鬼庭左月斎が殿軍を引き受けました。

鬼庭左月斎は討ち死にしますが、伊達安房守成実の奮戦もあり美作守は本宮城に撤退することに成功します。

このままでは直に本宮城も囲まれ再び窮地に陥ることが明白だった伊達軍。

しかしその夜、佐竹家の重臣・小野崎義昌が家臣に刺殺されるという事件が起こります。

さらに水戸の江戸但馬守重通、安房の里見刑部大輔義頼が佐竹領に攻め寄せるという噂が立ち、佐竹軍が常陸に撤退します。


里見家関連の記事:
円覚寺(2)―戦国の兵火

同関連記事:
第一次国府台の戦いに学ぶ―「~はずがない」は失敗フラグ

同関連記事:
各合戦の動員人数について(6)第二次国府台の合戦


同関連記事:
各合戦の動員人数について(4)第一次国府台の合戦


連合軍の主力だった佐竹軍の撤退により、他の大名も撤退し、美作守は窮地を脱します。

<最悪の想定を受け入れる>


今回は、人生最大のピンチと言われる戦いを乗り切った伊達美作守政宗の話でしたが、やはり、自身のこととして想像してみることが大事です。

3万の大軍の進軍に対してわずか7,000の兵で迎え撃つ。

これほど恐ろしい体験はないと思います。

美作守がなぜ本宮城に籠城せず、寡勢ながらも出陣したのかはわかりません。

一説によると美作守は織田右府信長にあこがれていて、この戦いを自身にとっての桶狭間と位置付けたのかもしれません。


桶狭間関連の記事:
徳川家康の生涯を貫く思想―山岡荘八『徳川家康』第4巻

同関連記事:
『麒麟がくる』第21回―松平蔵人の親族

同関連記事:
『麒麟がくる』第19~20回―足利将軍家の動きと桶狭間の戦い

同関連記事:
ビジネスに活かす戦国合戦術⑥桶狭間の合戦


美作守の恐怖がいかばかりだったかは想像するしかありませんが、もしこれが自分だったらと思うとぞっとします。

これほどのピンチは、現代人の人生ではなかなか訪れません。

しかし、不利な状況、辛い状況というのはそんなに珍しいことではないのではないでしょうか?

そんな時、どれくらい最悪な結果を想定できるかということが大事です。

乗っている飛行機が落ちるかもしれない。

歩道を歩いていたら車が突っ込んでくるかもしれない。

新型コロナウイルスに感染して死ぬかもしれない。

身近な人が命を落とすかもしれない。

こういった嫌な想定は、想像するだけで心が痛むものですから、できれば考えたくないですよね。

しかし、考えなくてはいけません。

最悪な状況に陥った時、いかに対処するか、どう動くか。

以前、車の運転免許取得の時に教官に言われた「かもしれない運転」の話をしました。

参考記事:
第一次国府台の戦いに学ぶ―「~はずがない」は失敗フラグ

最悪の事態を迎えた人の多くは「そんな最悪の事態は起こらないだろう」という甘い想定をしています。

逆に、最悪の事態を想定してある程度対策を考えておくと不思議と最悪の事態は起こらず、状況が好転することが多いです。

心も落ち着きます。

実際に最悪の事態が起こったとしても、やることはあらかじめ決めているのですから、思ったよりも動揺することが少ないです。

しかし、「そんな最悪の事態は起こらないだろう」という甘い想定をしていると、いざ最悪の事態が起こった時に心が受け入れることができず、動揺します。

そして対処が遅れ、もっとひどい状況を迎えます。

安全対策は過剰なくらいがちょうどいいんです。

最悪の事態を想定をしていれば、心が落ち着き、冷静に対処することが可能となります。

伊達美作守は、きっとそうやってこのピンチを乗り切ったのだと思います。

関連記事:
本能寺の変に学ぶ―覚悟を決める

常に最悪の事態を想定し、そんな状況を迎えずに済むように、そしてそんな状況を迎えても難なく乗り切れるような生き方をしていきたいと思います。

ということで、今回は「最悪の想定を受け入れる」ということについて説明させていただきました。

まだまだ説明したいことはたくさんありますが、今回は以上です!
最後まで読んでいただきありがとうございました!

以下もご覧ください!

○今回登場した人物のフルネーム(参考:「武家や公家の名前について」)
・伊達 美作守(陸奥守。通称は藤次郎) 藤原 朝臣 政宗
・大内 備前守(通称は太郎左衛門) 多々良(藤原) 朝臣 定綱
・二本松(畠山) 右京大夫(通称は七郎) 源 朝臣 義継
・伊達 左京大夫(通称は彦太郎、総次郎) 藤原 朝臣 輝宗
・佐竹 常陸介(通称は次郎) 源 朝臣 義重
・鬼庭 周防守(通称不明) 藤原 朝臣 良直(号左月斎)
・伊達 安房守(通称は藤五郎) 藤原 朝臣 成実
・小野崎(佐竹) (通称・官職不明) 源 義昌
・江戸 但馬守(通称は彦五郎) 藤原 朝臣 重通
・里見 刑部大輔(通称は太郎) 源 朝臣 義頼(義継)
・織田 前右大臣兼前右近衛大将(通称は三郎) 平(藤原、忌部) 朝臣 信長
☆武家の「通称」の普及を切に願います!

参考
今日は何の日?徒然日記
年表でみる戦国時代
うつつなき太守のブログ


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↓伊達政宗についてもっと知りたいと感じたら、下記リンクからぜひ情報収集してみてください!




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Posted by Sosuke Washiya at 20:00│Comments(0)趣味
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