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2020年11月16日

備中高松城攻めの戦いから学ぶ―変化を受け入れる

備中高松城


皆さんこんばんは。
今回は「ビジネスに活かす戦国合戦術」第34弾として、「備中高松城の戦い」について、ビジネス的視点で学んでいこうと思います。

【ビジネスに活かす戦国合戦術シリーズの過去記事】
第5回 長良川の合戦   第6回 桶狭間の合戦
第12回 三方ヶ原の合戦  第14回 叡山焼き討ち
第18回 長篠の合戦   第21回 高遠城の合戦
第22回 江古田原沼袋の戦い   第23回 天目山の戦い
第24回 権現山の戦い   第25回 天正伊賀の乱
第26回 石山合戦   第27回 新井城の戦い
第28回 雑賀・根来合戦   第29回 第一次国府台の戦い
第30回 上月城の戦い   第31回 河越城の戦い
第32回 三木合戦   第33回 鳥取城の戦い

※『歴史と旅』増刊「日本合戦総覧(昭和63年1/10臨時増刊、秋田書店)」の斉藤典子氏の記事をベースに他ブログさんの記事などを参考にさせていただいております(下記)。

新型コロナウイルスの流行により在宅ワークへの切り替えが加速され、多くの企業は変化を余儀なくされています。

しかし、もともと世の中はIT化によって急速な変化を強いられつつある状況でした。

「在宅ワーク」はウイルスの蔓延以前から進められていましたし、その他AIの普及やRPA化(パソコンによる作業の自動化)の波が押し寄せており、もはや「今までのやり方」を急速に変えなくては生き残るのが難しい時代となっています。

しかし、実際の状況はどうでしょう?

「業務を効率化するので、これからはこういうやり方でやってください」

と言われたらどう思いますか?

まずは脳内に「嫌だ」という気持ちが浮かんでくるのではないでしょうか?

人は変化を嫌う生き物なので、たとえそれが「よくなるための変化」であっても大体拒否反応を示します。

それでいいのでしょうか?

そこで今回は、「変化を受け入れる」達人であった羽柴筑前守秀吉の戦い「備中松山城の戦い」をご紹介しようと思います。


<羽柴筑前の備中進出>


天正5(1577)年、織田右府信長の命令で播磨へ進出した羽柴筑前守秀吉は、翌6(1578)年3月の三木城の反抗や、同年5月の上月城の落城に遭いながらも同8(1580)年には三木城を落とし、播磨を平定しました。

関連記事:
三木城合戦に学ぶ―モチベーションの源を確保する

関連記事:
上月城の戦いに学ぶ―信頼の貯金を作る

その後因幡に進出し、同9(1581)年に鳥取城を落城させます。

関連記事:
鳥取城の戦いに学ぶ―長期戦を避けるべし

その間、備前の宇喜多和泉守直家は織田家に臣従していましたが、病死。
子の八郎家氏(のちの秀家)が家督を継いでいます。


<城が浮島と化した水攻め>


三木城では「干殺し」、鳥取城では「渇え殺し」と呼ばれる凄惨な兵糧攻めを行った筑前ですが、高松城ではまた違った方法の攻め方をします。

三木城や鳥取城のように城を囲むためには複数の砦を築かなければならず、その間に毛利の援軍が来てしまう恐れがあったためです。

その方法は「水攻め」。

筑前の軍師・黒田官兵衛孝高の献策と言われ、そばに大河があり、沼に囲まれた高松城は元来洪水で水のたまりやすい地形でした。

そこで周りを水浸しにすることで兵糧や兵員の補給を困難にし、城に備蓄してある兵糧をも水浸しにすることを思いついたようです。

城の西側から南側にかけて4kmに渡る堤防(※)を作り、足守川の堤防を決壊させ、水を流し込んだのでした。
※2.6kmなど諸説あり。

毛利家からは毛利右馬頭輝元、吉川駿河守元春、小早川左衛門佐隆景の大軍が援軍として駆け付けますが、水攻めのために手も足も出ませんでした。

毛利家の面々は城主の清水長左衛門尉宗治に降服を勧めますが、長左衛門はかたくなに受け入れません。

そこで毛利家は筑前のもとに安国寺恵瓊を派遣し、直接和平交渉を試みます。
毛利家は和平の条件として、

・備中・備後・美作・伯耆・出雲の五か国を織田家に割譲
・城兵の助命


を提示します。

ところが筑前は五か国割譲に加えて「清水長左衛門の切腹」を求めます。
毛利家としてはそれを認める訳にはいかないため、交渉は膠着状態に陥ります。

織田右府の援軍を恐れた毛利家は高松城に恵瓊を送り、長左衛門に話をします。
長左衛門は切腹を受け入れ、ここに織田家と毛利家の和平が成立しました。

その矢先、京都ではなんと「本能寺の変」が勃発。
筑前は、織田右府が横死したという知らせを受けます。

このことを毛利家に知られれば和平交渉は決裂し、毛利の大軍が攻め寄せてくるに違いありません。

筑前は和平条件の実行を急ぐべく、「五か国割譲」を「備中・美作・伯耆の三か国割譲」に譲歩しました。

毛利家はこの条件をのみ、長左衛門は切腹。

筑前は堤防を決壊させて水攻めを解き、高松城を受領してすぐに京都へと大軍を返しました。
いわゆる「中国大返し」と言われる転進です。

<羽柴筑前の適応力>


ここで特筆すべきなのは、やはり筑前の変化への適応力でしょう。

まず、黒田官兵衛に水攻めを献策されたときのことを自分に当てはめて想像してみましょう。

自分の上司に水攻めを提案します。
その上司は水攻めをやったことがありません。

まず「NO」でしょうね。
「この会社で誰もやったことないし、成功する保証はあるの?」
とか言われて突っ返されそうですよね。

では、自分が上司の立場だったらどうでしょう?

やはり「NO」でしょうね。
理由は同じ。

会社でまだ誰もやったことのない方法を試すのが怖いからですね。
※人は、他人の言行については好き勝手に批判しますが、いざ自分が同じ立場に立たされると同じ行動をとってしまったりします。大切なのは「自分がその立場だったらどうするだろう?」という想像力です。

また、中国大返しに至る決断力も見事です。

せっかく割譲できるはずだった二か国を捨て、とっとと和平条件を実行して京都に転進しています。

この適応力の高さ。

すぐにでもマネしたいところですが、マネできません。

なぜでしょう?

<感情を制する者は人生を制す>


それは、「感情」が反発するからです。

母親に「勉強しなさい」と言われたとき、ムカッときませんでしたか?

上司にミスを指摘されたとき、ムカッときませんでしたか?

その「ムカッと」の処理の仕方が問題なんですね。

母親や上司の言っていることは正しい、と心のどこかでわかっていながら「ムカッと」をうまく処理できないため、素直に言うことをきけない。

抽象化すれば、IT化を受け入れる場合も同じです。

「脱ハンコ」を受け入れる場合も同じです。

この「ムカッと」やそれに準じる「もやもや」をうまく処理できなくては、変化を受け入れることは難しいんです。

<感情を突き放す>


では、「ムカッと」をうまく処理するにはどうすればいいのか?

それは感情を突き放すことです。

しかしすぐにそれはできないと思いますので、まずは「アンガーマネジメント」の手法をお勧めします。
以下の記事をご覧ください。

参考記事:
不機嫌のコントロール

参考記事:
「怒り」のコントロール(アンガーマネジメント)

関連記事:
記事『「人を怒らせたら協力しなくなります」 …』について

関連記事:
記事「なぜ日本のおじさんは怒ると『責任者を呼べ!』と騒ぐのか」について

この手法で「怒りを突き放す」技術が身につくと、自分を「外側から見る」ことが可能になってきます。

視覚的なイメージで構わないのですが、自分を「外側から見た」様子をイメージしてください。

そのことによって、自分の感情を観察することが可能になり、自分の内側から聞こえる「本当はこうした方がいいのに」という声を聴きとれ、それに素直に従うことができます。

僕は以前からこのブログで「豹変力」(※)ということを言っていますが、実はこの「豹変力」は今回取り上げた感情を制する技術がないと活かしきれないものなんです。
※豹変力…状況に応じて即座に気持ちややり方を切り替える力のこと。

関連記事:
ビジネスに活かす戦国合戦術⑫三方ヶ原の合戦

関連記事:
ビジネスに活かす戦国合戦術⑧金ヶ崎城の合戦

【まとめ】
・変化を受け入れるには「感情を制す」ことが必要
・「感情を制す」ためには「アンガーマネジメント」が有効


というわけで、今回は「変化を受け入れる」ということについて説明させていただきました。

まだまだ説明したいことはたくさんありますが、今回は以上です!
最後まで読んでいただきありがとうございました!

以下もご覧ください!

○今回登場した人物のフルネーム(参考:「武家や公家の名前について」)
・羽柴(木下) 筑前守(通称は藤吉郎) 平(豊臣) 朝臣 秀吉
・織田 右大臣(右府。総見公。通称は三郎、上総介) 平(藤原、忌部) 朝臣 信長
・宇喜多 和泉守(通称は八郎) 藤原(三宅) 朝臣 直家
・宇喜多 八郎 藤原(三宅) 家氏(秀家)
・黒田 官兵衛 源 孝高(祐隆、孝隆)
・毛利 右馬頭(通称は少輔太郎) 大江 朝臣 輝元
・吉川(毛利) 駿河守(通称は少輔次郎) 藤原(大江) 朝臣 元春
・小早川 左衛門佐(通称は又四郎) 平(大江) 朝臣 隆景
・清水 長左衛門尉 平 宗治
・安国寺(武田) (通称不明) 源 (諱不明。法名恵瓊)
☆武家の「通称」の普及を切に願います!

参考
この4分の動画で楽しく、あなたの好きな戦国時代の武将の戦術・戦略が分かってしまいます
自転車屋男 2
ハッシー27のブログ


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Posted by Sosuke Washiya at 20:00│Comments(0)趣味
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