2017年04月18日
『真田丸』第41回―幸村が信繁なら勝永は吉政では?
Y HOSOKAWAによるPixabayからの画像
《令和6年9月16日更新》
皆さんこんばんは。
今回は半年前に放送されたNHK大人気大河ドラマ『真田丸(さなだまる)』の第41回「入城」についての感想です。
【『真田丸』シリーズ】 | |
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・第1~5回―真田昌幸の魅力 | ・第6~7回―大河は硬派であってほしい |
・第8~10回―とりあえず見ていられる! | ・第11~15回―現代劇か歴史劇か |
・第16~17回―秀吉の笑顔に潜む狂気 | ・18~20回―大河にラブコメはいらない |
・女性陣が活躍しないとまだ見られる!(21~23回) |
あらすじ
九度山村(くどやまむら)を出て大坂(おおさか)城に入城することを決意した真田幸村(堺雅人)。一方、真田信之(大泉洋)に大坂への出陣命令を下し、九度山村の警備の増やすように伝える徳川家康(内野聖陽)。信之は息子二人を初陣(ういじん)させることに決めるが、二人のうちどちらを嫡男(ちゃくなん)としようかと悩む。しかし、正室稲(いな)(吉田羊)の進言で、おこう(長野里美)の子である信吉(広田亮平)を嫡男とすることに決める。九度山村では村民への感謝のために宴会を開いた幸村一行だが、それは村を抜け出て大坂城へ入る策略だった…
という感じですが、
『真田丸』についての他の記事を読みたい方は、下記リンクをタップしてください:
『真田丸』最終回―松代藩の偉人佐久間象山
関連記事:
『真田丸』第49回―伊達政宗の天下取り
関連記事:
『真田丸』第48回―有楽斎を慮る
今回も特に大きな文句はないです 笑
結局僕が文句を言うのは無駄なエピソードと解釈についてで、解釈についてはどれが正しいということもないので「自分と違う」というだけなのですが、今回はおおむね自分の認識と違わないストーリーでした。
大坂の陣関連の記事:
大坂冬の陣に学ぶ―自分のプライドを自分でたたき折る
同関連記事:
大坂夏の陣に学ぶ―覚悟して手放す
大坂の陣の原因としては結局真相はわからないのですが、いろいろな要因が重なったとされ、そのひとつは関ヶ原(せきがはら)の戦いで戦がなくなり仕官先のなくなった浪人たちが大坂に寄り集まって反徳川(とくがわ)の空気を醸成してしまった、また、徳川幕府(ばくふ)に豊臣(とよとみ)討伐の口実を与えてしまったというのがありますが(多分、いちばんよく語られる原因ですが)、今回はそれでしたね。
関ヶ原関連の記事:
関ヶ原の戦いに学ぶ―相手に納得感を与える
他にもヨーロッパ情勢の影響が絡んでくるという話もありますね。
ヨーロッパでは新興のプロテスタント勢〔神聖ローマ帝国、オランダ、おまけでイギリス〕vsカトリック勢〔スペイン、オランダ〕の対立があったようですが、当初日本との貿易を独占していたカトリック勢が、1600年のオランダ、イギリスのプロテスタント勢の日本到着でカトリックが日本から締め出されるのを恐れて焦り、大坂城に集まり、反徳川に誘導していったとか(徳川家にはオランダ人ヤン・ヨーステンとイギリス人ウィリアム・アダムスがついており、カトリック勢は幕府がプロテスタント贔屓だと理解した)。
もうひとつは大久保長安事件と絡んで、天下を狙おうとした伊達政宗が豊臣秀頼や家康の六男松平忠輝を擁立(ようりつ)し、支倉常長に呼びに行かせたスペイン艦隊と組んで大坂城に篭り、徳川家康・秀忠を倒すつもりだったとか。
まぁそれは置いておいて、幸村が宴会中に村を抜け出し大坂城へ向かったというのは他でも登場するエピソードなので、何か古い出典がきっとある話なのでしょう。
「結び雁金(かりがね)めでたけれ」は見ていてちょっと恥ずかしかったですが 笑
そして大坂城入城。
いやぁ、後藤又兵衛が哀川翔氏というのは素晴らしいですね!花香よしあき氏にもぜひ後藤又兵衛バージョンの哀川翔をレパートリーに入れてもらいましょう 笑
※令和5年9月27日注:花香よしあき氏は筆者の小中学校の先輩です。
そして、毛利勝永(岡本健一)ですが、彼は実は「勝永」という実名が疑問視されていて(大抵の武将は複数の実名が伝わっていますが)、最近は「吉政」の方が正確なのでは?といわれているようです。
まぁ、毛利勝永自身がそれほど有名ではない上に今回は主人公ではありませんし、「勝永」という名前があまりに通り過ぎて「吉政」といっても通じなそうですよね。
別に「勝永」でもいいんですが、今まで「幸村」で通ってきた主人公をわざわざ「信繁」と史実に忠実?に名乗らせたのだから、毛利勝永も「吉政」と名乗らせたほうが統一感があるのでは?と思った次第です。
次回の記事を読みたい方は、下記リンクをタップしてください:
『真田丸』第42回―織田有楽斎がいい!
今回登場した人物のフルネーム
・真田 左衛門佐〔通称は源次郎〕 滋野〔源〕 朝臣 幸村
さなだ さえもんのすけ〔通称はげんじろう〕 しげの〔みなもと〕 の あそん ゆきむら
・真田 伊豆守〔通称は源三郎〕 滋野〔源〕 朝臣 信之
さなだ いずのかみ〔通称はげんざぶろう〕 しげの〔みなもと〕 の あそん のぶゆき
・徳川 内大臣〔通称は次郎三郎〕 源 朝臣 家康
とくがわ ないだいじん〔通称はじろうさぶろう〕 みなもと の あそん いえやす
・真田 孫六郎 滋野〔源〕 信吉
さなだ まごろくろう しげの〔みなもと〕 の のぶよし
・大久保 石見守〔通称は十兵衛〕 秦〔藤原〕 朝臣 長安
おおくぼ いわみのかみ〔通称はじゅうべえ〕 はた〔ふじわら〕 の あそん ながやす
・伊達 陸奥守〔通称は藤次郎〕 藤原 朝臣 政宗
だて むつのかみ〔通称はとうじろう〕 ふじわら の あそん まさむね
・羽柴 右大臣〔通称不明〕 豊臣 朝臣 秀頼
はしば うだいじん〔通称不明〕 とよとみ の あそん ひでより
・松平 左近衛権少将〔通称不明〕 源 朝臣 忠輝
まつだいら さこんえごんのしょうしょう〔通称不明〕 みなもと の あそん ただてる
・支倉 六右衛門 平 常長
はせくら ろくうえもん たいら の つねなが
・徳川 権大納言〔通称不明、官職は他多数〕 源 朝臣 秀忠
とくがわ ごんのだいなごん〔通称不明、官職は他多数〕 みなもと の あそん ひでただ
・後藤 隠岐守〔通称は又兵衛〕 藤原 朝臣 基次
ごとう おきのかみ〔通称はまたべえ〕 ふじわら の あそん もとつぐ
・毛利〔森〕 豊前守〔通称不明〕 (氏不明) 朝臣 勝永〔吉政〕
もうり〔もり〕 ぶぜんのかみ〔通称不明〕 (氏不明) あそん かつなが〔よしまさ〕
参考
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Posted by 鷲谷 城州 at 21:00│Comments(0)
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