2017年09月05日
『真田丸』第49回―伊達政宗の天下取り
《令和6年1月24日更新》
皆さんこんばんは。
惰性で続いている平成28年の大人気NHK大河ドラマ『真田丸（さなだまる）』の感想シリーズですが、ついに49回です！
※記事下部に武家や公家の人物名の読み仮名を載せています。
あらすじとしては
どうしても真田幸村（堺雅人）に死んでほしくない兄の信之（大泉洋）ですが、名を隠して本人に会いに行くも、幸村の決意は固く説得はできず。幸村は妻子を伊達（だて）家に託し、ついに大坂（おおさか）夏の陣が開戦となり、後藤又兵衛（哀川翔）を初めとする有力武将が次々と討死していく…
という訳ですが、ついに木村重成が討死しましたね。
『真田丸』に興味のある方は、下記リンクをタップしてください：
『真田丸』第48回―有楽斎を慮る
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そして、やはり気に入らないことだらけなのですが（笑）、きり（長澤まさみ）、つまり高梨内記の娘ですが、「諸説あり」扱いにされてる…
（阿梅（おうめ）は生んでない説はありますが、幸村の側室ではあったようですよ）
まぁ、その辺は言い出すときりがないのですが、伊達政宗（長谷川朝晴）の扱いも微妙なところがありまして。
ドラマでは幸村が穏便に伊達家に妻子を預けたことになっていますが、実際は阿梅は戦中の乱妨（らんぼう）取り（要するに略奪）によって片倉重長（片倉景綱の子）にさらわれて、のちに幸村の娘だと発覚して継室（けいしつ）となっています。
伊達政宗の登場する記事：
『青天を衝け』第8回―岩瀬忠震の出自
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その他の妻子で、次男の守信は阿梅とともに片倉（かたくら）家で保護されていますが、豊臣秀次の娘（真田丸では「たか」という名前）は実はこの前後も幸村に同行していて、戦の前に娘の御田姫（おでんひめ）といっしょに京都（きょうと）の母（秀次室）の元に身を寄せていて、その数ヶ月後に幸村の三男三好幸信を生んでいます。
伊達家は義理によって真田（さなだ）家の女子供を助けたわけではないんですね。
さらに、大坂の陣前の伊達政宗の動きとしては大久保長安事件に絡んで幕府（ばくふ）転覆（もしくは将軍（しょうぐん）秀忠を廃して、家康の六男松平忠輝を擁立（ようりつ））しようとしていたとか、大坂の陣の混乱時にスペイン艦隊を呼び寄せて幕府転覆を謀ろうとしていたとか、いろいろな怪しい説があり、さらに開戦後には忠輝を擁しながらも不自然に遅参したり、伊達の陣の前で戦っていた味方の神保相茂の部隊に襲い掛かって相茂を殺したりと、怪しい動きをしています。
今回は真田家がメインなのであまり描かれないのはいいのですが、人気ものの伊達政宗は実はかなり怪しい人物なんですね 笑
今回登場した人物のフルネーム
・真田 左衛門佐〔通称は源次郎〕 滋野〔源〕 朝臣 幸村
さなだ さえもんのすけ〔通称はげんじろう〕 しげの〔みなもと〕 の あそん ゆきむら
・真田 伊豆守〔通称は源三郎〕 滋野〔源〕 朝臣 信之
さなだ いずのかみ〔通称はげんざぶろう〕 しげの〔みなもと〕 の あそん のぶゆき
・後藤 隠岐守〔通称は又兵衛〕 藤原 朝臣 基次
ごとう おきのかみ〔通称はまたべえ〕 ふじわら の あそん もとつぐ
・木村 長門守〔通称不明〕 源 朝臣 重成
きむら ながとのかみ〔通称不明〕 みなもと の あそん しげなり
・高梨 内記〔通称なのか官職なのかは不明〕 源 朝臣？ （諱不明）
たかなし ないき〔通称なのか官職なのかは不明〕 みなもと の あそん？ （諱不明）
・伊達 陸奥守〔通称は藤次郎〕 藤原 朝臣 政宗
だて むつのかみ〔通称はとうじろう〕 ふじわら の あそん まさむね
・片倉 小十郎 藤原 重長
かたくら こじゅうろう ふじわら の しげなが
・片倉 備中守〔通称は小十郎〕 藤原 朝臣 景綱
かたくら びっちゅうのかみ〔通称はこじゅうろう〕 ふじわら の あそん かげつな
・真田〔片倉〕 四郎兵衛 源〔滋野、藤原〕 守信
さなだ〔かたくら〕 しろうべえ みなもと〔しげの、ふじわら〕 の もりのぶ
・羽柴 左大臣〔通称は孫七郎〕 豊臣 朝臣 秀次
はしば さだいじん〔通称はまごしちろう〕 とよとみ の あそん ひでつぐ
・三好 左馬之介 源〔滋野、豊臣〕 幸信
みよし さまのすけ みなもと〔しげの、とよとみ〕 の ゆきのぶ
・大久保〔大蔵〕 石見守〔通称は十兵衛〕 藤原〔秦〕 朝臣 長安
おおくぼ〔おおくら〕 いわみのかみ〔通称はじゅうべえ〕 ふじわら〔はた〕 の あそん ながやす
・松平 左近衛少将〔上総介。通称不明〕 源 朝臣 忠輝
まつだいら さこんえのしょうしょう〔かずさのすけ。通称不明〕 みなもと の あそん ただてる
・神保 出羽守〔通称は長三郎〕 惟宗 朝臣 相茂
じんぼう でわのかみ〔通称はちょうさぶろう〕 これむね の あそん すけしげ
☆武家の「通称」の普及を切に願います！
参考
渡る世間は愚痴ばかり
ドラマ@見とり八段
真田のよもやま話
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Posted by 鷲谷 城州 at 20:00│Comments(0)
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