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2020年07月19日

『麒麟がくる』第21回―松平蔵人の親族

桶狭間古戦場


皆さんこんばんは。
今回は今年の大河ドラマ『麒麟がくる』第21回に関しての楽しみ方を解説したいと思います。

大河ドラマを見てみたけれど、歴史もよくわからないし、どう楽しんでいいのかわからない
歴史には興味あるけど、自分では積極的に勉強する気になれない、という方必見です!

【『麒麟がくる』の楽しみ方】
・第1~2回―当時の三傑と明智家/リアルな戦の描写 ・第3~4回―美濃の情勢/織田家の状況
・第5~6回―当時の京都の情勢 ・第7~8回―尾張国内の政治情勢/当時の三河情勢
・第9~10回―土岐一族とは/織田家の血縁関係 ・第11~12回―なぜ朽木谷か?/信長家臣団の萌芽
・第13~14回―戦国最強の傭兵団/村木砦の戦い ・第15~16回―織田一族の関係性/新九郎高政の重臣たち
・第17~18回―斎藤家の血族関係/永禄元年までの織田家 ・第19~20回―足利将軍家の動き/桶狭間の戦い


まずはあらすじ。

第21回のあらすじ


大高城にて母・於大(松本若菜)の手紙を受け取った松平蔵人佐元康(風間俊介)は、母の、織田方へ味方するようにとの願いに反し、今川方を裏切らないことを決めた。

一方の織田上総介信長(染谷将太)は、父・備後守信秀(高橋克典)の言葉を思い出していた。

今川治部大輔義元(片岡愛之助)は用心深いため、必ず駿府に兵を残しているという。

信長は、今川の軍勢が喧伝されていた2万には満たないと判断し、清須城を出陣した。

兵を結集した信長だが、まだ今川勢の数が多いことを危惧していた。

しかし家臣の佐々隼人正(内浦純一)が突出し、今川の陣に攻撃をかけたことで今川勢が削れたことを好機ととらえ、今川本陣への総攻撃を命じた。

大高城の松平元康は鳴海城へ援軍として向かうようにとの命令を受ける。

鷲津砦を攻め落として帰ってきたばかりの三河衆に、休むいとまもなく次なる命令を下してくる今川家に腹を立て、大高城から一歩も動かないことを決めた。

一方の信長勢はついに今川義元本人を見つけ、クビを取ることに成功した。

ということで、


第21回「決戦!桶狭間」の感想


いやぁ、面白かったです!

下記「今日は何の日?徒然日記」さんもおっしゃっていますが、これまでドラマで描かれてきた桶狭間とは違ったアプローチでしたね。

それでいて、史実をしっかりと踏まえているという巧妙さ。

精神論や迷信ではなく、論理的に勝てる可能性を見出していく信長にはかつてない魅力を感じました。

そして、松平元康をはじめとする三河衆が良かったですね。

頑固一徹で結束の強い三河衆をうまく描写していたと思います。

参考記事:
これぞ徳川家の柱石・三河武士の死にざまだ!!(山岡荘八『徳川家康』第2巻)

関連記事:
徳川家康の生涯を貫く思想―山岡荘八『徳川家康』第4巻

関連記事:
言葉と人間の本質を見極めた「人間学」―山岡荘八『徳川家康』第3巻

関連記事:
平和への願いとともに生まれた徳川家康(山岡荘八『徳川家康』第1巻)

第21回の楽しみ方―松平蔵人の親族―


桶狭間の戦いについては前回書いてしまったので少し焦りましたが、思いつきましたよ 笑


参考記事:
ビジネスに活かす戦国合戦術⑥桶狭間の合戦

参考記事:
『麒麟がくる』第19~20回―足利将軍家の動きと桶狭間の戦い


松平蔵人佐元康が今川を裏切れなかった理由となる松平家の関係性について書かせていただきます。

↓松平家略系図
※クリックで拡大されます。
松平略系図
※織田方は青、今川方は赤で表示しています。
※築山殿の母の出自については今川治部の妹という説もあり。


まずは『麒麟がくる』にもしっかり登場している華陽院こと源応尼(真野響子)についてです。

源応尼は尾張または三河の出身で、もともと水野右衛門大夫忠政の継室でした。

右衛門大夫との間に生まれた娘が於大で、のちに松平蔵人元康の母となるのはドラマでも描かれているのでご存知かと思います。
※於大は松平家を離縁となった後、阿久居を領する久松佐渡守に再嫁しています。

源応尼はのち、夫・水野右衛門大夫が松平次郎三郎清康、つまり蔵人元康の祖父との戦に敗れたとき、講和の条件として次郎三郎の側室となったと言われいます(諸説あり)。

その後次郎三郎清康は暗殺され、源応尼は人質として駿府に入りました。

そして同様に人質として送られてきた孫・松平蔵人元康を育てました。


次は蔵人の正室である築山殿について。

彼女は関口刑部という、今川一族の武将の娘と言われています。

ただでさえ今川家の血を引いているのですが、その母が今川治部義元の妹、または側室だったという説があり、二重三重に今川家に縁のある女性でした。
※築山殿の母は『おんな城主直虎』に登場しています。ドラマ中では井伊次郎直虎の曽祖父・井伊兵部直平の娘という説を採用していました。

参考記事:
『おんな城主直虎』、最後の2回でまたやられた(第46~50回)

かつては、蔵人は駿府人質時代に不遇の扱いを受けていたという話もありましたが、最近は丁重に扱われていたという説が有力です。

その証拠の一つとしてよく取り上げられるのが、この築山殿の存在です。

今川一族に準じる格をもっていた彼女を正室にするということは、松平家も準今川一族として迎えられたことになります。
※当時、三河に権威として存在していた吉良氏(吉良上野介の親戚)に対抗したという説もあります。
※当時、築山殿の母の消息は不明。


駿府には源応尼や築山殿のほかに、蔵人の嫡男であり松平宗家の跡継ぎである竹千代(のちの岡崎三郎信康)と亀姫(のちの奥平美作守信昌室)がおり、蔵人は何人も人質を取られた状況でした。

こんな状況だったので、母である於大に誘われても(この部分はフィクションですが)今川家を裏切ることができなかったわけですね。

この「桶狭間」のあと、蔵人は松平家の居城・岡崎城に戻ります。

その時城にいた今川家の城代が駿府へ逃げてしまったと言われており、蔵人はそれに乗じて城を奪い返したと言われていました。

しかし最近は、今川家と連絡を取って、織田家の追撃に備えて岡崎城を防備していたという説が浮上しています。

こんな風に、ドラマの背景にある知識が分かるとドラマをもっと楽しめます!

まだまだ説明したいことはたくさんありますが、今回は以上です!

最後まで読んでいただきありがとうございました!

以下もご覧ください!

※トップ画像はイメージです。

○今回登場した人物のフルネーム(参考:「武家や公家の名前について」)
・松平 蔵人佐(通称は次郎三郎) 源 朝臣 元康(元信、のちの徳川家康)
・織田 上総介(通称は三郎) 平(藤原、忌部) 朝臣 信長
・織田 備後守(弾正忠。通称は三郎) 藤原(忌部) 朝臣 信秀
・今川 治部大輔(通称不明) 源 朝臣 義元
・佐々 隼人正(官職不明) 源 政次(成吉 勝通)
・水野 右衛門大夫(通称は藤七郎) 源 朝臣 忠政
・久松 佐渡守(通称不明) 菅原 朝臣 俊勝(定俊、長家)
・松平 次郎三郎 源 清康
・(今川)関口 刑部少輔(通称不明) 源 朝臣 親永(義広、氏興、氏広、氏純)
・井伊 次郎 藤原 直虎(次郎法師、とわ)
・井伊 兵部少輔(通称不明) 藤原 朝臣 直平
・吉良 上野介(通称は三郎、左近) 源 朝臣 義央
・松平(徳川) 次郎三郎(岡崎三郎) 源 朝臣 信康
・奥平 美作守(通称は九八郎) 源(丈部) 朝臣 信昌(貞昌)
☆武家の「通称」の普及を切に願います!

参考
第21回までの総評。
あくある~む417ブログのお部屋
茶々さんのブログです。
今日は何の日?徒然日記
こちらもおなじみぴえーるさんのブログです。
ぴえーるのテレビブログ


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NHK大河ドラマ歴史ハンドブック 麒麟がくる: 明智光秀とその時代 (NHKシリーズ NHK大河ドラマ歴史ハンドブック)

ぶらり明智光秀の城&史跡めぐり (ご当地戦国武将・旅行ガイドブック)



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次回は山岡荘八『徳川家康』第3巻について。

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※筆者は右側でギターとコーラスを担当しています。


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Posted by 鷲谷 城州 at 20:00│Comments(2)テレビ
この記事へのコメント
こんにちは、し~なと申します。
ブログの方へのコメントありがとうございました。

鷲谷さまのブログ拝見いたしました。
詳しく分かりやすい説明で、こういう知識を前もって知っているとよりドラマを楽しめますね。
麒麟がくるは本当に面白い大河ドラマだと思います。
中断しているのは残念ですが、6/9から収録を再開しているようなので、もう少しで再開してくれるのではないでしょうか?
再開が楽しみですね。
Posted by し~な at 2020年07月19日 22:02
>し~なさん

コメントありがとうございます!

今回は史実にない部分に無理矢理十兵衛を深入りさせることがなく、絡ませ方が絶妙だと感じています。

撮影再開、やりましたね!

コロナはまた感染者が増えてきては心配ですが、ぜひ最後までやりとげてもらいたいですね!
Posted by Sosuke WashiyaSosuke Washiya at 2020年07月20日 12:19
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