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2021年01月15日

『麒麟がくる』第33回―延暦寺の歴史

延暦寺


皆さんこんばんは。
今回は令和2年の大河ドラマ『麒麟がくる』第33回に関しての楽しみ方を解説したいと思います。

大河ドラマを見てみたけれど、歴史もよくわからないし、どう楽しんでいいのかわからない
歴史には興味あるけど、自分では積極的に勉強する気になれない、という方必見です!

【『麒麟がくる』の楽しみ方】
・第1~2回 ・第3~4回
・第5~6回 ・第7~8回
・第9~10回 ・第11~12回
・第13~14回 ・第15~16回
・第17~18回 ・第19~20回
・第21回
・『麒麟がくるまでお待ちください』第2~3回
・『麒麟がくるまでお待ちください』第4回
・総集編第1回 ・第22回
・第23回 ・第24回
・第25回・第26回
・第27回 ・第28回
・第29回・第30回―三淵氏の来歴
・第31回―浅井家の来歴 ・第32回―森可成とは?


まずはあらすじ。

元亀元(1570)年、浅井・朝倉連合軍に近江・宇佐山城を攻められた織田弾正大弼信長(染谷将太)は宇佐山城に舞い戻ったが、浅井・朝倉連合軍は聖域である比叡山に立てこもったため、信長は手出しをすることができなかった。

そこで明智十兵衛光秀(長谷川博己)は和睦のため、信長の使者として比叡山に向かった。

かつて越前にて交流した朝倉左衛門督義景(ユースケサンタマリア)と会談するが、義景は、信長が天台座主・覚恕(春風亭小朝)に跪かなければ和睦に応じることはできないという。

覚恕は、信長が延暦寺が支配してきた土地や商売を奪ったことを怒っているという…

ということで、




<第33回「比叡山に棲む魔物」の感想>


延暦寺
この回も素晴らしかったです!

比叡山の腐敗っぷりや覚恕の屈折した我欲を丁寧に描いていて、信長がこの後延暦寺を焼き尽くすことに納得感がありました。

「延暦寺が支配してきた土地や商売を奪った」とか言って、それ、元々は借金のかたに公家たちから奪ったものじゃん!って誰もが思ったと思いますw

バックグラウンドとして、駒(門脇麦)の薬を転売していた少年・平吉(込江大牙)の妹も比叡山の魔物の犠牲者だったという描写が悲惨さを際立たせていて、ドラマとして素晴らしかったです。

さらに将軍家足利義昭(滝藤賢一)が筒井順慶(駿河太郎)に肩入れし、松永弾正久秀(吉田鋼太郎)が憤慨するシーンもよかったです。
久秀が信長に反旗を翻す理由がしっかり描かれていました。

ただ、下記「今日は何の日?徒然日記」さんがおっしゃっているように、これは前後が逆らしいですね。

まず久秀が将軍家配下の城を攻め、その対抗策として将軍家は筒井に近づいたようです。

ともかく、ドラマとして非常に面白い回で大満足でした!

<第33回の楽しみ方―比叡山の歴史―>


延暦寺
というわけで、今回は「魔物が棲む」とまで言われてしまった比叡山延暦寺の歴史をおさらいしたいと思います。

比叡山は古くから山岳信仰の対象となっており、『古事記』には日枝山として登場するそうです。

関連記事:
川副武胤『古事記の世界』

その比叡山に転機が訪れたのは、ご存知、延暦7(788)年に最澄が小寺院を建立したことに始まります。

この小寺院の建立は、当時、奈良の旧仏教勢力からの脱却を目論んでいた桓武天皇の志向と合致し、天皇の支持を得ることに成功します。

最澄は唐で学んだことを基にして天台宗を開き、時の権力と結びついて栄えた延暦寺は、仏教の総合大学的な性格を帯びることになります。

(延暦寺で修業をした僧の中で著名な人物には、円仁、円珍、源信、法然、栄西、慈円、道元、親鸞、日蓮などがいます。

鎌倉新仏教の開祖が一遍以外全員いますねw
※後に徳川家康の相談役として活躍し、その正体は山崎の戦いで生き残った明智光秀である、との噂もある南光坊天海も延暦寺出身と言われています。

延暦寺は平安時代中の正暦4年(993年)、大きな派閥争いにより分裂します。

ひとつは円仁を支持し、延暦寺を拠点とする山門派。

それと対立したのは円珍を支持し、麓にある園城寺(三井寺)を拠点とする寺門派。

この二大派閥の対立は武力抗争に及び、延暦寺と園城寺は次第に武装化していきます。
※この時点で僧として疑問を感じますね。お坊さんが武器をもって殺生していいの?という疑問を感じます。
また、この時分かれた寺門派の三井寺は、ドラマで描かれた延暦寺と信長の対立の時に信長を支持したと言われています。


この武力は手の付けられないほど大きなものとなり、平安時代末期には気に入らないことがあると延暦寺の僧兵が武装して京都へ繰り出し、神輿を担いで強訴するようになりました。
※神仏混淆です。また後白河法皇がこのことを嘆いていたのは有名な話ですね。

この状況は室町時代になっても続き、足利将軍家とたびたび対立しています。

武力と「僧」という聖域的立場を利用して富と権力を握り、やりたい放題やっていたようです。

こういった流れがあっての織田信長との対立でした。

関連記事:
ビジネスに活かす戦国合戦術⑭叡山焼き討ち

関連記事:
歴女にクローズアップしてほしい武将

尚、信長による焼き討ちを受けた後は勢力が減退し、豊太閤羽柴秀吉により再建されました。

その後は将軍家徳川左大将家光公により寛永寺が建てられたことで、その権力は寛永寺に移っていったそうです。

そして今日の延暦寺に続いていくわけです。

こんな感じで、ドラマの背景にある知識が分かるとドラマをもっと楽しめます!

というわけでまだまだ説明したいことはたくさんありますが、今回は以上です!

最後まで読んでいただきありがとうございました!

以下もご覧ください!

※トップ画像はイメージです。

○今回登場した人物のフルネーム(参考:「武家や公家の名前について」)
・織田 弾正大弼(通称は三郎) 平(藤原、忌部) 朝臣 信長
・明智 十兵衛 源 光秀
・朝倉 左衛門督(通称は孫次郎) 日下部 朝臣 義景
・曼殊院門跡 北野天満宮別当 天台座主 後奈良天皇皇子(諱不明。入道覚恕)
・征夷大将軍 足利 権大納言(通称不明) 源 朝臣 義昭(義秋、一乗院覚慶)
・筒井 権少僧都(通称不明) 大神 朝臣 藤勝(藤政。入道順慶)
・松永 弾正忠(または弾正少弼。通称は不明) 藤原(源?) 朝臣 久秀
・三津 首 広野(入道最澄)
・山部(諡号:桓武)
・壬生 (諱不明。入道円仁)
・和気 (諱不明。入道円珍)
・卜部 (諱不明。入道源信)
・漆間 (諱不明。入道源空。法然)
・賀陽 (諱不明。入道明菴栄西)
・藤原 (諱不明。入道慈円)
・久我(堀川) (通称不明) 源 (諱不明。入道希元。道元)
・日野 (通称不明) 藤原 (諱不明。入道親鸞)
・貫名 (通称不明) 藤原 (諱不明。入道日蓮)
・徳川 太政大臣(通称は次郎三郎) 源 朝臣 家康
・関白 羽柴 太政大臣(通称は藤吉郎) 豊臣 朝臣 秀吉
・征夷大将軍 徳川 左近衛大将(通称不明) 源 朝臣 家光
☆武家の「通称」の普及を切に願います!

参考
今日は何の日?徒然日記
ぴえーるのテレビブログ
ゆーくんはどこ?


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Posted by Sosuke Washiya at 20:00│Comments(2)テレビ
この記事へのコメント
こんにちは
比叡山の卒業生(OB)の面々をみると、ベンチャー育成機関のようですねー。
北大路欣也さん主演の『空海』という映画が平城天皇、嵯峨天皇、薬子の乱なども
結構史実を踏まえていてお勧めです。
加藤剛さん演じる最澄もハマっていて、
大河ドラマにしたら面白いのに!と思いました。

再来年の大河は家康ですね。
松潤主演なら、もっと違う武将でもよかっんじゃないかとは思いますが、
期待したいです。
Posted by ゆーくんまま at 2021年01月19日 21:31
ゆーくんままさん、こんばんは!

OBの中でも特に日蓮は天台宗を批判していたような気がしますが、実は延暦寺出身と知って特にびっくりしましたw

よく学んで知っているからこその批判なのですかね。

『空海』、見たい映画リストに入れておきますね!

この辺の大河は少ないですが、絶対面白いと思います。

再来年の大河は今までとは違う家康像を期待しています。
(硬派な点は変えないでほしいですがw)
Posted by 鷲谷 壮介 at 2021年01月23日 03:53
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