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2020年11月20日

大河ドラマを楽しむ方法(20)(『麒麟がくる』第27回)

大河ドラマを楽しむ方法(20)(『麒麟がくる』第27回)


皆さんこんばんは。
今回は今年の大河ドラマ『麒麟がくる』第27回に関しての楽しみ方を解説したいと思います。

大河ドラマを見てみたけれど、歴史もよくわからないし、どう楽しんでいいのかわからない
歴史には興味あるけど、自分では積極的に勉強する気になれない、という方必見です!

【『麒麟がくる』の楽しみ方】
・第1~2回 ・第3~4回
・第5~6回 ・第7~8回
・第9~10回 ・第11~12回
・第13~14回 ・第15~16回
・第17~18回 ・第19~20回
・第21回
・『麒麟がくるまでお待ちください』第2~3回
・『麒麟がくるまでお待ちください』第4回
・総集編第1回 ・第22回
・第23回 ・第24回
・第25回 ・第26回


まずはあらすじ。

明智十兵衛光秀(長谷川博己)の導きで美濃に入った足利左馬頭義昭(滝藤賢一)。

織田尾張守信長(染谷将太)は義昭を歓迎し、軍資金1千貫を献上するも、それを見て「どれだけ貧しい民を救えるか」とつぶやく義昭の武家の棟梁としての資質に不安を抱くのであった。

信長は十兵衛に、京都の様子を見てくるように命じた。

京都についた十兵衛は、先行していた木下藤吉郎秀吉(佐々木蔵之介)と合流する。

京都での義昭の評判を探るべく、十兵衛は駒(門脇麦)、伊呂波太夫(尾野真千子)を伝って探りを入れ、堺の豪商・今井宗久(陣内孝則)に会うこととなった。

宗久は、京都と堺の安寧を願っていた。
三好一派を援助してはいたが、それは京都と堺の平穏のため。

織田信長ら一党が鎧兜をつけずに上洛するのなら、三好支持を止めると約束する宗久であった。

岐阜に戻った十兵衛はこのことを信長と家臣団に話すが、家臣団の反発に遭う。

そこで信長は、義昭に判断をゆだねた。

義昭は、鎧兜をつけずに上洛するという。

こうして織田家の面々は南近江の六角を打ち破り、三好一派は京都を去り、武装を解いて上洛することで宗久との約束を守ったのであった。

ということで、


<第27回「宗久の約束」の感想>


嵐の前の静けさですね。

信長包囲網の盛り上がりに向けての助走という感じですかね?

ただ、「1千貫」くだりでの義昭のつぶやきに対する信長の反応など、後の対立の伏線になるのかなと思いました。

あとは、やはり秀吉を見ていると楽しいですね。
なんだかんだ言って、明るくて上り調子の人を見ているとこちらも元気をもらえる気がしますね。

そして、仲のよさそうな十兵衛と秀吉を見るとほっとしますw

<第27回の楽しみ方―「会合衆」とは何者か?―>


ドラマでは今井宗久が登場したので堺の「会合衆」がちらほら登場し始めると思うのですが、今回はその「会合衆」について説明したいと思います。

「会合衆」は「えごうしゅう」または「かいごうしゅう」と読み、簡単に言うと町を運営する議会みたいなものです。
※ただし、メンバーは選挙で選ばれるわけではありません。

戦国時代は堺だけでなく博多や伊勢の山田、果ては山奥の村でさえ自治組織が生まれていますが、それはおそらく守護大名や将軍による統治力が弱くなったため、自衛も含めた自主運営をする必要が出てきたのでしょうね。
※「会合衆」は都市の自治組織のことを言います。

堺の会合衆は有力商人たちにより構成されており、ドラマで描かれたように大名のスポンサーとなったり武器を売ったりするなど、強大な力をもっていました。

ここで、会合衆と思われるメンバーを簡単に説明したいと思います。
※このメンバーが会合衆だ!という確実な史料はないようです。

・高三隆達(たかさぶ りゅうたつ)
薬種問屋。12世紀に宋から渡来した劉氏の子孫と言われています。
小歌「隆達節」の創始者として有名です。

・塩屋宗悦(えんや そうえつ)
茶人。武内紹鴎の弟子。
多くの名物を所有し、元亀3(1572)年に織田尾張守が妙覚寺で開いた茶会に招待されたそうです。

・千宗易(せん の そうえき)
納屋衆(倉庫業)、茶人。
「千利休」の名前で有名。
もともとは田中与四郎と言い、清和源氏新田氏族の田中家の流れであるといいます。

織田尾張守、豊太閤秀吉に重用されますが、豊太閤に切腹を命じられて生涯を終えます。
茶道の「三千家」の祖。

・松江隆仙(まつえ りゅうせん)
織田尾張守の妙覚寺茶会に招待されているが、詳細は不明。

・油屋常琢(あぶらや じょうたく)
油屋を営んでいたため「油屋」と呼ばれたが、本来の名字は「伊達」だと言います。
天正10(1582)年の本能寺の変勃発時、妙国寺に宿泊していた徳川権右少将家康の堺脱出の手助けをしたと言います。

・茜屋宗佐(あかねや そうさ)
輸入雑貨商。通称は太郎右衛門。「吉松」という名があるが、幼名なのか諱なのか不明です。
武内紹鴎の弟子で、名物茶器を所有していたと言われています。

・山上宗二(やまのうえ そうじ)
茶人で武内紹鴎の弟子です。石川氏の出だそうです。
彼は口が悪かったため豊太閤の怒りを買い、関東に追放されて北条家に仕えます。
北条家滅亡後は利休のとりなしで豊太閤と面会するも、旧主・北条幻庵への義理立てにより再び豊太閤の怒りを買い、耳・鼻を削がれて打ち首に処されたと言います。

・紅屋宗陽(べにや そうよう)
会合衆の中でも有力者でしたが、永禄12(1569)年の織田尾張守の2万貫の矢銭要求に反抗します。

今井宗久の説得により尾張守に謝罪し、後は尾張守との交流を深めていきます。

・今井宗久(いまい そうきゅう)
近江源氏佐々木氏族の今井家の出と言います。

武内紹鴎の娘婿となり、茶人・商人として大成。将軍家・足利義昭に近侍し、松永弾正久秀(吉田鋼太郎)のとりなしで早いうちから織田尾張守に協力します。

本能寺の変後は豊太閤に御咄衆(おはなししゅう)として仕え、天下一の商人となります。

・津田宗及(つだ そうぎゅう)
会合衆一の豪商で、武内紹鴎の弟子。
初め三好三人衆を支持しますが、妙覚寺茶会の頃には織田尾張守に接近。
本能寺の変後も豊太閤に重用され栄華を極めますが、慶長5(1600)年の関ヶ原の戦いでは西軍を支持し、衰退します。

参考サイト:
三好家武将名鑑

今のところ『麒麟がくる』には今井宗久しか出てきておりませんが、千利休は確実に出てくると思われますし、津田宗及や他の会合衆も登場するかもしれませんね。

こんな風に、ドラマの背景にある知識が分かるとドラマをもっと楽しめます!

というわけでまだまだ説明したいことはたくさんありますが、今回は以上です!

最後まで読んでいただきありがとうございました!

以下もご覧ください!

※トップ画像はイメージです。

○今回登場した人物のフルネーム(参考:「武家や公家の名前について」)
・明智 十兵衛 源 光秀
・足利 左馬頭(通称不明) 源 朝臣 義昭(義秋、一乗院覚慶)
・織田 尾張守(通称は三郎) 平(藤原、忌部) 朝臣 信長
・木下 藤吉郎 (氏不明。のち平、豊臣) 秀吉
・今井 彦八郎(彦右衛門) 源 兼員(久秀。号宗久)
・高三 (通称不明) 劉? (諱不明)(号隆達)
・塩屋 (通称不明) (氏不明) (諱不明)(号宗悦)
・田中(千) 与四郎 源 (諱不明)(号宗易。利休居士)
・松江 (通称不明) (氏不明) (諱不明)(号隆仙)
・伊達(油屋) (通称不明) (氏不明。藤原?) (諱不明)(号常琢)
・茜屋 太郎右衛門 (氏不明) 吉松(幼名?号宗佐)
・石川(山上) (通称不明) (氏不明。源?) (諱不明)(号宗二)
・紅屋 (通称不明) (氏不明) (諱不明)(号宗陽)
・松永 弾正忠(または弾正少弼。通称は不明) 藤原(源?) 朝臣 久秀
・津田 (通称不明) (氏不明) (諱不明)(号宗及)
☆武家の「通称」の普及を切に願います!

参考
辛口も愛です!
今日は何の日?徒然日記
お馴染みぴえーるさんのブログです!
ぴえーるのテレビブログ
真田のよもやま話


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Posted by Sosuke Washiya at 20:00│Comments(0)テレビ
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