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2020年09月21日

大河ドラマを楽しむ方法(15)(『麒麟がくる』第22回)

春日山城


皆さんこんばんは。
今回は今年の大河ドラマ『麒麟がくる』第22回に関しての楽しみ方を解説したいと思います。

大河ドラマを見てみたけれど、歴史もよくわからないし、どう楽しんでいいのかわからない
歴史には興味あるけど、自分では積極的に勉強する気になれない、という方必見です!

【『麒麟がくる』の楽しみ方】
・第1~2回  ・第3~4回   ・第5~6回  ・第7~8回
・第9~10回  ・第11~12回
第13~14回  第15~16回
第17~18回  第19~20回
第21回  『麒麟がくるまでお待ちください』第2~3回
『麒麟がくるまでお待ちください』第4回
総集編第1回

まずはあらすじ。
桶狭間の戦いから4年が経過した永禄7(1564)年、明智十兵衛(長谷川博己)は越前で子供たちに論語を教えていた。

そんな十兵衛に京都から客人が来た。
将軍家足利義輝(向井理)の家臣である細川兵部大輔藤孝(眞島秀和)であった。

十兵衛は、藤孝の要請により京へ向かう。

義輝は自分に実権がないことにより自暴自棄になり、政治を顧みなくなっていた。
一方、実権を握っていた三好筑前守改め修理大夫長慶(山路和弘)は病に臥せり、京都の治安は悪化していた。

そんな中、義輝に謁見した十兵衛は京に織田上総介信長(染谷将太)を連れてくると約束した。

ということで、


<第22回「京よりの使者」の感想>


武漢肺炎(新型コロナ)騒動により放送休止となって2か月半ぶりの放送となった今回ですが、桶狭間の戦いから4年経ったという設定は絶妙でしたね。

関連記事:
大河ドラマを楽しむ方法(11)(『麒麟がくる』第21回)

関連記事:
大河ドラマを楽しむ方法(10)(『麒麟がくる』第19~20回)

関連記事:
ビジネスに活かす戦国合戦術⑥桶狭間の合戦

この4年間は「今日は何の日?徒然日記」さんがおっしゃるように結構重要な出来事が起こっているので、そのうち回想として放送されるのかもしれません。

次に、越前に細川藤孝がひょっこり単身でやってくることの不自然さは置いといて、朝倉左衛門督義景(ユースケ・サンタマリア)の怪しさはやばいですね 笑

煕子(木村文乃)に手を出しかねない怪しさですね。

まぁ、十兵衛の留守中は左馬助(間宮祥太朗)がいるので大丈夫だとは思いますが。
※胸くそ悪くなる話ですが、実際、家臣の留守中に主人が家臣の奥さんに手を出すということはあったようです(十兵衛は義景の家臣ではありませんが)。豊太閤秀吉などがそれをやっていたという話があります…


あとは、「何の罪もない義輝が三好三人衆らに暗殺されてかわいそう」という文脈が回避されそうでよかったです。

あれほど自暴自棄になっていたら暗殺まではかわいそうだけど、少なくとも将軍職は降ろされても当然かな、という筋が通っていてよかったと思います。

<第22回の楽しみ方―三好氏の血縁関係―>


今回は三好長慶や「三好三人衆」という名前は(確か)登場したと思うのですが、知らない人にとっては何のことだかさっぱりわからないと思うので、三好氏の血縁関係について説明したいと思います。

まずはこちらの系図をご覧ください。
三好氏略系図


三好氏は元をたどると甲斐源氏にさかのぼることができます。

甲斐源氏と言えば、八幡太郎源義家の弟・新羅三郎源義光の子孫ですね。
※三好氏の先祖・加賀美次郎清光は武田氏の祖・武田太郎信義の兄弟です。

その子・次郎長光は平安時代の終わりに小笠原氏を名乗り、のち信濃や遠江で活躍する小笠原氏の祖となります。

関連記事:
ビジネスに活かす戦国合戦術(17)第一次高天神城の合戦

関連記事:
天目山の戦いから学ぶ―撤退のベスト・タイミングとは

小笠原氏の本拠地は信濃でしたが、承久の乱の功で阿波守護に任命され、一族の一部が阿波国に移住しました。

その子孫である義長が居住地にちなんで三好氏を名乗ったのが始まりです。

室町時代になると阿波守護には細川氏が任命され、三好氏は代々細川氏に仕えてきました。

長慶の曽祖父・筑前守之長、父・筑前守元長は細川氏の下で活躍し発言力を増していきましたが、享禄5(1531)年、元長は主人であった細川京兆晴元と対立し、自害に追い込まれます。

その後、元長の嫡男・孫次郎長慶は細川京兆の下で着々と力をつけていきます。

この後のことはドラマで描かれた通りですが、天文18(1549)年には孫次郎改め筑前守長慶は細川京兆と対立し、畿内の実権を握ります。

関連記事:
大河ドラマを楽しむ方法(3)(『麒麟がくる』第5~6回)

関連記事:
大河ドラマを楽しむ方法(10)(『麒麟がくる』第19~20回)

その後、筑前守改め修理大夫長慶の力は急速に衰退していきます。

永禄4(1561)年3月、弟・十河讃岐守一存が病死。

永禄5(1562)年3月、弟の三好実休が討ち死に。

永禄6(1563)年6月、嫡子・筑前守義興が病死。

永禄7(1564)年5月、弟・安宅摂津守冬康を自害に追い込む。

永禄7年ごろまでに自分を補佐していた弟二人と将来を嘱望されていた嫡子が相次いで死去したことで、修理は精神的にだいぶ参っていたようです(参考:「今日は何の日?徒然日記」)。

永禄7年、修理は最後の弟(※)である安宅摂津守が謀反を企んでいると疑い、自ら自害に追い込んでしまいました。
※野口冬長はずいぶん前に亡くなっている

しかし、のちに彼が無実だったと分かり後悔したと言います。

そして修理の死後、三好家の実権を握ったのがおなじみ松永弾正久秀(吉田鋼太郎)と三好三人衆です。

とここで、今回三好三人衆についても書こうと思っていたのですが、三好氏の来歴だけで結構分量が多くなってしまったので、またの機会に譲ろうと思います 笑

こんな風に、ドラマの背景にある知識が分かるとドラマをもっと楽しめます!

というわけでまだまだ説明したいことはたくさんありますが、今回は以上です!

最後まで読んでいただきありがとうございました!

以下もご覧ください!

※トップ画像はイメージです。

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参考
あくある~む417ブログのお部屋
今日は何の日?徒然日記
mikiのブログ

○今回登場した人物のフルネーム(参考:「武家や公家の名前について」)
・明智 十兵衛 源 光秀
・征夷大将軍(将軍家) 足利 左近衛中将(略称「左中将」。通称不明) 源 朝臣 義輝(義藤)
・細川 兵部大輔(通称は与一郎) 源 朝臣 藤孝
・三好 修理大夫(筑前守。通称は孫次郎) 源 朝臣 長慶
・織田 上総介(通称は三郎) 平(藤原、忌部) 朝臣 信長
・朝倉 左衛門督(通称は孫次郎) 日下部 朝臣 義景
・明智(三宅) 左馬助(通称は弥平次?) 源 朝臣 秀満
・関白 羽柴 太政大臣(通称は藤吉郎) 豊臣 朝臣 秀吉
・鎮守府将軍 陸奥守(通称は八幡太郎) 源 朝臣 義家
・甲斐守(通称は新羅三郎) 源 朝臣 義光
・加賀美 信濃守(通称は次郎) 源 朝臣 遠光
・武田 太郎 源 信義
・小笠原 左京大夫(通称は次郎) 源 朝臣 長光
・三好 (官職・通称不明) 源 義長
・三好 筑前守(通称不明) 源 朝臣 之長
・三好 筑前守(通称不明) 源 朝臣 元長
・細川 右京大夫(略称「京兆」。通称は六郎) 源 朝臣 晴元
・十河 讃岐守(通称は又四郎) 讃岐(源) 朝臣 一存
・三好 豊前守(通称は彦次郎) 源 朝臣 之虎(之相、義賢、入道実休)
・三好 筑前守(通称は孫次郎) 源 朝臣 義興
・安宅 摂津守(通称は神太郎) 源(紀?橘?) 朝臣 冬康
・松永 弾正忠(または弾正少弼。通称は不明) 藤原(源?) 朝臣 久秀
☆武家の「通称」の普及を切に願います!

↓時代背景のイメージが身についてきたなと思ったら下記リンクのドラマガイドなどでドラマの内容を復習してみてください!



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Posted by Sosuke Washiya at 20:00│Comments(0)テレビ
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