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2020年11月24日

大河ドラマを楽しむ方法(21)(『麒麟がくる』第28回)

大河ドラマを楽しむ方法(21)(『麒麟がくる』第28回)


皆さんこんばんは。
今回は今年の大河ドラマ『麒麟がくる』第28回に関しての楽しみ方を解説したいと思います。

大河ドラマを見てみたけれど、歴史もよくわからないし、どう楽しんでいいのかわからない
歴史には興味あるけど、自分では積極的に勉強する気になれない、という方必見です!

【『麒麟がくる』の楽しみ方】
・第1~2回 ・第3~4回
・第5~6回 ・第7~8回
・第9~10回 ・第11~12回
・第13~14回 ・第15~16回
・第17~18回 ・第19~20回
・第21回
・『麒麟がくるまでお待ちください』第2~3回
・『麒麟がくるまでお待ちください』第4回
・総集編第1回 ・第22回
・第23回 ・第24回
・第25回・第26回
・第27回


まずはあらすじ。

永禄11(1568)年9月、足利左馬頭義昭(滝藤賢一)を擁して上洛した織田尾張守信長(染谷将太)は、非武装での京都制圧に成功し、今井宗久(陣内孝則)との約束を守った。

信長はそのままの勢いで三好三人衆の本拠地・摂津・芥川山城を占拠した。

戦勝を祝うため、周辺の武将たちが続々とそこにやってきていた。

その中には大和にて三好三人衆と交戦している松永弾正久秀(吉田鋼太郎)も混じっていた。

明智十兵衛光秀(長谷川博己)は、義昭の兄・左近衛中将義輝の代からの政所当人・摂津掃部頭晴門(片岡鶴太郎)を紹介されるが、義輝を守れなかった晴門に不信感を抱く。

芥川山城を後にした義昭は、征夷大将軍に就任し、京都・本圀寺に入り、そこを仮の御座所とした。
そして信長は十兵衛らに義昭を託して岐阜に帰っていった。

しかし、翌12(1569)年、三好三人衆が警戒をかいくぐって本圀寺を襲撃したのである。

辛くも三好勢を撃退した足利勢だが、十兵衛は京都に三好の軍勢が入ってこれたことを疑問に感じる。
幕府の中に、三好三人衆の手引きをしたものがいるのではないか…と。

数日後、京都に駆け付けた信長は、義昭を守れなかった摂津らに激怒する。

これからは信長が信頼するものを名代とし、京都に城を築くという。

かくして二条城の築城が始まったが、石材の中に仏像が混じっているのを見て、複雑な思いを抱く十兵衛であった。

ということで、


<第28回「新しき幕府」の感想>


いやぁ、摂津晴門、最高でしたね!

あれだけあからさまな「嫌な奴」はわかりやすくていいですね。

あとは、今までの歴史ドラマでは足利義昭の家臣たちが描かれることはほとんどなかったので、「幕府内部の腐敗」という視点は新鮮でした。

今後の義昭と信長の対立の裏に摂津晴門のような高級官僚の蠢動あったとなると、義昭の見方そのものが変わりますね。

今までの義昭は、段々と自分をないがしろにするようになった信長への反発心から反旗を翻したとの解釈が主流だったように感じます。

しかし今回の大河では、信長が幕臣たちの既得権益を犯しはじめたことにより彼らが自分たちを守るために策謀をめぐらし、裏で義昭を動かして信長と対立するに至った、という感じで描かれるのかなと思います。

そう考えると今後も非常に楽しみになってきますね!

<第28回の楽しみ方―摂津晴門とは何者?―>


というわけで、今回は大河に突然登場した摂津晴門なる人物について調べてみようと思います。

晴門は今まで織田信長周辺を描いた創作にもほとんど出てきていないため知名度も低く、よくわからない人物であるため、『麒麟がくる』で悪役として登場させるのにちょうどよかったのかなと思います。

ですが、創作陣は晴門の来歴を踏まえているはず!ということで彼の出自について調べてみました。

摂津氏は元々は中原氏という氏族の出です。

中原氏はというと、もともとは大和の十市県(とおちのあがた)の豪族で第8代孝元天皇の母を輩出した十市氏の出で、10世紀後半の治部卿十市有象という人物から始まります。

↓参考:摂津氏略系図
※クリックで拡大されます。
摂津家略系図


有象は明経道(儒教)を修め、以降中原氏は代々明経博士の役職に任命されます。

有象の曽孫・中原貞親の子孫に主計頭師員という人物がいますが、彼は鎌倉幕府4代将軍・権大納言藤原頼経の側近として鎌倉に下向しています。

関連記事:
大河ドラマを楽しむ方法(19)(『麒麟がくる』第26回)
※摂家将軍頼経に触れています。

師員の孫・親到は藤原氏に改姓し、摂津家の祖となります。

摂津家の嫡流は鎌倉幕府の得宗家に仕えますが、滅亡の際に得宗家・北条修理権大夫高時と運命を共にします。

嫡流の滅亡後は分流が領地を継承し、その子孫は足利将軍家と姻戚関係を結び、室町幕府でも権力を握るようになります。

その子孫が晴門という訳です。

鎌倉幕府~室町幕府と続いてきた文官のエキスパートの家柄ですから、田舎からぽっと出てきた織田尾張守が気に入らなかったのかもしれません。

ちなみに上記中原貞親の子孫には鎌倉幕府13人の合議制に加わった掃部頭中原親能(※1)や毛利家の祖となった陸奥守大江広元がいます(※2)。
※1 中原親能の猶子又は実子に豊後大友家の祖・大友能直がいます。
※2 大江広元は①もともと大江氏だったものが中原氏の猶子となり、後復姓したという説、②もともと中原氏だったものが大江氏の猶子となった説、があります。


こんな風に、ドラマの背景にある知識が分かるとドラマをもっと楽しめます!

というわけでまだまだ説明したいことはたくさんありますが、今回は以上です!

最後まで読んでいただきありがとうございました!

以下もご覧ください!

※トップ画像はイメージです。

○今回登場した人物のフルネーム(参考:「武家や公家の名前について」)
・征夷大将軍 足利 左馬頭(通称不明) 源 朝臣 義昭(義秋、一乗院覚慶)
・織田 尾張守(通称は三郎) 平(藤原、忌部) 朝臣 信長
・今井 彦八郎(彦右衛門) 源 兼員(久秀。号宗久)
・松永 弾正忠(または弾正少弼。通称は不明) 藤原(源?) 朝臣 久秀
・明智 十兵衛 源 光秀
・征夷大将軍(将軍家) 足利 左近衛中将(略称「左中将」。通称不明) 源 朝臣 義輝(義藤)
・摂津 掃部頭(中務大輔。通称不明) 藤原(中原) 朝臣 晴門(晴直)
・治部卿 中原(十市) 朝臣(宿禰) 有象
・(官職・通称不明) 中原 (朝臣?) 貞親
・主計頭(通称不明) 中原 朝臣 師員
・征夷大将軍 九条 権大納言(通称不明) 藤原 朝臣 頼経
・摂津 (官職・通称不明) 藤原(中原) (朝臣?) 親到
・北条 修理権大夫(通称不明) 平 朝臣 高時
・掃部頭 中原 朝臣 親能
・陸奥守 大江 朝臣 広元
・大友(古庄) 左近将監(通称不明) 藤原(中原) 朝臣 能直
☆武家の「通称」の普及を切に願います!

参考
地図から見る大河ドラマ
今日は何の日?徒然日記
ぴえーるのテレビブログ


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Posted by Sosuke Washiya at 20:00│Comments(0)テレビ
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