さぽろぐ

映画・TV・音楽  |その他の都道府県・海外

ログインヘルプ


2019年08月10日

碁石戦略と戦前勝利型戦略―武田・上杉・毛利・長宗我部の戦い方



今回見ていった合戦は
・勝弦峠(かっつるとうげ)の合戦
・戸石(といし)城の合戦
・川中島(かわなかじま)の合戦
・箕輪(みのわ)城の合戦
・三増峠(みませとうげ)の合戦
→甲斐武田(かい・たけだ)家(武田晴信)

・長森原(ながもりはら)の合戦
・三分一原(さんぶいちはら)の合戦
・栃尾(とちお)城の合戦
・川中島(かわなかじま)の合戦
・七尾(ななお)城の合戦
・御館(おだて)の乱
→越後長尾〔上杉〕(えちご・ながお〔うえすぎ〕)家(長尾為景、長尾景虎〔上杉政虎〕、上杉景勝)

・郡山(こおりやま)城の合戦
・第一次月山富田(がっさんとだ)城の合戦
・厳島(いつくしま)の合戦
・第二次月山富田城の合戦
→安芸毛利(あき・もうり)家(毛利元就)

・長浜(ながはま)城の合戦
・安芸(あき)城の合戦
・四万十川(しまんとがわ)の合戦
→長宗我部(ちょうそかべ)家(長宗我部国親・元親)

といった合戦でした。
いろいろな合戦のやり方を調べていく中で面白かったのは、合戦を行う人物によってやはりある程度の傾向が出てくるのだなということです。
(前回の記事で少し書きましたが)

長宗我部元親の戦い方が気になった方は、下記リンクをタップしてください(参考記事に飛びます):
四万十川の合戦―戦う前に勝つ

その傾向をまとめてみると、
【武田晴信〔信玄〕・長尾景虎〔上杉政虎・輝虎・謙信〕】
この2人は特徴が似通っている気がします。目的の城を中心とした地域を大きな碁盤と見立てて、まるで碁を打っているかのように周りの城を攻略し、目的の城を落とすといった感じですかね。
囲碁をゲームとして楽しむように、まるで合戦をゲームであるかのように楽しんでいるのではないかという印象すら受けました。

しかし晴信と景虎にも少し違いがあって、晴信は越中(えっちゅう)勢を煽動(せんどう)したり本願寺(ほんがんじ)を煽動したりなど、調略(ちょうりゃく)に走る傾向がありますね。
っていうか、晴信は実際に間者(かんじゃ)を多く使っていて調略の権化みたいなところがあるのですが、今回取り上げた合戦ではあまり目立ちませんでした。


関連記事:
二俣城の合戦―「見る」のではなく「観る」

関連記事:
第二次高天神城の合戦-勝者の戦法を徹底的にトレースせよ

関連記事:
第一次高天神城の合戦-場を俯瞰する

関連記事:
野田城の合戦―統率力と「イメージ(印象)」の力

関連記事:
三方ヶ原の合戦―最強の能力「豹変力」


それに比べて
【毛利元就・長宗我部元親】
この2人も非常によく似た合戦をしていましたね。
戦に至るまでに入念に計画を練って、時間をかけて敵方の武将に内応(ないおう)を仕掛けて確実に勝ちに行く方法をとりますね。
これ、弱い者の戦法ですね。

これにはおそらく理由があって、晴信や景虎はもともとある程度の勢力をもった家に生まれていますが、元就と元親はほとんどゼロからのスタートなんですね。晴信や景虎はもともと強かったんです。しかし、元就や元親は弱小国人(こくじん)の出身ですから、何もない中でのし上がっていくためには慎重に戦を計画し、調略を行っていくしか生き残るすべがなかったんですね。

といった感じで、こんな片手間でも戦について調べてみると、それぞれの大名(だいみょう)のクセみたいなものが見えてきて面白かったです。

このシリーズも結局アクセス数を稼げなかったのでこれで終わりにしますが、次回からは「ビジネスに生かす戦国合戦術」という、大衆に迎合したテーマで記事を書いていこうと思います笑

がんばります笑


ビジネスに生かす戦国合戦術シリーズの第1回の記事を読みたい方は、下記リンクをタップしてください:
今山の合戦―意識を向ければ情報が入る


※画像はイメージです。

○今回登場した人物のフルネーム(参考:「武家や公家の名前について」)
・武田 大膳大夫〔通称は太郎〕 源 朝臣 晴信〔入道信玄〕
たけだ だいぜんのだいぶ〔通称はたろう〕 みなもと の あそん はるのぶ
・上杉〔長尾〕 弾正少弼〔通称は平三〕 藤原〔平〕 朝臣 政虎〔景虎、輝虎。入道謙信〕
うえすぎ〔ながお〕 だんじょうのしょうひつ〔通称はへいぞう〕 ふじわら〔たいら〕 の あそん まさとら〔かげとら、てるとら。入道けんしん〕
・上杉〔長尾〕 弾正少弼〔通称は喜平次〕 藤原〔平〕 朝臣 景勝〔顕景〕
うえすぎ〔ながしの〕 だんじょうのしょうひつ〔通称はきへいじ〕 ふじわら〔だいぶ〕 の あそん かげかつ〔あきかげ〕
・毛利 右馬頭〔通称は少輔次郎〕 大江 朝臣 元就
もうり〔もり〕 うまのかみ〔通称はしょうのじろう〕 おおえ の あそん もとなり
・長宗我部 宮内少輔〔通称不明〕 秦 朝臣 国親
ちょうそかべ くないのしょう〔通称不明〕 はた の あそん くにちか
・長宗我部 弥三郎〔官職は土佐守など〕 秦 (朝臣) 元親
ちょうそかべ やさぶろう〔官職はとさのかみなど〕 はた の (あそん) もとちか
☆武家の「通称」の普及を切に願います!

参考
織田信長の戦術について
織田信長と戦国武将
『名称に学ぶ世界の戦術』について
読書日記 とその他ちょっと


☆「この人の書いてること、ちょっと面白いかも」と思った方はぜひメルマガ登録してみてください!

歴史を学んで、知識をつけるだけではなく「歴史を活かして自分の生きたい人生を歩む」というテーマで、ブログでは語れない裏話や秘話などをお届けします。

↓こちらの画像をタップしてください↓
歴史愛通信

また、メルマガに登録してメルマガに記載されているメールアドレス宛にリクエストを送っていただければ、順次お応えします。


・○○(武将、合戦等)について語ってほしい
・大河ドラマ(『軍師官兵衛』以降)について語ってほしい
・今、○○について悩んでいるが、どの武将を参考にしたらいいか

…等々

ブログと違ってほぼリアルタイム配信なので、会話をしているかのようなコミュニケーションが楽しめます!

登録、お待ちしています!

※メルマガが迷惑メールフォルダや「プロモーション」フォルダに入っている可能性があります。
不定期配信なので、ちょこちょこチェックして、迷惑メールフォルダ等に入らないように設定しておいてください。



threadsX(旧twitter)facebookでのフォロー、お待ちしてます!


筆者は、歴史の転換点に立つ英雄たちのように、

人生の自由度を自らの手でコントロールし、
 己だけでなく他者をも自由へと導く
  『子どもが憧れるような、人生を遊び尽くすカッコいい大人』


が集うコミュニティに参加しています。

このコミュニティには、既にその理想を実現している人々だけでなく、これからその夢を追い求める人々も参加しており、実際に目標を達成した人々の熱気とともに、新たな一歩を踏み出すチャンスがここにあります。

共に成長し、歴史を創る仲間を募集しているので、

もし、あなたも『人生を変えたい!』と思うのであれば、以下のリンクをタップし、説明を聞いてみてください。
(ウェビナー配信です)
リバタリストBootCampセミナー

このセミナーに参加するだけでも、新たな歴史の一章を開くような大きな影響を受け、自分の人生について深く向き合い、変革のきっかけを得られます。

少しでも興味を持たれた方は、ぜひお気軽にご参加ください!

/
記事を読んでいただき、ありがとうございました!他の記事もぜひご覧下さい。
次回は「生涯未婚率の向こう側にある根本的な問題」。

//
今期イチオシ曲!ぜひ聞いてください!
【Cover】Nowhere Man / Joshu Washiya

※The Beatlesの楽曲のカバー。ボーカル・コーラスは筆者の声。楽器隊は打ち込みですが、機材が整い次第自分で演奏する予定です。








あなたにおススメの記事


follow us in feedly
同じカテゴリー(趣味)の記事画像
第二次国府台合戦に学ぶ―小さな勝ちに酔わない
大坂夏の陣に学ぶ―覚悟して手放す
大坂冬の陣に学ぶ―自分のプライドを自分でたたき折る
長谷堂城の戦いに学ぶ―算盤勘定をもつ
安濃津城の戦いに学ぶ―小さな局面での勝敗に捕らわれない
田辺城の戦いに学ぶ―不都合な現実を直視する
同じカテゴリー(趣味)の記事
 第二次国府台合戦に学ぶ―小さな勝ちに酔わない (2021-11-08 20:00)
 大坂夏の陣に学ぶ―覚悟して手放す (2021-11-03 20:00)
 大坂冬の陣に学ぶ―自分のプライドを自分でたたき折る (2021-10-18 20:00)
 長谷堂城の戦いに学ぶ―算盤勘定をもつ (2021-09-28 20:00)
 安濃津城の戦いに学ぶ―小さな局面での勝敗に捕らわれない (2021-09-08 20:00)
 田辺城の戦いに学ぶ―不都合な現実を直視する (2021-08-19 20:00)

Posted by 鷲谷 城州 at 22:00│Comments(0)趣味
※このブログではブログの持ち主が承認した後、コメントが反映される設定です。
上の画像に書かれている文字を入力して下さい
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。