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2019年07月09日

安芸城の合戦―「タイミングの勢法」の威力

高知城
《令和5年6月22日更新》

皆さんこんばんは。
今回は「合戦における戦術について」シリーズの第16弾ということで「安芸(あき)城の合戦」について書きます。
『歴史と旅』増刊「日本合戦総覧(昭和63年1/10臨時増刊、秋田書店)」の作家の小石房子氏の記事を参考にしています。
※記事下部に武家や公家の人物名の読み仮名を載せています。


参考
第1弾 勝弦峠の合戦
第2弾 戸石城の合戦
第3弾 長森原の合戦
第4弾 三分一原の合戦
第5弾 栃尾城の合戦
第6弾 川中島の合戦
第7弾 箕輪城の合戦
第8弾 三増峠の合戦
第9弾 七尾城の合戦
第10弾 御館の乱
第11弾 郡山城の合戦
第12弾 第一次月山富田城の合戦
第13弾 厳島の合戦
第14弾 第二次月山富田城の合戦
第15弾 長浜城の合戦

まずはどのような戦だったのかというと


永禄(えいろく)12年(1569年)、土佐(とさ)の長宗我部元親と安芸国虎との間に起きた戦いです。

もともと対立していた長宗我部(ちょうそかべ)氏と安芸(あき)氏ですが、一条兼定と長宗我部氏、安芸氏がそれぞれ同盟を結んでいたことによって、また、長宗我部氏が本山(もとやま)氏を攻めることに力を注いでいたことによって事なきを得ていました。


長宗我部氏と本山氏の戦いについて知りたい方は、下記リンクをタップしてください:
長浜城の合戦―敵の防衛網を攪乱

土佐一条家と摂関家のつながり:
『麒麟がくる』第26回―摂関家の系譜


しかし、永禄6年(1563年)に国虎の家臣(かしん)が長宗我部領に侵入したことにより内在してい対立が深まり、同12年に長宗我部氏が本山氏を降したことにより、その矛先が安芸氏に向くことになります。

元親は同6年の出来事について、国虎に対して「岡豊(おこう)城まで謝りに来たのなら、仲直りしてうまくやっていこう」というような内容の書状を送ります。
しかし国虎はその書状に憤激し、元親の申し出を断ります。

元親はそれを口実に国虎を攻めます。

まず矢流(やなかれ)山の戦いで勝った元親はそのまま新荘(しんじょう?)城・穴内(あなない)城を攻め落とし、安芸城では内応を約束した武将たちが次々と安芸氏を裏切り、一条氏の援軍は来ず、囲まれた安芸城では食糧も尽き、井戸に毒を入れられ最終的には降伏しました。

国虎は自害し、ここに安芸氏が滅びました。

この戦いの勝因としては
・戦の準備が万端の状態で相手を怒らせることにより、こちらに有利なタイミングで開戦した。

ことによりますね。
孫子の兵法に則った王道の勝ち戦です。


関連記事:
新井城の戦いから学ぶ―慎重に準備し、且つ大胆に行動すべし

関連記事:
世の中は「巧遅」よりも「拙速」であるほうが結果が出やすいのに、「巧遅」の方が高級だと思っている人が多い気がする

関連記事:
村山孚『孫子・呉子』

関連記事:
姉川の合戦-即座に方針転換する


タイミングの勢法は日常生活でも活かす機会が多いですね。
相手が準備万端で来たときはのらりくらりとして先鋒をかわし、こちらが万端な状態で相手の感情を揺さぶる、または相手に油断をさせて攻めさせるなどの応用が利きます(まったく日常生活で使えないじゃないか!と思った方は日ごろの思考が浅いです笑)

今回は以上です!

※画像はイメージです。

○今回登場した人物のフルネーム(参考:「武家や公家の名前について」)
・長宗我部 弥三郎〔官職は土佐守など〕 秦 (朝臣) 元親
ちょうそかべ やさぶろう〔官職はとさのかみなど〕 はた の 〔あそん〕 もとちか
・安芸 備後守〔通称不明〕 蘇我 朝臣 国虎
あき びんごのかみ〔通称不明〕 そが の あそん くにとら
・一条 権中納言〔通称不明〕 藤原 朝臣 兼定
いちじょう ごんのちゅうなごん〔通称不明〕 ふじわら の あそん かねさだ
☆武家の「通称」の普及を切に願います!

参考
なんとなく城跡巡り
お城散歩
大河ドラマ「いだてん」「西郷どん」「おんな城主直虎」「真田丸」「花燃ゆ」「軍師官兵衛」の舞台を訪ねて

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Posted by 鷲谷 城州 at 22:00│Comments(0)趣味
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