2020年12月06日
『麒麟がくる』第29回―押領とは何か
Kohji AsakawaによるPixabayからの画像
《令和6年9月12日更新》
皆さんこんばんは。
今回は今年の大河ドラマ『麒麟(きりん)がくる』第29回に関しての楽しみ方を解説したいと思います。
大河ドラマを見てみたけれど、歴史もよくわからないし、どう楽しんでいいのかわからない。
歴史には興味あるけど、自分では積極的に勉強する気になれない、という方必見です!
※記事下部に武家や公家の人物名の読み仮名を載せています。
まずはあらすじ。
第29回のあらすじ
永禄(えいろく)12年(1569年)、三好三人衆(みよし・さんにんしゅう)によって将軍家(しょうぐんけ)・足利義昭(滝藤賢一)の御座所(ござしょ)である本圀寺(ほんこくじ)が襲われたことを鑑みて、織田尾張守信長(染谷将太)は京都(きょうと)・二条(にじょう)に新しく城を建設した。
その資材や調度品は周辺の寺社などから強制的に徴収されており、僧などからの不満が噴出していた。
そんな中、明智十兵衛光秀(長谷川博己)は伊呂波太夫(いろはだゆう)(尾野真千子)に呼び出されて前関白近衛前久(本郷奏多)と密会していた。
前久は、幕府(ばくふ)の役人(やくにん)たちが私利私欲しか顧みず、帝(みかど)がないがしろにされている現状を訴えた。
幕府の腐敗を認識した十兵衛は信長に改革を進言するが、信長は、それは幕府の家臣たる十兵衛の役目だという。
さらに、越前(えちぜん)の朝倉義景(ユースケ・サンタマリア)が三好三人衆と通じて美濃に攻めてくる気配があると言って信長は岐阜(ぎふ)へ帰っていった。
十兵衛は京都に家族を呼び寄せるために新たに土地を拝領したが、その土地は東寺八幡宮(とうじはちまんぐう)の領地を押領(おうりょう)したものであることを知る。
事実を確かめるため、十兵衛は摂津掃部頭晴門(片岡鶴太郎)に真偽を糾すが、晴門はわからないという。
さらに、帝の御料地(ごりょうち)を押領していることについては「帝を守ってやっているのだから、謝礼代わりに押領するのは当然だ」と開き直る晴門。
十兵衛は、幕府役人のどうしようもない腐敗を痛感するのであった…
ということで、
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