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2018年04月13日

世の中は「巧遅」よりも「拙速」であるほうが結果が出やすいのに、「巧遅」の方が高級だと思っている人が多い気がする

走るビジネスマン


皆さんこんばんは。
今回は記事「海外で長期間暮らした人が驚いた久しぶりの日本→『完璧じゃないことをみんなで批判しみんなで罰する社会』」を読んで思ったことを書きます。

記事概要としては題名にすべて表れていて、あとはさまざまな人がコメントで「完璧を追求しすぎる社会」について論じているわけですが、僕自身も日本人は完璧を求めすぎている、と思います。

そもそもが、学校教育にそれが表れているわけですよ。


「完璧」に関連した記事:
視覚に訴えないと体重は減らない


学校教育において「完璧さを求めすぎる」という弊害がどこで起きているかというと、「間違えることへの恐怖」が生み出されている点だと思います。

子供たちのほとんどは「間違えてはいけない」、「間違えることは怖い」と思っています。
確かにいつまでも間違え続けることを容認してはいけないのですが、間違えることって「必然」なんですよね。


参考記事:
失敗は友達

「失敗」関連の記事:
安濃津城の戦いに学ぶ―小さな局面での勝敗に捕らわれない

同関連記事:
生涯未婚率の向こう側にある根本的な問題


学校教育が目的としている「成長」というのは「できないことができるようになる」ことであり、根本として「できないこと」に挑戦させているのだから、どうやったって必ず「間違い」には突き当たるわけですよ。

間違えたらばかにする周りの子供たちもよくないかもしれませんが、そんな子供たちを作っているのは間違えたら必要以上にしかる大人であるわけです。

人のせいではなく、あなた自身が悪いわけです。

間違えないとできるようにならないのだから、「こら、また間違えた!」ではなくて「間違えてよかったね。新しく勉強になったじゃん」と言ってあげるべき。

間違えた本人は、それだけで精神的ダメージを負っているのだから、それ以上追い詰めてどうする?
(それが必要なときもありますが、あまり多くはありません)

そして、完璧さを求めるとどうしても完成が遅くなりますが、その時々で求められている水準があるわけで、常に完璧な仕事が必要であるわけではありません。

腰を据えて「完璧」を求めていたら状況が変わってしまうので、完璧さよりも「スピード」を求められる仕事が多いような気がします。

これは時勢の移り変わりの激しい現代だからこその現象ではなくて、2500年前の『孫子』でも言われている話ですね。

ですからやはり『孫子』の言うとおり「巧遅」よりも「拙速」の方が結果が出やすいのですが、日本人はどうも「完璧」が好きすぎる。

僕自身ももともと動きが遅いタイプなので人のことは言えないのですが、絶対的に仕事は「拙速」の方が結果が出ます。

できれば「巧速」がよいのですが、基本的に人間は「巧速」はできません。
「巧速」ができるように熟達しそうなころに人間は年老いて、衰えていきます。

だれもがそうなる必要はないのですが、間違えを恐れないスピード勝負の仕事の方が圧倒的に面白いというのもあります。

ミスを必要以上に責めない、笑わない寛容な世の中が来るといいですね!

※写真は内容とは関係ありません。

参考
古典・詩歌鑑賞(ときどき京都のことも)
一切余計
六十化す

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記事を読んでいただき、ありがとうございました!他の記事もぜひご覧下さい。
次回は『おんな城主直虎』第46~50回について。

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※筆者は右側でギターを弾いています。


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Posted by 鷲谷 城州 at 19:00│Comments(0)ネット
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