2018年10月06日
各合戦の動員人数について(17)上田原の合戦

《令和6年2月9日更新》
皆さんこんばんは。
今回は「各合戦の動員人数について」シリーズの17回目で「上田原(うえだはら)の合戦」についてです。
『歴史と旅』増刊「日本合戦総覧(昭和63年1/10臨時増刊、秋田書店)」の坂本徳一氏の記事を参考にしています。
※記事下部に人物の読み仮名をのせています。
今までの記事
第1弾 江古田原沼袋合戦
第2弾 権現山の戦い
第3弾 新井城の戦い
第4弾 第一次国府台の合戦
第5弾 川越城の合戦
第6弾 第二次国府台の合戦
第7弾 ワイアットの乱
第8弾 アルマダの海戦
第9弾 ラヴェンナの戦い
第10弾 チェリニョーラの戦い
第11弾 ホルムズ占領
第12弾 ディーウ沖の海戦
第13弾 上条河原の合戦
第14弾 瀬沢の合戦
第15弾 上原城の合戦
第16弾 志賀城の合戦
というわけで、「上田原の合戦」とはどういう戦いだったのかというと、
諏訪(すわ)、伊那(いな)、佐久(さく)と破竹の勢いで信濃(しなの)を制圧していく武田晴信が天文(てんぶん)17年(1548年)、小県(ちいさがた)を手に入れるために仕掛けた戦いです。
相手は北信の雄・村上義清。
武田家の他の戦いが気になった方は下記リンクをクリックしてください(関連記事に飛びます):
各合戦の動員人数について(15)上原城の合戦
関連記事:
各合戦の動員人数について(16)志賀城の合戦
関連記事:
天目山の戦いから学ぶ―撤退のベスト・タイミングとは
勢いに乗った武田(たけだ)軍に対し、守勢の村上(むらかみ)軍はここで敗れれば全信濃が武田家に屈してしまうという正念場でした。
緒戦は武田軍に有利に進みますが、勝ちに乗じて油断した板垣信方の隊が崩れたことにより流れが変わり、信方のほか甘利虎泰、才間河内守、初鹿野伝右衛門らが討ち死にし、晴信の本隊も打撃を受けるという大敗を喫しました。
晴信はこの戦いと「戸石(といし)城の合戦」で二度、村上義清に大敗しています。
そして、肝心の合戦参加人数ですが、上記『歴史と旅』によると(参考:大国・上国・中国・下国一覧、大名が動員できる人数は?)、
武田軍:約8,500人(外征軍と考え、約42万5,000石相当)
村上軍:約8,000人(内戦と考え、約22万9,000石相当)
となります。
当時の武田家は甲斐(かい)一国と信濃の3分の2を手中に収めていたと考えると約50万石となりますので、まったく実現可能な動員人数となります。
一方で、村上家は信濃の3分の1と考えると約13万6,000石となり、ちょっと無理をした数字となります。
そうなりますと村上家の動員人数は約5,000人となります。
つまり、村上家は武田家の騎馬隊に対して、野戦で半分強の兵力で戦い、勝ったことになります。
戦国時代最強の武田家に野戦で半分強の勢力で勝ったとなれば、戦国時代最強は実は村上義清ということに成りますね 笑
まぁ、根拠の薄い数字ですが、このブログでは動員人数は
武田軍:約8,500人
村上軍:約5,000人
としておきます!
村上軍は実は相当強かったのでは?という疑惑が生じる数字となりましたね 笑
その他、武田家に言及之ある記事:
『青天を衝け』第22回―保科俊太郎について
同関連記事:
『青天を衝け』第17回―武田耕雲斎について
同関連記事:
「大きな欲」と「小さな欲」―山岡荘八『徳川家康』第6巻
※写真はイメージです。
今回登場した人物のフルネーム(参考:「武家や公家の名前について」)
・武田 大膳大夫〔通称は太郎〕 源 朝臣 晴信
たけだ だいぜんのだいぶ〔通称はたろう〕 みなもと の あそん はるのぶ
・村上 左近衛少将(通称不明) 源 朝臣 義清
むらかみ さこんえのしょうしょう 〔通称不明〕 みなもと の あそん よしきよ
・板垣 駿河守〔通称不明〕 源 朝臣 信方〔信形〕
いたがき するがのかみ〔通称不明〕 みなもと の あそん のぶかた〔のぶかた〕
・甘利 備前守〔通称は九衛門〕 源 朝臣 虎泰
あまり びぜんのかみ〔通称はきゅうえもん?〕 みなもと の あそん とらやす
・才間 河内守〔通称不明〕 (氏不明) 朝臣? 信綱
さいま かわちのかみ〔通称不明〕 (氏不明) あそん? のぶつな
・初鹿野 伝右衛門 源 高利
はじかの でんうえもん みなもと の たかとし?
参考
歴史散策―真実を求めて―
大河ドラマ『風林火山』について
雑記帳
山城めぐり
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Posted by 鷲谷 城州 at 19:00│Comments(0)
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