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2018年05月11日

各合戦の動員人数について(8)アルマダの海戦

イギリス
Michael GaidaによるPixabayからの画像
《令和6年2月15日更新》

皆さんこんばんは。
今回は「各合戦の動員人数について」シリーズの8回目で「アルマダの海戦」についてです。

今までの記事
第1弾 江古田原沼袋合戦
第2弾 権現山の戦い
第3弾 新井城の戦い
第4弾 第一次国府台の合戦
第5弾 川越城の合戦
第6弾 第二次国府台の合戦
第7弾 ワイアットの乱

というわけで、「アルマダの海戦」とはどういう戦いだったのかというと、


前回のワイアットの乱の後、カトリックのメアリー1世がスペイン王フェリペ2世と結婚し、フェリペ2世はイングランドの共同王となっていました。

ジェーン・グレイにも関係する「ワイアットの乱」について知りたい方は、下記リンクをタップしてください:
各合戦の動員人数について(7)ワイアットの乱

しかし1558年にメアリー1世が死に、異母妹のエリザベス1世が戴冠したことによりイングランドはプロテスタントに厚い政策をするようになり、スペインとの対立関係を深めていきました。


関連記事:
エリザベスⅠ世(前編)

関連記事:
エリザベスⅠ世(後編)


なおかつ、イングランドは当時スペイン領だったオランダの独立を支援しており、さらにスペインの船がイングランドの海賊船に襲われたことで英西関係は悪化し、1588年、スペインはついに「無敵艦隊(むてきかんたい)」をイングランドに派遣し、イングランドを攻める決意をしました。

このときに起こった一連の戦いです。


イングランドを代表するのバンド、The Beatles関連の記事:
きたやまおさむ『ビートルズ』

同関連記事:
ジョン・レノン・スーパー・ライヴ

同関連記事:
LET IT BE


戦いの流れとしては、敵甲板(かんぱん)への乗り移りや上陸作戦を得意としたスペイン「無敵艦隊」に対して、機動力によって敵艦を翻弄し、艦砲射撃(かんぽうしゃげき)によって敵船体に直接打撃を与える戦法を得意としたイングランド側が有利に展開し、天候も味方したことにより、イングランド海軍が「無敵艦隊」に大打撃を与えることに成功しました。

イングランドが直接スペイン無敵艦隊を撃破した数はそう多くなく、無敵艦隊の多くは嵐などで座礁したり途中立ち寄ったアイルランドの現地民に破壊されたりなどしたのですが、実質的にイングランド海軍が無敵艦隊を退けたという、歴史的な戦いです。
※のち、徳川家康(とくがわ いえやす)の外交顧問となる三浦按針(みうら あんじん)〔ウィリアム・アダムス〕はこの戦いに参加していたといいます。

で、肝心の参加人数ですが、スペインは

水夫8,000人+兵士18,000人=26,000人

にネーデルラント(オランダ)からの援軍30,000人が加わるはずでしたが、結局合流に失敗しているので、

26,000人

ということにしておきましょう。
(ソース:Wikipedia

ところがイングランド側の兵士数が全然わかりません。
ということで、こちらの記事を参考にガレオン船1000トンにつき乗員600名、つまり

トン数×0.6

でガレオン船の乗員を計算してみました。
上記「アルマダの海戦」の記事によりイングランドのガレオン船のトン数を計算すると合計11,480トンで、トン数不明が2隻ありますので13,000トンくらいで計算してみると

13,000トン×0.6

ということでガレオン船の乗員を7,800人としてみます。

さらにイングランド軍は武装商船などの非ガレオン船が90隻あります。
帆船の乗員をこちらの記事の中国船の乗員(1隻60人。ヨーロッパ帆船の乗員は記述がありませんでした)を参考に計算すると、

90隻×60人=5,400人

となりますので、

7,800人+5,400人で13,200人となりますね。

と思ったら上記Wikipediaの「アルマダの海戦」の記事の下の方に「15,925人」と書いてありましたね 笑

上の推測からそう遠くない数字でした 笑

スペイン無敵艦隊も「29,295人」と書いてありますね。

というわけで、内戦ではない外征として考えると同時代の豊臣秀吉(とよとみ の ひでよし)の朝鮮出兵(ちょうせんしゅっぺい)〔文禄(ぶんろく)の役〕

日本軍:158,700人
朝鮮・明軍:247,400人

と比べると随分少ないことがわかりますね。

そう考えると、内戦では「ワイアットの乱」のように日本とそう変わらない兵力を動員できそうなイングランドですが、外征となると10万単位では動員できなかったようです。

本土近海での戦いでこれなのですから、日本への遠征となったら尚少ない人数となったはずです。
スペインも同様ですね。

つまり、兵数の上から言っても日本侵略はこの時代には不可能といえそうです。

結論(参考:大名が動員できる人数は?
イングランド:15,925人(石高(こくだか)換算(外征):約79万6,000石分)
スペイン:29,295人(石高換算(外征):約146万5,000石分)

※画像は本文とは関係ありません。

参考
某研究所歴史ブログ
陽気な日曜日
るいネット


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Posted by 鷲谷 城州 at 19:00│Comments(0)趣味
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