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2018年07月02日

各合戦の動員人数について(11)ホルムズ占領

ペルシャ湾
7241MarzenaSikorskaによるPixabayからの画像
《令和6年6月21日更新》

皆さんこんばんは。
今回は「各合戦の動員人数について」シリーズの11回目で「ホルムズ占領」についてです。

今までの記事
第1弾 江古田原沼袋合戦
第2弾 権現山の戦い
第3弾 新井城の戦い
第4弾 第一次国府台の合戦
第5弾 川越城の合戦
第6弾 第二次国府台の合戦
第7弾 ワイアットの乱
第8弾 アルマダの海戦
第9弾 ラヴェンナの戦い
第10弾 チェリニョーラの戦い

というわけで、「ホルムズ占領」とはどういう戦いだったのかというと、


1507~1508年、1515年にポルトガルとサファヴィー朝ホルムズ王国〔ペルシア〕との間に起きた戦いです。


大航海時代に興味のある方は、下記リンクをタップしてください:
各合戦の動員人数について(12)ディーウ沖の海戦

同関連記事:
大航海時代に日本が侵略されなかった理由(16)ーインドネシアの歴史について

同関連記事:
大航海時代に日本が侵略されなかった理由(15)―マレーシアの歴史について


いわゆる「大航海時代」の象徴的な戦いのような気がするのですが、ネットで調べてみると全然取り上げられていないですね。
戦いそのものはごく小規模で地味なものですが、世界史的に意義の大きい戦いだったと思います。

そもそも「大航海時代」がなぜ始まったかといえば、ヴェネツィアなどのイタリア商人たちによって独占されたイスラームとの香辛料貿易をポルトガル・スペインが直接行うことをひとつの目的としていますので、ホルムズ海峡のようなイスラーム世界への入り口となる土地は激戦区となるはずなんですよ。
(現在は石油の問題で重要拠点となっていますが)

で、当時のポルトガルはインドとの交易をイスラームに妨害されていたので、それを打破すべくアフォンソ・デ・アルブケルケなる人物が1507年に独断慣行したのがこの「ホルムズ占領」です。

わずか7隻460人の戦力でホルムズ王国を占領しようとしたのですが、このときは失敗。

のち、軍用を整えて1515年に再攻撃したことにより、ホルムズ島は落ちました。

以後、この地は1622年までポルトガルの領土となります。

それで、肝心の戦力ですが、上に書いたとおりポルトガルは

・460人(外征と考えて2万3,000石相当)

ホルムズ王国側は

・1200人(内戦と考えて3万4,000石相当)
(参考:大名が動員できる人数は?
です。

桁違いに少ない戦力なので、日本の戦国時代の戦力とは比較する意味がないくらいですね 笑


日本の戦国時代の戦いについての記事を読みたい方は、下記リンクをタップしてください:
各合戦の動員人数について(6)第二次国府台の合戦

同関連記事:
各合戦の動員人数について(5)川越城の合戦

同関連記事:
各合戦の動員人数について(4)第一次国府台の合戦


ちなみに1515年の再戦のときはポルトガルは27隻を動員しているとのことで、1507年の7隻460人から単純に計算すると、

・約1,774人(外征と考えて8万9,000石相当)

となりますが、やはり桁違いに少ないですね。

しかし、ポルトガルが本国から遠く離れたホルムズで行った戦いということで、「日本に攻めてくる実力があったのか」という検証には有効な例だと思いました。

あくまで仮定ではありますが、ホルムズで460~1800人の動員力ということは、やはり当時日本を降伏させられるだけの兵力を動員することは到底不可能だったでしょうね。

というわけで、「当時のヨーロッパ勢は日本を攻め落とせるだけの兵力を動員できなかった」という説を支持する事件がひとつ増えました。

以上、「ホルムズ占領」についてでした。

※写真はイメージです。

参考
ペルシャからいろいろ
カウンセリングルーム:Es Discovery
当時のスペイン・ポルトガルを取り巻く状況について
nix in desertis


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Posted by 鷲谷 城州 at 19:00│Comments(0)趣味
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