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2020年08月08日

鶴岡八幡宮を味わう(3)―源平池とゆかりの人物

源氏池
《令和5年9月22日更新》

皆さんこんばんは。
今回は断続的に続いている「鎌倉(かまくら)旅行シリーズ」の第7弾で、「鶴岡八幡宮(つるがおかはちまんぐう)」についての第3弾となります!
※記事下部に武家や公家の人物名の読み仮名を載せています。

【今までの記事】
鎌倉ですごい神社を見つけた!(甘縄神明神社)
平成28年の小町通り(1)―光輝くシラス丼と極上のクレープ
平成28年の小町通り(2)―垂涎の腸詰と宝石のようなマカロン
平成28年の小町通(3)―原点回帰したい人のためのおしゃれ団子
鶴岡八幡宮を味わう(1)―太鼓橋と舞殿
鶴岡八幡宮を味わう(2)―大銀杏と本宮

日本有数の観光地である鎌倉ですが、その魅力とは何なのかについて語りたいと思います。

とりあえず有名だから行ってみたけど、人は多いしなんだかよくわからない建物ばかりだし、階段は急だしよくわからない!という人のために楽しみ方を説明したいと思います。


源平池が作られた時代


源氏池

今回は、三の鳥居(さんのとりい)をくぐってすぐのところにある「源平池(げんぺいいけ)」について書きたいと思います。

この池、なんと寿永(じゅえい)元年(1182年)からここにあるそうです。

当時「武衛(ぶえい)」と呼ばれた源頼朝が作らせたとのことです。

寿永元年(1182年)といえば源平合戦(げんぺいがっせん)の真っ最中ですが、戦いは主に武田太郎源信義(※)が率いる甲斐源氏(かいげんじ)や、木曽次郎源義仲が率いる信濃源氏(しなのげんじ)が担っており、武衛は戦闘をしていませんでした。
※武田信玄や四郎勝頼などの祖先です。


武田信玄らの甲斐武田家についてもっと知りたい方は、下記リンクをタップしてください:
天目山の戦いから学ぶ―撤退のベスト・タイミングとは

関連記事:
高遠城の合戦から学ぶ―自分よりキャリアが上の部下と信頼関係を築く方法

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第二次高天神城の合戦-勝者の戦法を徹底的にトレースせよ

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また、武衛が戦闘をしなかった理由として、養和(ようわ)の飢饉(ききん)による食糧不足で軍事行動がとれなかったともいわれています。
※甲斐源氏、信濃源氏なども大規模な動きはできなかったようです。

そんな状況だったこともあり、武衛は鶴岡八幡宮造営に力を入れたのかもしれませんね。



造営を担当した大庭景義


池の造営は大庭平太景義が担当したと言われています。

大庭平太とはどんな人物かというと、桓武平氏鎌倉氏族(かんむへいし・かまくらしぞく)という一族で、三浦(みうら)氏や梶原(かじわら)氏、長尾(ながお)氏などと同族です。


三浦家の分流芦名家の出と言われる南光坊天海について:
『麒麟がくる』第44回―南光坊天海について

鎌倉家の分流と言われる美濃竹中家の登場する記事:
『麒麟がくる』第15~16回―織田一族の関係性と斎藤新九郎高政の重臣たち

長尾家の末裔である会津中納言上杉景勝の登場する記事:
長谷堂城の戦いに学ぶ―算盤勘定をもつ


平太は武衛の父である左典厩源義朝に忠誠を誓っており、治承(じしょう)4年(1180年)、武衛が挙兵したときにいち早くはせ参じています。

鎌倉氏族は主に南関東―相模(さがみ)を中心に勢力をもった一族で、武衛が鎌倉に本拠地を据えたことから、周辺に本拠地を構えていた鎌倉一族が重用されます。

大庭平太もその一人でした。

また、大庭といえば大庭三郎景親も有名ですね。

大庭三郎は平太の弟です。

兄・平太とは違って彼は平家(へいけ)に忠誠を誓っており、石橋山(いしばしやま)の戦いで武衛を敗走させたことで有名です。
※三郎は富士川(ふじがわ)の戦いののち、降服して処刑されました。

そんな大庭平太が造営したと言われる源平池ですが、上掲写真と下記ブログさんの写真を比べると面白いですよね。

蓮の量が…笑

上掲写真を撮影したのは平成28年なのですが、この3~4年で急増したのでしょうか?

それとも、季節の違い?
(上掲写真はGWの撮影です)

要因はわかりませんが、その時々によって異なる表情を見せる源平池も魅力的です。

↓この時、舞殿(まいどの)で結婚式をやっていました!
結婚式

今回は以上です!

最後まで読んでいただきありがとうございました!

以下もご覧ください!

※トップ画像はイメージです。

○今回登場した人物のフルネーム(参考:「武家や公家の名前について」)
・右兵衛権佐〔武衛。通称は三郎〕 源 朝臣 頼朝
うひょうえごんのすけ〔ぶえい。通称はさぶろう〕 みなもと の あそん よりとも
・武田 太郎 源 信義
たけだ たろう みなもと の のぶよし
・木曽 次郎 源 義仲
きそ じろう みなもと の よしなか
・武田 大膳大夫〔通称は太郎〕 源 朝臣 晴信〔入道信玄〕
たけだ だいぜんのだいぶ〔通称はたろう〕 みなもと の あそん はるのぶ〔入道しんげん〕
・武田〔諏訪〕 大膳大夫〔通称は四郎〕 源〔神〕 勝頼
たけだ〔すわ〕 だいぜんのだいぶ〔通称はしろう〕 みなもと〔みわ〕 の かつより
・〔大庭〕懐島権守〔通称は平太〕 平 朝臣 景義
〔おおば〕ふところじまごんのかみ〔通称はへいた〕 たいら の あそん かげよし
・左馬頭〔左典厩。通称は上総御曹司〕 源 朝臣 義朝
さまのかみ〔さてんきゅう。通称はかずさおんぞうし〕 みなもと の あそん よしとも
・大庭 三郎 平 景親
おおば さぶろう たいら の かげちか
☆武家の「通称」の普及を切に願います!

参考
鶴岡八幡宮 施設案内
鎌倉手帳(寺社散策)
源氏池とカメやリスの様子が平和的です。
tokyotravelguide2020のブログ
源平池の蓮について
相模太夫の旅録=Tabi Log
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Posted by 鷲谷 城州 at 20:00│Comments(0)レジャー
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