2021年10月30日
『青天を衝け』第31回―井上家について
《令和6年3月28日更新》
皆さんこんばんは。
今回は令和3年の大河ドラマ『青天を衝け』第31回に関しての楽しむためのヒントを解説したいと思います。
大河ドラマを見てみたけれど、歴史もよくわからないし、どう楽しんでいいのかわからない。
歴史には興味あるけど、自分では積極的に勉強する気になれない、という方必見です!
※記事下部に武家や公家の人物名の読み仮名を載せています。
まずはあらすじ。
第31回のあらすじ
明治4年(1872年)、渋沢栄一美雄(吉沢亮)は父・渋沢市郎右衛門美雅(小林薫)の最期を看取った。
従弟であり妹・ていの婿養子(むこようし)となった須永才三郎(石川竜太郎)こと渋沢市郎に「中の家(なかんち)」を任せ、東京(とうきょう)の自邸へと戻った。
そこで栄一は一枚の手紙を読み、顔面蒼白となる。
栄一は、大きなお腹を抱えた女性・大内くに(仁村紗和)を自邸にいざない、妻・千代(橋本愛)に不貞を詫びた。
くにが宿しているのは自分の子だという。
千代は怒るどころか温かな笑顔で栄一を許し、くにに一緒に暮らすことを提案する。
一方、箱館(はこだて)戦争で新政府に敗れ投獄されていた従兄・渋沢成一郎英明(高良健吾)が出所し、栄一邸を訪れた。
道を違えたことで罵り合う栄一と成一郎であったが、お互い生きていたことを涙を流して喜び合った。
成一郎は「喜作」と名を戻し、大蔵省(おおくらしょう)に入省した。
新政府では、欧米(おうべい)へ旅立った大久保一蔵利通(石丸幹二)・岩倉具視(山内圭哉)らに代わり、西郷吉之助隆盛(博多華丸)・大隈八太郎重信(大倉孝二)・井上聞多馨(福士誠治)らが政権の中枢にいた。
大久保は「新規の改正はするな」と言い残して旅だったが、栄一は「廃藩置県(はいはんちけん)に関わることだったら『新規の改正』には当たらない」と主張し、廃藩置県の一環として「銀行」の設立に取り組んだ。
栄一は豪商である三井組(みついぐみ)と小野組(おのぐみ)の番頭を呼び出し、「合本(がっぽん)」による民間の銀行の設立を希望したが、2人は「合本」にはいい顔をしない。
栄一は2人に「それならば、官金を取り扱わせることはできない」と首根っこを掴むが、三井組番頭・三野村利左衛門(イッセー尾形)に「これでは徳川(とくがわ)時代と変わらない」といわれ、心を揺さぶられるのであった…
ということで、
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