2017年11月20日
大航海時代に日本が侵略されなかった理由(15)―マレーシアの歴史について
《令和5年7月10日更新》
皆さんこんばんは。
今回はまた『哲学ニュース』の記事「大航海時代に日本が侵略されなかった理由wwwww」について検証してみようというシリーズの第15弾です。
<これまでの内容>
第1回 ヨーロッパと日本の距離について
第2回 日本から産出された資源について
第3回 日本の産業について
第4回 日本とヨーロッパの戦力差(前編)
第5回 日本とヨーロッパの戦力差(後編)
第6回 1501年時点での日本の統一状態について
第7回 1549年時点での統一状態について
第8回 本能寺の変直前の統一状態について
第9回 豊臣秀吉の天下統一時の様子とこれまでの統一状態の総括
第10回 「貫高制」について
第11回 室町時代までの武士の主従関係について
第12回 「寄親寄子制」について
第13回 戦国大名の農民支配について
第14回 フィリピンの歴史について
ということで、第15弾は…
マレーシアの歴史です。
マレーシアは13世紀よりも前には仏教とヒンドゥー教の文化が栄えたようですが、13世紀にはイスラム教が伝来。
1400年にはマラッカ王国が成立しました。
イスラム関連の記事を読みたい方は、下記リンクをタップしてください:
各合戦の動員人数について(12)ディーウ沖の海戦
同関連記事:
大航海時代に日本が侵略されなかった理由(16)ーインドネシアの歴史について
同関連記事:
大航海時代に日本が侵略されなかった理由(14)―フィリピンの歴史について
マラッカ王国は1408年に明の承認を得て大いに繁栄しましたが、1509年にポルトガル人が到着。
初めは仲良くやっていましたが、1511年にマラッカ王がポルトガルのインドでのイスラム教徒迫害を聞いて、国内のポルトガル人60名を殺害。
これによってポルトガル軍がインドからマラッカに上陸し、戦いの末マラッカは敗れ、占領されてしまいます。
敗因としては、マラッカは輸入や国産の銃火器はもっていたものの性能が悪く、さらに国内のジャワ商人や中国商人がポルトガルに内通していたといわれています。
(参考:Wikipedia)
これを考えると日本は国産銃火器の性能がヨーロッパのものより優れていたことによって植民地化を免れたともいえそうですし、国内の分裂状態に乗じられることもぎりぎりのところで回避したと言えそうです。
以前の回でも書いていますが、日本はスペイン・ポルトガルが本格的に東アジアに進出する前に織田信長・豊臣秀吉・徳川家康によって統一されています。
そして大坂の陣は「徳川vs豊臣」という観点で語られることが多いですが、当時大坂城には反徳川の浪人たちや、イギリス・オランダの進出に危機感をもっていたスペイン・ポルトガル系の宣教師の姿も多数確認されていたようで、ヨーロッパ勢が日本の分裂を画策していたという考え方もあります。
大坂の陣関連の記事:
『真田丸』第49回―伊達政宗の天下取り
同関連記事:
『真田丸』、有楽斎を慮る(第48回)
関連記事:
『真田丸』第46回―良い家康、悪い家康
三傑による統一と、徳川幕府が大坂の陣のすばやい鎮圧に成功していなければ、その隙に国内分裂が決定的なものになり、日本がヨーロッパの植民地と化していた可能性はあるでしょうね。
※画像はイメージです。
参考
大航海時代について
しばやんの日々
ナチュラリストの散歩道
るいネット
こん
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Posted by 鷲谷 城州 at 19:00│Comments(0)
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