2017年09月13日
大航海時代に日本が侵略されなかった理由(11)―室町時代までの武士の主従関係について
《令和6年6月21日更新》
皆さんこんばんは。
今回はまた『哲学ニュース』の記事「大航海(だいこうかい)時代に日本が侵略されなかった理由wwwww」について検証してみようということで、
第1回 ヨーロッパと日本の距離について
第2回 日本から産出された資源について
第3回 日本の産業について
第4回 日本とヨーロッパの戦力差(前編)
第5回 日本とヨーロッパの戦力差(後編)
第6回 1501年時点での日本の統一状態について
第7回 1549年時点での統一状態について
第8回 本能寺の変直前の統一状態について
第9回 豊臣秀吉の天下統一時の様子とこれまでの統一状態の総括
第10回 「貫高制」について
に続いての第11弾です。
今回は…
引き続き『がらくた文庫』さんの記事を参考に今度は「寄親寄子制(よりおや・よりこ・せい)」についてなのですが、その前に鎌倉(かまくら)時代からの武士(ぶし)の上下関係について調べてみましょう。
江戸時代の身分秩序について知りたい方は、下記リンクをタップしてください:
『青天を衝け』第2回―身分秩序について
関連記事:
『麒麟がくる』第1~8回のまとめ(総集編第1回)
関連記事:
『麒麟がくる』第5~6回―当時の京都の情勢
一般的に僕たちが「武士」とか「侍(さむらい)」といって思い浮かべるのは江戸(えど)時代の武士のイメージであって、江戸時代には武士が官僚化されていたためにきちんとしたヒエラルキーが成立していましたが、実は武士はずっとそういったヒエラルキーの中にいたわけではありません。
鎌倉時代には、実は「御家人(ごけにん)」として認められた武士はもともとは源頼朝(みなもと の よりとも)直属の武士たちで、それぞれの御家人家中には「家の子・郎党(いえのこ・ろうとう)」と呼ばれる家来(けらい)たちはいたものの、彼らは一人前の武士としての階級ではありませんでした。
源頼朝関連の記事:
鶴岡八幡宮を味わう(3)―源平池とゆかりの人物
同関連記事:
鶴岡八幡宮を味わう(2)―大銀杏と本宮
同関連記事:
鶴岡八幡宮を味わう(1)―太鼓橋と舞殿
ですから、鎌倉時代には主だった武士は基本的に頼朝直属だと考えてよくて、御家人同士の序列関係はありましたが、それは決して主従関係ではありませんでした。
しかし、室町(むろまち)時代になって各国の守護(しゅご)がその国の地頭(じとう)や国人(こくじん)(地頭などが地元に土着(どちゃく)したものを「国人」や「地侍(じざむらい)」とよびます)を支配下に置き始め、ここで将軍(しょうぐん)以外の武士同士に主従関係が生まれていきます(他にも条件はありますが、このように変化した守護を「守護大名(しゅごだいみょう)」と呼んでいる)
戦国(せんごく)時代になるとこの元地頭たちや国人をいかに支配するかが強さのキーのひとつとなり、そのために発達していったのが前回の「貫高制(かんだか・せい)」と今回の「寄親寄子制」なのですが、ここに至るまでの説明で結構量を書いてしまったので、具体的な「寄親寄子制」については次回に書きます!
次回の記事:
大航海時代に日本が侵略されなかった理由⑫―寄親寄子制について
参考
しばやんの日々
ナチュラリストの散歩道
るいネット
こん
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次回は「記事『学校教育から美術や工作をなくす…』について」。
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第二次国府台合戦に学ぶ―小さな勝ちに酔わない
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安濃津城の戦いに学ぶ―小さな局面での勝敗に捕らわれない
田辺城の戦いに学ぶ―不都合な現実を直視する
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Posted by 鷲谷 城州 at 20:00│Comments(0)
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