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2017年06月05日

大航海時代に日本が侵略されなかった理由(5)―日本とヨーロッパの戦力差(後編)

伊勢湾
《令和5年12月25日更新》

皆さんこんばんは。
今回はまた『哲学ニュース』の記事「大航海(だいこうかい)時代に日本が侵略されなかった理由wwwww」について検証してみようということで、

<これまでの内容>
第1回  ヨーロッパと日本の距離について
第2回  日本から産出された資源について
第3回  日本の産業について
第4回  日本とヨーロッパの戦力差(前編)

第5弾は…



日本とヨーロッパの当時の兵器を比較してみようということで、ヨーロッパでは16世紀にはすでに鉄砲(てっぽう)は主力兵器となっていたようで、砦を攻めるときなどは大砲(たいほう)も活躍しているようです。
(→軍事史

ここで問題なのは鉄砲・大砲の性能と数で、ヨーロッパに関しては初の本格的導入(※)が1525年パヴィアの戦いで、フランス対スペインの戦いだそうです。ここではスペインの鉄砲1500挺の前にフランス軍2万が大敗したようですね。
※令和4年4月20日注:何をもって「本格的導入」とするかという点は解釈が分かれます。15世紀のフス戦争にてヤン・ジシュカがすでに「本格的導入」をしているという見方もありますし、1503年の「チェリニョーラの戦い」でも大量に投入されています。

チェリニョーラの戦いについての記事を読みたい方は、下記リンクをタップしてください:
各合戦の動員人数について(10)チェリニョーラの戦い



日本に鉄砲が伝わったのは皆さんご存知1543年で、種子島(たねがしま)に伝わったのが最初ですね(伝来年代に関しては実は諸説あり→鉄砲伝来)。
ここで脅威的なのが、この6年後の1549年には島津(しまづ)家臣の伊集院忠朗(いじゅういん ただあき)の大隅(おおすみ)加治木(かじき)攻めで初めて実戦投入された後、瞬く間にその噂が広まり、すぐに堺(さかい)などで大量生産が始まり、1555年には武田信玄(たけだ しんげん)が第二次川中島(かわなかじま)の戦いで300挺の鉄砲を使用したとの記録があるそうです(→鉄砲)。


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加治木城攻めからたった6年で、手作りで少なくとも300挺も国産でつくっているというのは脅威的ですね。
さらにその20年後の1575年にはかの有名な長篠(ながしの)の戦いがあり、織田(おだ)軍は1500~3000挺の鉄砲を使用したとの記録があります(数や戦法については諸説あり)。

関連記事:
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そしてそれから3年後の1578年、織田軍と本願寺(ほんがんじ)・毛利(もうり)連合軍によって開かれた第二次木津川口(きづがわぐち)の戦いでは織田方の大砲vs本願寺・毛利方の焙烙玉(ほうろくだま)・焙烙火矢(ほうろくひや)・雑賀衆(さいかしゅう)の鉄砲というような、火薬兵器対火薬兵器の大海戦が行われたそうです。


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最終的には文禄(ぶんろく)・慶長(けいちょう)の役で日本の兵力は最高潮に達するわけですが、このころ日本が保持していた鉄砲数は50万挺といわれ、世界最大の鉄砲保有国だったそうです。

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さらに当時の日本の鉄砲は500メートルの射程で雨の中でも射撃できる高性能だったという話もあります。

そして、結局ヨーロッパ勢は当時どれくらいの鉄砲を持っていたのかは明確にわからずいまいちな検証となってしまいそうですが、当時日本が世界一の鉄砲保有国ではあったようです(しばやんの日々)。
(個人的にはノエル・ペリン氏の説は出典がよくわからないので怪しいと思っております)

ただし、大砲の技術はヨーロッパは優れていたようで、大坂(おおさか)冬の陣のときに徳川家康(とくがわ いえやす)が使用した大砲は国産のほかに輸入品も多く使われていたようです(大坂の陣)。

という訳で、今回は兵器の数について客観的な数字を見つけらなかったので結論を出す段階までいけなかったのですが、まぁ、ヨーロッパ勢が日本と戦争をしたら、ただでは済まない火力を日本はもっていたのでしょう、ということですね。

もういい加減疲れてきましたが、アクセス数を稼げるのでまだ続けると思います 笑

参考
しばやんの日々
ナチュラリストの散歩道
るいネット
こん

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Posted by 鷲谷 城州 at 20:00│Comments(0)趣味
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