2017年11月04日
記事「大航海時代に日本が侵略されなかった理由wwwww」について(14)

皆さんこんばんは。
今回はまた『哲学ニュース』の記事「大航海時代に日本が侵略されなかった理由wwwww」について検証してみようということで、第1弾、第2弾、第3弾、第4弾、第5弾、第6弾、第7弾、第8弾、第9弾、第10弾、第11弾、第12弾、第13弾に続いての第14弾です。
第1回はヨーロッパと日本の距離について、第2回は当時日本から産出された資源について、第3回は当時の日本にはヨーロッパ人にとって価値のある産業がなかったのかについてを考えました。
続く第4回、第5回では日本とヨーロッパの戦略差について、第6回以降では16世紀の日本の統治システムについて、まず1501年時点での群雄割拠について検討しました。第7回ではザビエル来航の1549年時点での統一状態について、第8回では本能寺の変直前の状態について、第9回では豊臣秀吉の天下統一時の様子とこれまでの統一状態の総括をしました。
第10回では実際の統治システムということで「貫高制」について、第11回では「寄親寄子制」への導入ということで、室町時代までの武士の主従関係について述べ、第12回では実際に「寄親寄子制」について調べました。
第13回は戦国大名の農民支配について調べました。
第14弾は…
1529年にスペインの植民地となったフィリピンについて調べたいと思います。
まずはアジア植民地の早見表ということで「アジアの主な植民地」というサイトを参考にしています)
まさかフィリピン史に飛ぶとは思いもしませんでした 笑
フィリピンにはオーストラロイド(アボリジニーなどの人種)に分類される「ネグリト人」と呼ばれる民族(諸説あり)が住んでいたそうですが、紀元前4000年ごろには大陸からオーストロネシア語族のマレー人が入ってきました。
のち3世紀ごろには扶南国(現カンボジア)の貿易相手国として「巨延州」という島が文献に出てくるらしいですが(漢字なので中国の文献か?)、それがどうやら現在のフィリピンに当たるとのことです。
そのころにはスマトラ島のやジャワ島からインドの仏教やヒンドゥー教が入ってきたことで、インド文化の影響を色濃く受けたそうです。
その後の歴史はよくわかっていないそうで、ルソン島では9~10世紀ごろにはトンド王国(呂宋王国)、ミンドロ島では10~13世紀ごろには麻逸国の存在が知られていますが、詳細はよくわかっていません。
ミンダナオ島では10~16世紀に蒲端國(ブトゥアン王国)という国があり、マゼラン一行が訪れたのはこの国だそうです。
また、14世紀後半にはイスラム教が入ってきて大いに広まり、イスラム系国家としてミンダナオ島のマギンダナオ王国、スールー王国、ルソン島のマニラ王国(麻里魯)があり、納屋(呂宋)助左衛門が訪れたのはここだそうです。
ビサヤ諸島にはセブ王国がありました。
とまぁこんな感じで、小国が乱立している状態、つまり日本の戦国時代も似たような状態だったわけです。
しかし、日本と似ていてもまったく違う状況でして、日本は統一国家として安定的に発展した時代を踏まえた上での小領主分立でしたが、フィリピンには今のフィリピンの領域での統一国家は現れていないようなので、おそらく日本よりは統一は難しかったものと思われます。
(それどころか、小国家同士で力を合わせてスペインと戦おうという気運があったかどうか不明です。日本には当時、「だれが」という問題はあったものの、統一したいという意識はありました)
さらにスペインに滅ぼされてしまったために詳細はわからず仕舞い。
(参考:Wikipedia)
16世紀になぜ日本は植民地化されず、フィリピンは植民地化されたのか、それは統一のスピードの違いが大きいように感じました。
※画像はイメージです。
参考
大航海時代について
しばやんの日々
ナチュラリストの散歩道
るいネット
こん
風林火山
16世紀日本とフィリピンの比較
ピナツボ火山噴火被災地・支援ブログ
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次回は「電車の中の無駄無駄無駄無駄…」。
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Posted by Sosuke Washiya at 19:00│Comments(0)
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