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2016年02月01日

司馬遼太郎『関ヶ原』上

関ヶ原
《令和6年3月7日更新》

ブックレビューも久方振りですね。
やり方を少しずつ思い出しながら、ブログ更新!

言わずと知れた大歴史小説家、司馬遼太郎氏。
彼が秀吉(ひでよし)死後~関ヶ原(せきがはら)の合戦を描いた作品。


『関ヶ原』下巻のレビューを読みたい方は、下記リンクをタップしてください:
司馬遼太郎『関ヶ原』下

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司馬遼太郎『関ヶ原』中

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関ヶ原の戦いに学ぶ―相手に納得感を与える


この作品自体の感想に入る前に、司馬遼太郎氏の作風に関して…


↓こちらの本について書いています。

関ヶ原(上)(新潮文庫)


どうも、彼の作風には2パターンあるような気がする。
『尻啖え孫市(しりくらえ・まごいち)』や、『竜馬(りょうま)がゆく』のような、主人公に重きをすえた、ヒロイズム的な作品と、『箱根(はこね)の坂』や本作品のような、ドキュメント的な作品と。

最初は彼が書いた時期によるのかと思った。
『~孫市』や『竜馬~』は初期の若いころで、本作品や『箱根~』等は後期の歳を取った時期で…と。
しかし、Wikipediaを見てみると、確かに『~孫市』や『竜馬~』は初期で、『箱根~』は後期だが、本作品は『~孫市』などと同じく初期の作品であることがわかった。

これはどういうことだろう…?

そこで思いついたのが、第一に、テーマというか、重視しているものの違い。
『~孫市』などは主人公の活躍そのものを重視している作品で、本作品などは群像劇というか、全体的な流れを重視した作品だということ。

もうひとつは、登場人物の認知度。
『~孫市』の雑賀孫市(さいか まごいち)は、今でも歴史マニアかゲームで知った人しか知らない人だと思う〔安土桃山(あづち・ももやま)期の鉄砲衆(てっぽうしゅう)の一族、鈴木重秀(すずき しげひで)もしくは重朝(しげとも)〕。坂本竜馬(さかもと りょうま)に関しては、今でこそ誰もが知っている名前だが、『竜馬がゆく』発表当時はそれほどメジャーではなかったようだ(若い人はエッと思うかもしれないが、坂本竜馬を一気に人気人物に押し上げたのは司馬遼太郎氏で、それは1960年代のことだ)。

それに比べて本作品の徳川家康(とくがわ いえやす)や石田三成(いしだ みつなり)などは、本作品発表前に山岡荘八氏が巻き起こした「徳川家康ブーム」で相当名前が知られていた(いや、それ以前にすでに有名だったか?)。

『箱根~』の北条早雲(ほうじょう そううん)も、きっと発表時点で有名だったのだと思う。

ということで、よく知られていない人物についてはフィクションの要素を多分に取り入れ、冒険活劇的なストーリー仕立てになるが、よく知られている人物についてはフィクション部分を抑え、ドキュメント的な作風になるのではないかと考察した。
(現に本作品内でも、当時あまりメジャーでなかった島左近(しま さこん)についての部分だけ、多分にフィクションを入れ込んでいる)

どうだろうか?

というわけで、肝腎の作品自体の感想を書く時間がなくなってしまいましたが、参考URLに他の方の感想を貼っておきますので、そちらをご参照くださいw
(『中』のときに感想を書こうと思います)

関連記事:
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参考
司馬遼太郎を読んで
Amy 西北見聞部録
dancing my life on the border-line


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※筆者が中学生の時に作詞・高校生の時に作曲した曲を平成22年に自作RPGのBGM用に再アレンジしたものです。









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