2016年05月22日
『真田丸』第16~17回―秀吉の笑顔に潜む狂気

Sangyeon YuによるPixabayからの画像
《令和6年10月7日更新》
皆さんこんばんは。
今回は大人気大河ドラマ『真田丸(さなだまる)』の16~17回について。
【『真田丸』シリーズ】 | |
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・第1~5回―真田昌幸の魅力 | ・第6~7回―大河は硬派であってほしい |
・第8~10回―とりあえず見ていられる! | ・第11~15回―現代劇か歴史劇か |
16回は「表裏」。
真田信繁(さなだ のぶしげ)が秀吉(ひでよし)の馬廻衆(うままわりしゅう)に任命されました(これは史実であることが近年わかってきているそうです→真田信繁(Wikipedia))。
17回は「再会」
信繁が姉の松(まつ)らしき人と再会します。
さて、内容についてですが、例の「きり」がそんなに活躍していない分すごく見やすいです 笑
上杉(うえすぎ)家に対する秀吉のやり方や、徳川(とくがわ)家に対して「真田を攻めていい」「いや、だめだ」というもてあそび方など、他の方も言っておられるように、小日向文世さんが怖く感じる演出で素晴らしいと思います(もちろん演技も素晴らしいです)。
小日向文世氏関連の他の記事を読みたい方は、下記リンクをタップしてください:
銀のエンゼル
羽柴(豊臣)秀吉関連の記事:
賤ケ岳の戦いに学ぶ―相手の心に寄りそう
同関連記事:
山崎の戦いに学ぶ―大事なことをひとつ決める
反面、豊臣(とよとみ)家(キャスト表示、「豊臣」になってしまいましたね。とても残念です)の内側での家庭的な描かれ方。
これは、テーマである「家族愛」の描写なのでしょうか?
加藤清正(かとう きよまさ)と石田三成(いしだ みつなり)のやり取りの中で、三成が「(羽柴(はしば)家が)昔の近江(おうみ)の小領主だったときのような、家族的な関係のまま豊臣家を運営するのはよくない」というようなことを言っているのが印象的で、天下統一という大きな目標が達成目前である、という喜ばしい状況の中、昔の家族的な羽柴家〔豊臣家〕が失われてしまった、という寂しさが伝わりました。
石田三成の官僚的、無感情的なやり口が大きく描かれながらも、豊臣家の家族経営から脱出しようとして三成が意図的にそう振舞っている様子をうまく演出するのを見るのは初めて。
小説では『徳川家康(山岡荘八)』、『関ヶ原(せきがはら)(司馬遼太郎)』、『一夢庵風流記(いちむあん・ふうりゅうき)(隆慶一郎)』、漫画では『花の慶次(けいじ)』、大河ドラマでは『秀吉』、『軍師官兵衛(ぐんし・かんべえ)』など数多くの石田三成を見てきましたが、このようにうまく演出しているのは初めてです。
関連記事:
言葉と人間の本質を見極めた「人間学」―山岡荘八『徳川家康』第3巻
関連記事:
司馬遼太郎『関ヶ原』上
関連記事:
『麒麟がくるまでお待ちください』第4回―羽柴藤吉郎の名称
主人公の信繁や真田家もそうですが、石田三成の描き方についても、今後も注目していきます!
(もちろん、おかしいと思ったら批判しますよ!)
次回の記事を読みたい方は、下記リンクをタップしてください:
『真田丸』18~20回―大河にラブコメはいらない
参考
雑記帳
関ヶ原ブログ
とても面白い『真田丸』分析です!
Cantabile
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次回は「郷土愛」について。
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『青天を衝け』第31回―井上家について
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Posted by 鷲谷 城州 at 22:03│Comments(0)
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