2008年07月08日
近現代の偉人たちを導いた中村天風の生き様と教え―鈴村進『中村天風「勝ちぐせ」のセオリー』
《令和6年12月9日更新》
今日は朝から雨でしたね。でも負けない(笑
今回の本は、鈴村進さんという方が中村天風という人物について書いた本です。
【非小説系の本についてのこれまでの記事】 | |
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・『若者殺しの時代』 | ・森口豁『最後の学徒兵』 |
・志村けん『変なおじさん』 |
僕は全然知らなかったのですが、中村天風という人は明治9年から戦後まで生きた方で、パワフルな哲学をもち、東郷平八郎、双葉山、松下幸之助、京セラの稲盛和夫などという近現代史上の重鎮たちが教えを乞うた人物だそうです。
つまり、われわれがお手本にしている人物たちの、そのまた先生という存在。
この本の前半は、天風氏の伝記的な内容で、彼は初め帝国軍の軍事探偵だったそうですが、コロンビア大学で医学博士を取るなど、ずば抜けた才能をもった人物だったそうです。
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で、彼は後半生に実業家としても成功し、大企業の形だけの取締役となりますが、「何もしていないのにお金が入ってくる」という状況に嫌気がさし、地位を捨て、一人で街頭演説を始めます。
そのときの彼の考え方は、自分は自分の希望で生まれて育ってきているわけではなく、父がいて、母がいて、それ以前には大自然があって、地球があって、宇宙があって、その流れの中で生まれてきている。もしかしたら、宇宙には意志があり、宇宙に存在するものすべては宇宙の発展のために生を受けているのではないか、という考え方。
ということは、自分は別に自分のために生きているわけではなく、他者の役に立つ使命を帯びて生まれてきているのではないか、という考え方です。
少し宗教じみていますが、本質のような気がします。
それで、自分の体や心は、その宇宙の発展のために与えられた道具に過ぎないのだから、最低限いつくしんでメンテナンスをしつつも、他者のために、その道具を存分に使うべきなんじゃないか、使わなきゃ間違いだ、というようなことが書かれています。
ちょっと乱暴な理屈な気もしますが、とても素敵な発想だと思うんですよね。
多くの人が、短絡的に、自分の目先の利益のためだけに活動する世界を、昔の人は「地獄」と呼びました。
この世界が「地獄」とならないためにも、自分が地獄に巣食う「餓鬼」とならないためにも、自分にいろいろ言い聞かせていきたいと思います。
次回の記事を読みたい方は、下記リンクをタップしてください:
澤田秀雄『思う、動く、叶う! 限界を突破するエネルギー』
参考
中村天風「勝ちぐせ」のセオリー (知的生きかた文庫)
ビジネス書専門の古本屋@ブックジャングル
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次回は「自動車教習合宿」について。
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Posted by 鷲谷 城州 at 15:31│Comments(0)
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