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2006年12月21日

ラストサムライ

大小

この映画は数年前の公開時に映画館に見に行って、面白かったのでのちDVDを購入しました。
ストーリーのモデルは周知の通り西郷隆盛と西南戦争。

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明治になって急速に近代化を進める明治政府。そんな中、近代化を拒む勝元(渡辺謙、西郷隆盛がモデル)は孤立していき、ついに政府と軍事衝突をするに至った。

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一方、アメリカ軍人として南北戦争で功を立てたネイサン・オルグレン(トム・クルーズ)はアメリカで戦争がなくなり、仕事がなくなって生活に困窮していた。そこで明治政府軍の指南役としてお呼びがかかり、来日することに。
そしてオルグレンは官軍の訓練中に勝元の軍に襲われ、捕虜となるが、勝元の集落の人々と徐々に打ち解けていき、ついには勝元軍の将兵として明治政府と衝突することになる。

素直に見ると、とても面白い映画だし、戦闘シーンが多いので男の子的には心が奮える映画です。
また、10年くらい前まではハリウッド映画に登場する日本人は「お前、どう見たって中国人だろう!! 笑」というような俳優が多かったですが、このところは日本人俳優諸氏の活躍もあってか、日本人役にはきちんと日本人俳優を使ってもらえるようになってきました。
そして風俗等の設定も非常に当時の写真に忠実に再現されているようで、日本人としてそれほど気になる違いはありませんでした。

ただし、(これは実際的な事情でどうしようもなかったのだろうけど)ロケ地がニュージーランドというだけあって、勝元の集落は日本の集落にしては周りの山のスケールがでかかった(笑
日本の昔の山地の集落はもっと小さな丘や薄緑色ではなく濃緑色の植物に囲まれて、遠くの地形見渡せるような場所は少なかったと思う(笑
まぁそれはいいや(笑

あとは近頃は「武士の心」がもてはやされているが、(どこかの本で同じようなことが書かれているかもしれませんが、僕はそれ読んでない)現在語り継がれている「武士道」は江戸時代のもので、江戸時代の武士は幕府や藩の官僚であって、戦闘員ではなかったので、「武士道」は「闘う男」の心ではなく、「サラリーマン」の心得です。しかも武士は上層階級であったので(各藩には貧乏武士も多かったようなのですが)、基本的に「支配者の心得」です。
それゆえ、「武士道」の基本は「教養」が中心で、具体的に言うと「読み書き算盤」&実戦的ではなく、型としての「武道」が中心なわけです。
なので「武士の誇り」というのは「エリート意識」と同義だと僕は思うわけです(笑
(ただ、「エリート意識」が道徳観にまで浸透すると、自分のプライドによってみっともないこと(=マナー違反)はやらなくなるので、いいことだと思いますが)

戦国時代を生きた武士たちの「生きた」武士道:
武士道を追究したい人はコレ!!津本陽『名臣伝』

で、実際に戦闘をしていた戦国時代の武士はどうだっかというと、ある程度の武士道は形成されつつあったと思いますが、彼らはほとんど正面切った戦闘はせず、あの手この手でいかに消耗せずに勝つかを考えていたわけで、時には汚いこともやったようです(今の企業家のみなさんと一緒ですね笑)
※ただし、上記は兵法の基本です。

そんなわけで、半分近くが映画の評論から脱線して終わりましたが、ラストサムライ、男の子の心が勇み立つ、素晴らしい映画です。まだ観ていない方はぜひご賞味ください♪
(注:上記武士論は具体的な文献を元に裏を取っているわけではありません。直感で適当に書いているだけなので、真に受けず適当にお受け止めください笑)




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Posted by 鷲谷 城州 at 14:06│Comments(0)映画
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