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2021年06月12日

観る人を選ぶ変態サスペンス映画―『パーフェクト・ホスト』

食事会
Karolina GrabowskaによるPixabayからの画像


皆さんこんばんは。
今回は映画『パーフェクト・ホスト―悪夢の晩餐会』についてです。

『ソウ』シリーズのプロデューサーが製作を担当したとのことで、2010年頃話題になった作品だそうですが、当時僕は映画離れしていたので知りませんでした。
※僕は『ソウ』シリーズを観ていません。

その後、2016年頃にテレビでやっていたのを録画して観ました。

『ソウ』と同様にサスペンス映画ですが、特にグロテスクなこともなく、ヴィジュアル的には少し安心な映画です。

しかし、内容は全然安心できませんw

【映画データ】
監督:ニック・トムネイ
脚本:ニック・トムネイ、クリシュナ・ジョーンズ
製作:ステイシー・テストロ、マーク・ヴィクター
製作総指揮:マーティン・ゾランド
音楽:ジョン・スウィハート
撮影:ジョン・ブローリー
編集:ニック・トムネイ

とりあえずあらすじです。

強盗であるジョン(クレイン・クロフォード)は足を負傷し困憊していた。

たまたま通りかかった裕福そうな家に上げてもらい、そこでもまた金品を強奪して逃走しようと企んだ。

家の主人・ウォーウィック(デヴィッド・ハイド・ピアース)は、ジョンを親切にもてなして、これから開かれるホームパーティにジョンも招待すると言い始めた。

たまたま流れたラジオ放送で正体がバレたジョンはウォーウィックにナイフを突きつけ、実力行使に及ぼうとする。

しかし、ウォーウィックの用意したワインを飲むと気を失ってしまう。

目覚めたジョンは椅子に縛り付けられており、ついにパーティが始まった。

楽しそうに友人たちと会話するウォーウィックだが、そこには誰もいない。

ウォーウィックは妄想の中で、誰もいない席に話しかけているのであった…

といことで、


狂気のサイコ・サスペンス


上記の段階までだと非常に面白そうですね。

究極の変態映画ですw

ウォーウィックを恐怖に陥れるはずの強盗であるジョンが、逆に椅子に縛り付けられます。

誰もいない席に話しかけるウォーウィック。

ジョンは椅子に縛り付けられたまま酒を飲まされ、狂気の宴に精神的に追い詰められていきます。

この変態的叙情。

なのにスタイリッシュでどこかコミカルな雰囲気。

最高の変態映画です。

…ここまではw




期待を裏切るがっかり展開


しかし、この後が問題なんです。

このまま変態的展開が続いてジョンが精神的に追い詰められていき、煮え切らない後味の悪い結末を迎えれば天下一品の変態映画だったのですが、そうはいきませんでした。

理想としては、ジョンは結局どうなったのかもわからず、ウォーウィックは何のため妄想の宴を開いていたのか、何のためにジョンを追い詰めていったのかも分からずにもやもやして終わることを期待していましたw

『パフューム』とか、『プレステージ』とか、そういった展開を期待していました。

映画『パフューム』について知りたい方は、下記リンクをクリックしてください:
パフューム ある人殺しの物語

参考記事:
プレステージ

しかし、この後の展開はきちんと論理的に理解できそうな筋書で、今までの変態性は何だったんだろう?…という感想です。

映画としてお金をかけ、商業的にもある程度成功しなければならないが故の妥協なのでしょうか?

だとしたら、尚更変態道を貫けばよかったのにな、と思っています。

逆にその方が売れると思います。

最初の変態的展開は通常の感性では訳が分からず気持ち悪いだけだと思いますので、人を選ぶ映画だということは確かです。

しかし、後の展開は変態に振り切ることができずに常人的な着地点に向かってしまうので、変態映画好きとしても満足できない感じです。

まずはレンタルをして観ることをお勧めします。

人それぞれ感性は違いますので、レンタルしてみて面白かったらぜひ購入して見てください!

というわけでまだまだ説明したいことはたくさんありますが、今回は以上です!

最後まで読んでいただきありがとうございました!

以下もご覧ください!

※トップ画像はイメージです。

参考
アクビのブログ
こんな映画は見ちゃいけない!
ちょっと古いけどいいじゃない

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Posted by 鷲谷 城州 at 20:00│Comments(0)映画
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