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2020年03月09日

個性の確立は強大な自己矛盾を生み出す行為である

豆腐


皆さんこんばんは。
今回は記事「『世界に一つだけの花』の後遺症」についての所感です。

まずは記事概要です。
SMAPのヒットソングで槇原敬之氏が作詞・作曲した「世界でひとつだけの花」のリリースから20年近く経つ。

当時子どもだった世代はこの歌の影響を色濃く受けているが、歌詞の解釈の仕方に二通りあると思う。

そのうちの一つ、「努力しなくても自分たちは素晴らしいんだ」という解釈に影響されるあまり、根拠のない自己肯定感をもったまま大人になった人々が見られる。

そういった人々に見え隠れする「自分さえよければいい」という意識に危機感を感じる。


というような内容です。
(いつもの通り、正確なところは上記記事本文をご覧ください)

この記事について感じたのはやはり「個性」についての解釈だとかアプローチだとかの話。

この曲が流行ったとき、僕はこの曲の「ナンバーワンよりオンリーワン」という言葉に違和感を感じました

その違和感の一つとして、社会に出たら(当時の僕はまだ社会には出ていませんでしたが)競争が待ち受けているのに、学生時代に競争を否定された環境にいたら社会に適応できないじゃないか、ということ。


「形相」に言及のある記事を読みたい方は、下記リンクをクリックしてください:
学力テストの対策授業に物申す!

同関連記事:
堺屋太一『「大変」な時代―常識破壊と大競争』

同関連記事:
競争


それを否定して、「自分だけ」の何かを見つけられるほど個性的なのかオマエラ?
という攻撃的な感情が渦巻きました笑

しかし、それ以上にもっと気持ち悪い感情が渦巻きました。

そう、「ナンバーワンよりオンリーワン」に感銘を受けるような人はキモチ悪いんです。

なぜか?


10代20代にとって「個性」は残酷な刃である


今でこそ僕自身は個性的であろうなんて思ってもみないし(いや、ほんとなんですよ笑)、精神的に豊かな生活を送っている(つもり)ですが、当時の僕はまだまだそんな領域にはいませんでした。

当時僕は20歳。
まだまだ自己肯定感が完成しきっていない多感な時期でした。

その年ごろというのは自我の確立の時期でもあるので程度の差こそあれ「みんなとは違う自分」を意識したくてしょうがない時期です。

あの人とは違う、みんなとは違う、あんな人はいやだ、あんなやり方はだめだ、という精神的な攻撃性が前面に出ていた時期でもあります。

そういった気持ちから発する言動が他人を傷つけてしまい、他人との摩擦を生みやすい時期でした。

個性があるっていうのは要するに他者との違いがはっきりしているということです。

英語にするとidentify(アイデンティファイ)されているもの、つまり他と識別、区別されている状態のものですよね。

個性を求めれば求めるほど、他人との区別が明確になり、その結果孤立していくことになります。

しかしその気持ちとは裏腹に、僕が抱いていた欲求は「あなたはみんなと違ってすごいね」、と言ってもらいたいという自己肯定感の充足でした。




個性を追求すると自己矛盾を抱えることになる


つまり、個性を追求するということは他人との距離を空けていくことになります

「個性」の影の部分には「他者に対する拒絶」が存在しているということです。

しかし同時に、他者の存在がないと「みんなとは違う自分」という概念が生まれないし、他者に「〇〇君はみんなと違うね(いい意味で)」と認めてもらわないと成立しないものでもあります。

だから、他人を拒絶しながらも他人を必要とする、という矛盾した行為なんですよ。

そこでほとんどの人は他者を拒絶している様子を見せないようにしながらも、同時に心の中では他者を拒絶してるんですよね。

僕はそれが嫌でした。

どういうことかわかります?

みんな大ウソつきなんですよ。

他人との協調が大事とかいってみたり、仲良くしている風に見せておきながら、心のどこかでは「みんなとは違う自分」を追い求めている。

心のどこかで「みんな」を拒絶しているのに、そんな風に見せない。

「みんな」のそういう態度が嫌でしたし、同時に自分の中にもあるそういった嘘や矛盾も嫌でした。




「世界でひとつだけの花」はウソそつきの歌である


作詞者である槇原敬之氏はどう考えていたかはわかりません。
(彼のほかの歌詞なども考えるといろいろ考えていそうですが)

しかし、「ナンバーワンよりオンリーワン」を礼賛していた人々はそこまで考えていたのでしょうか?
はなはだ疑問ですね。

「ナンバーワンよりオンリーワン」を礼賛すること自体はいいんです。
自由意志です。勝手にしてください笑

しかし、その考えを実行することはすなわち孤立を生むこと、自己矛盾を抱えることをわかっていて礼賛していたのでしょうか?
(精神発達の段階として、「個性の確立」つまり「孤立」に傾倒する段階は必要ではあるのですが)

それらの人々は「競争」を、「争い」を否定したかったようですが、結局「ナンバーワン」を目指そうが「オンリーワン」を目指そうが、他者を意識すれば結局他者との摩擦を生むことになります。
(もちろんある程度の折り合いをつけていくのが「大人」ではあるのですが)

「ナンバーワンよりオンリーワン」とかいって子どもたちに平和な世界を与えようとしておきながら、実は子どもたちを争いの渦中にぶっこんでしまった当時の大人たちを徹底的に批判したいですね笑

もしかしたら当時このフレーズに違和感を感じていた人は思ったよりたくさんいたかもしれませんし、子どもたちの中にもいたかもしれません。

そういった「違和感」って大事です。

「違和感」には必ず理由があります

ちょっとした「違和感」に敏感になって、論理的に他人に説明できるようになることが平和へのいちばんの近道ではないでしょうか?

そのためには学問が絶対に必要になります。
感情のコントロールも必要になります。
(「平和な世界の実現」とか言って感情的にしゃべる人は心の底では平和を目指していません)

僕もまだまだ考えが浅はかですし、説明もへたくそなのでまだまだ学習したいと思っています!

みんなで平和を目指して頭よくなりましょう!

今回は以上です!

※トップ画像はイメージです。

参考
「個性」と検索して出てきました。「共感覚」というものがあるんですね。
NHK生活情報ブログ
LED ZEPPELINの「個性」について
長野先生の幸せに生きるヒント
無理に他人に合わせる必要はない
東京から見たTokyo

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Posted by 鷲谷 城州 at 21:00│Comments(0)ネット
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