2016年05月12日
「士農工商」は身分制ではない―歴史の解釈は変わる
《令和6年3月28日更新》
皆さんこんばんは。
これ、実は僕も最近まで知らなかったのですが、学校の教科書で江戸(えど)時代のところで習う「士農工商(し・のう・こう・しょう)」は身分制度ではなかったようですね(江戸時代の身分制度である「士農工商」の序列は嘘だった!?)。
詳しくは上のリンクを見ていただければいいと思いますが、こういう、教科書に書かれた内容が変更されたときに、鬼の首を取ったようにスキャンダラスに騒ぐ人がいますが(きっと、スキャンダラスな見出しはブログのアクセス数稼ぎだと思いますが 笑)、「歴史学」だって現在進行形の学問ですから、解釈が変わることは割としょっちゅうあるんですよ。
この手の「解釈」でよく話題に出るのは「鎌倉開府(かまくら・かいふ)は1192年ではなくて、実は1185年だった!」というやつ。
あれ、多くの教科書では別に1185年に変更されてませんからね。
「1185年という説などもある」というように、各説が紹介されているだけです。
令和5年2月7日注:この記事を書いた平成28年5月12日時点での情報です。
そもそも、鎌倉幕府(ばくふ)開府が1192年か1185年かというのは、別に源頼朝(みなもと の よりとも)が「今から鎌倉幕府を開きます!」とか宣言した年を議論しているのではなく、「何をもって鎌倉幕府開府とするか」という定義についての議論なんですよ。
1185年は源頼朝が「守護(しゅご)・地頭(じとう)」を設置した年、1192年は源頼朝が「征夷大将軍(せいいたいしょうぐん)」に任命された年。
「守護・地頭」の設置を鎌倉幕府の開始とするか、いやいや、「征夷大将軍」になっていないと「幕府」とは言えないでしょう、という議論なだけであって、「教科書が間違ったことを教えていた!」というセンセーショナルな話ではないわけですよ。
源頼朝について言及した記事を読みたい方は、下記リンクをタップしてください:
鶴岡八幡宮を味わう(3)―源平池とゆかりの人物
関連記事:
鶴岡八幡宮を味わう(2)―大銀杏と本宮
関連記事:
鶴岡八幡宮を味わう(1)―太鼓橋と舞殿
他には教科書の内容が変わりつつあるのが、「北条早雲(ほうじょう そううん)」について。
浪人(ろうにん)から下剋上(げこくじょう)によって大大名(だい・だいみょう)にのし上がった人物として有名ですが、歴史学の中では結構前から出自は浪人ではなく室町(むろまち)幕府の役人(やくにん)の家だという説が有力になっていて、名前も「伊勢新九郎『長氏』(いせ しんくろう 『ながうじ』)」ではなく『盛時(もりとき)』であるという説が有力です。
別に下剋上でのし上がっていったのではなく、駿河今川(するが・いまがわ)家の内紛調停のために上方(かみがた)から下向して、敵対勢力を倒していったということで、「下剋上の典型」とはかけ離れていますね。
(教科書にもこの説は載っているようですが、この「早雲論争」に決着がついたとはみなされていないのか、まだ「浪人説」がメインで載っているようです)。
※令和5年6月8日注:上記同様平成28年5月12日時点での情報です。
北条早雲関連の記事:
新井城の戦いから学ぶ―慎重に準備し、且つ大胆に行動すべし
同関連記事:
権現山の戦いから学ぶ―弱い者の戦い方
同関連記事:
各合戦の動員人数について(3)新井城の戦い
それと、これは歴史の解釈の変更で教科書が変わった例ではないのですが、室町幕府の職制に関して多い勘違いが「守護大名(しゅごだいみょう)」について。
これ、のちの歴史用語で、「当時地方に割拠(かっきょ)していた諸侯(しょこう)」を「守護大名」と呼んでいるだけで、当時、「守護大名」という役職があったわけではないですからね。
役職はあくまで「守護」ですが、鎌倉時代と違って領主化した「守護」を「守護大名」と呼んでいるだけです。
あと、歴史ドラマでやめてほしいのが「~藩(はん)」という呼称。
これも、明治以降に一般的になった歴史用語で、江戸時代中はほとんど「藩」なんて言葉は使われていません(※)。
ですから「長州(ちょうしゅう)藩」とか「薩摩(さつま)藩」とかいう場所は当時は存在していないんですよ。
(便宜上、歴史用語として使うのは問題ないと思いますが、ドラマだとどれだけリアリティを追求するか、難しいですよね)
詳しくは、Wikipedia先生。
※令和5年6月8日注:江戸時代に「〜藩」という表現がまったく使われていなかったというのは誤りで、私的にごく限られた人々が用いた例はあるようです。しかしやはり、公式な呼称としては使われておらず、一般にも認知されていなかったようです。
僕自身も、知らないことがいっぱいです!一生勉強ですね!
※写真は本文とは関係ありません。
参考
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Posted by 鷲谷 城州 at 22:05│Comments(0)
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