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2018年07月26日

『西郷どん』第18~20回―奄美編、面白いじゃないか!

奄美のハイビスカス
《令和5年7月21日更新》

皆さんこんばんは。
今回は平成30年の大河ドラマ『西郷(せご)どん』第18~20回の感想です。
※記事下部に武家や公家の人物名の読み仮名を載せています。

まずはあらすじ。

僧月照(げっしょう)(尾上菊之助)と入水(じゅすい)自殺を図るも一人生き残った西郷吉之助(鈴木亮平)は、絶望の中、安政の大獄(あんせいのたいごく)から逃れるために奄美大島(あまみおおしま)に送られた。吉之助は大島で島民と打ち解けようとはせず、自暴自棄の日々を過ごしていた。そんな中、とぅま(二階堂ふみ)と出会うが心を開くことはしなかった。しかし、ある日徴税に来た薩摩(さつま)藩の役人田中雄之介(近藤芳正)らの横暴に耐えかね、暴発してしまう。

吉之助の大病を必死で看護したとぅま。そのとぅまのおかげで島民に心を開く吉之助だが、とぅまの叔父である龍佐民(りゅう・さみん)(柄本明)と兄富堅(とみけん)(高橋努)が砂糖隠しの嫌疑で田中雄之介につかまってしまう。彼らを助けるために武装蜂起したとぅまらだが、結局とぅまもつかまってしまう。吉之助はそれを助け出し、島民からの信頼は厚いものとなっていった。吉之助はとぅまを妻として迎えることなり、とぅまは「愛加那(あいかな)」と名を改めた。

吉之助が島民たちとの絆を深めている間、大久保正助(瑛太)は島津斉興(鹿賀丈史)・久光(青木崇高)父子に近づいていた。有村俊斎(高橋光臣)ら過激派の面々は井伊直弼(佐野史郎)らを斬ろうと奮い立つが、久光がもち込んだ茂久(中島来星)の書状によって突出を断念した。俊斎らは「精忠組(せいちゅうぐみ)」と名づけられ、その活動を久光・茂久に認められ喜ぶ反面、正助が自分たちの活動を久光らに密告していると感づき、裏切り者と謗(そし)るのであった。

ということで、


第18回は「流人菊池源吾」。
すばらしかったです。
奄美編に突入して、やはり壮大さが際立っていましたね。
自分も単純だなと思うのですが、ドラマとしても田中雄之介らの横暴に対する吉之助の暴れ具合にスカっとしました 笑

実際に江戸時代の奄美大島は「砂糖地獄」だったそうで、それを周知する上でもよい描写だったと思います。
(ちなみにですが、近藤芳正氏、大河の常連と化してますね 笑→平成26年「軍師官兵衛」の柴田勝家役、平成28年「真田丸」の平野長泰役)


『真田丸』記事を読みたい方は、下記リンクをタップしてください:
『真田丸』最終回―松代藩の偉人佐久間象山

同関連記事:
『真田丸』、有楽斎を慮る(第48回)

同関連記事:
大蔵卿局について―『真田丸』(第47回)


そしてなんといってもVIPは二階堂ふみ氏ですね。
怪優ですね!(ほめてます!笑)

あの、「ぐるナイ」でのスカしたイメージとは打って変わった泥臭い島の少女の雰囲気を見事に出していましたし、吉之助が病に倒れたときの必死さは凄まじかったです!
(今、若い女優ですばらしい能力を発揮しているのは二階堂ふみ氏の他には松岡茉優氏、広瀬姉妹などでしょうか)

今後が楽しみです!

あとは、吉之助の偽名「菊池源吾」の由来ですが、それは西郷(さいごう)家の先祖が菊池(きくち)氏だからでしょうね。
西郷氏は南北朝(なんぼくちょう)時代などに肥後(ひご)で活躍した菊池氏の末裔(まつえい)を称しています。

第19回は「愛加那」。
二階堂氏の演技、すばらしいですね。
しかし、他の方もおっしゃっていますが、まさか大河で脱ぐとは思わなかった!

ストーリーとしても単純明快ではありますが、勧善懲悪的でわかりやすかったですね。
(難しいストーリー展開やひねった展開は作りこまなくてはいけないので、大河のように製作時間の短いテレビドラマではあまりやるべきではないと思います。それで(僕の感覚では)失敗したのが『真田丸(さなだまる)』や『直虎(なおとら)』だと思います)


関連記事:
『真田丸』第49回―伊達政宗の天下取り

関連記事:
『おんな城主直虎』第41~45回―終盤でやっと面白くなってきた

同関連記事:
『おんな城主直虎』、結局また面白くなくなった(第31~35回)


しかし、大久保正助から木場伝内(谷田歩)に宛てた手紙を読んだ田中雄之介が吉之助の名前を知って驚いてびびっていましたが、当時吉之助はそんなに有名だったのかははなはだ疑問。

そこはちょっとやりすぎかなと思いました。

第20回は「正助の黒い石」。
ドラマとして、すごく面白かったです。
正助と精忠組の面々の衝突や碁のシーンなどで『直虎』の小野政次を思い出しますが、直虎よりもスカッとしましたね。
イマイチであった『直虎』も、政次のエピソードはよかったですが)

そして、久光が読み上げた茂久の書状のシーンはちょっと奮い立ちましたね。
下級武士でありながら、藩主父子から直々に忠臣(ちゅうしん)と認められた感慨は深かったでしょうね。

ということで、第17回でちょっとげんなりしたのですが、また面白くなってきて安心しました!

今回登場した人物のフルネーム(参考:「武家や公家の名前について」)
・西郷 吉之助〔吉之介〕 藤原 隆永〔隆盛〕
さいごう きちのすけ〔きちのすけ〕 ふじわら の たかなが〔たかもり〕
・田中 雄之介〔官職不明〕 (氏不明) (諱不明)
たなか ゆうのすけ〔官職不明〕 (氏不明) (諱不明)
・大久保 正助〔のち一蔵〕 藤原 利済〔のち利通〕
おおくぼ しょうすけ〔のちいちぞう〕 ふじわら の としずみ〔のちとしみち〕
・島津 侍従〔豊後守。通称不明〕 惟宗〔源〕 朝臣 斉興
しまづ じじゅう〔ぶんごのかみ。通称不明〕 これむね〔みなもと〕 の あそん なりおき
・島津 左近衛権少将〔通称は三郎〕 惟宗〔源〕 朝臣 久光
しまづ さこんえごんのしょうしょう〔通称はさぶろう〕 これむね〔みなもと〕 の あそん ひさみつ
・有村〔海江田〕 (通称不明。のち武次) (有村の氏は不明。海江田は日下部) 俊斎〔のち信義〕
ありむら〔かいえだ〕 (通称不明。のちたけじ) (ありむらの氏は不明。かいえだはくさかべ) しゅんさい〔のちのぶよし〕
・井伊 掃部頭〔通称不明〕 藤原 朝臣 直弼
いい かもんのかみ〔通称不明〕 ふじわら の あそん なおすけ
・島津 大隅守〔通称は又次郎〕 惟宗 朝臣 茂久〔忠義〕
しまづ おおすみのかみ〔通称はまたじろう〕 これむね の あそん もちひさ〔ただよし〕
・黒田 勘解由次官〔通称は官兵衛〕 源 朝臣 孝高
くろだ かげゆのすけ〔通称はかんべえ〕 みなもと の あそん よしたか
・柴田 修理亮〔通称は権六郎〕 源 朝臣 勝家
しばた しゅりのすけ〔通称はごんろくろう〕 みなもと の あそん かついえ
・平野 遠江守〔通称は権平〕 平 朝臣 長泰
ひらの とおとうみのかみ〔通称はごんべい〕 たいら の あそん ながやす
・木場 伝内〔官職なし〕 (氏不明) 清生
こば でんない〔官職なし〕 (氏不明) きよなり
・小野 但馬守〔通称不明〕 小野 朝臣 道好〔政次〕
おの たじまのかみ〔通称不明〕 おの の あそん みちよし〔まさつぐ〕

※写真はイメージです。

参考
西郷隆盛ゆかりの地について
アナちゃん趣味便り
第18回
感性なら負けない!ブログ Part2
雑記帳
ブログ 敬天愛人
第19回
雑記帳
ブログ 敬天愛人
真田のよもやま話
第20回
雑記帳
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Posted by 鷲谷 城州 at 19:00│Comments(0)テレビ
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