2006年12月11日
塩野七生『男たちへ』
Awais MughalによるPixabayからの画像
我が偉大なる先輩であり、主に古代～中世イタリアを舞台にした歴史小説の女流作家、塩野七生。
歴史小説という半フィクションの世界で数多くの傑作を残した彼女のエッセイ集、それがこの『男たちへ』。
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長年の経験と一流のセンスによって世の男たちをぶった斬ったこのエッセイは、塩野氏の聡明さと、自分たち“フツウの男”のだめさを面白おかしく展開してくれる。
あまりに痛快にぶった斬られてしまうので、笑えてきてしまう本である。
しかも、普通に人生の大先輩の意見として素直に飲み込めてしまう。あくまで塩野氏個人の男性観なので、世の女性全てが理想とする男性像などではないが(そんなものあるはずないw)、一男子として非常に参考になる。このような女性の辛辣な意見に(迎合するのではなく)耳を貸せるかどうかはある意味その男性自身の器の大きさを示しているのではないだろうか(笑
(ただ、男として器が小さくても別にいいと思うし、「耳を貸す」のと「迎合する」のはまた違う。フェミニストとモテる男はまた違うということですw)
さらに面白いことに、“フツウの男”ながらも共感できてしまうことも多いのだ。
「あ、そうだよな」という感じ(笑
それは塩野さんに批判されている対象としてではなく、第三者の立場で本を読んでいるときにそう思うんだろうな、って思います(笑
男として読んだとき、第三者として読めば共感できて楽しいし、想像力を働かせて塩野さんに批判されている気持ちで読めば非常に参考になる本ですw
(ただ、あくまで「女性代表」の意見としてではなく、塩野さん個人の意見として読むべし。女の人の男性観は一様ではない)
また、女性諸君が読んだらそれはそれで共感できる部分が多くて楽しいと思います。
(塩野さん自身おそらく特殊な女性だと思うので、「へぇ～、この人はこう思うんだ」みたいな姿勢で読むと楽しいかも）
つまり、男女ともに楽しめる、お気楽辛辣エッセイです(笑
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開場18:30頃、開演19:00
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(塩野さん自身おそらく特殊な女性だと思うので、「へぇ～、この人はこう思うんだ」みたいな姿勢で読むと楽しいかも）
つまり、男女ともに楽しめる、お気楽辛辣エッセイです(笑
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「大きな欲」と「小さな欲」―山岡荘八『徳川家康』第6巻
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Posted by 鷲谷 城州 at 12:49│Comments(0)
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