2018年10月30日
『西郷どん』第37~38回―吉二郎の死と涙、そして史実との乖離

《令和6年8月13日更新》
皆さんこんばんは。
今回は今年の大河ドラマ『西郷どん』第37~38回の感想です。
【これまでの記事】 | |
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・第1~5回―立ち上がりは上々! | ・第6~10回―「伊集院」家は貴族ではなく薩摩武士です。 |
・第11~12回―篤姫と吉之助の運命の交錯 | ・若干減速か?(第13~16回) |
・第17回―月照との関係に賛否両論! |
まずはあらすじ。
江戸城総攻撃と徳川慶喜(松田翔太)の切腹をかたくなに主張する西郷吉之助(鈴木亮平)。しかし、勝安房守(遠藤憲一)の説得と、慶喜に会って本心を聞いたことにより、江戸城総攻撃は中止。慶喜も切腹せずに済んだ。しかし、旧幕臣たちの中にはこの降伏を快く思っていない人々がおり、上野に集結していた。吉之助は彼らの鎮圧に悩んでいたが、新政府軍の軍議の場に大村益次郎(林家正蔵)が登場し、鮮やかな作戦立案を見せた。
大村益次郎の作戦により半日で鎮圧した上野戦争だったが、その後も新政府をよしとしない奥羽越諸藩が挙兵し、吉之助はその鎮圧に奔走することになる。そんな中、越後長岡藩との戦いに従軍していた弟の吉二郎(渡部豪太)が戦死してしまう。反新政府軍を鎮圧したのち、薩摩に戻った吉之助は吉二郎の死に涙するのであった。
ということで、
※以下は、あくまで個人的感想です。批判的内容が書かれているのでドラマファンの方は閲覧注意です。
第37回は「江戸無血開城」。
全体的には面白くはありましたし、今回は特に難点もなかったように感じました。
強いて言うなら、下記ブログさんもおっしゃっているように、あれだけ強行に江戸城総攻撃と慶喜切腹を主張していた吉之助が、あんなに簡単に自説を変えてしまうのは簡単すぎる気がしました。
吉之助と慶喜の会見もよかったです!
第38回は「傷だらけの維新」。
歴史ものとしてではなく、単にドラマとしてはよかったと思います。
吉二郎の死亡フラグと死。終盤の吉之助の涙。
見ていて泣きそうになりました。
しかし、歴史ものとしては最悪でしたね 笑
下記「坂の上のサインボード」さんもおっしゃっているように、完全な史実無視。
何度も言っていますが、無視するのはだめですって。
史実としては残っていない空白部分をフィクションで補うのは別にいいのですが、大河ドラマはそこに描かれていることが史実だと信じる人が多いのですから、史実無視は絶対にだめです。
具体的にいうと、吉之助は吉二郎が討ち死にした戦いに参加していないんです。
さらにまた下記「坂の上のサインボード」さんがすでにおっしゃっていますが、庄内藩とのエピソードがまったくスルーされているのが残念でした。
そしてやはり、吉二郎を偲んで吉之助が涙を流しているシーンになぜ「菅野のノーヒットノーラン」のテロップを流す?ということ。
確かに菅野投手はすごいと思いますし、ご本人にまったく責めはありませんが、ドラマ中にテロップを流す必要があるか?
国民誰もが大河ドラマを見ている時代が終わったのと同様、国民誰もがプロ野球に熱狂する時代は終わったんです。
テロップで流さずに、その後のニュースの時間に報道してくれれば気分よく祝福できるのに、残念です。
次回の記事を読みたい方は、下記リンクをタップしてください:
『西郷どん』第39~41回―幕末~明治にかけての改名の誤解
※写真はイメージです。
今回登場した人物のフルネーム(参考:「武家や公家の名前について」)
・(一橋)徳川 参議〔通称不明〕 源 朝臣 慶喜
(ひとつばし)とくがわ さんぎ〔通称不明〕 みなもと の あそん よしのぶ
・西郷 吉之助〔吉之介〕 藤原 隆永〔隆盛〕
さいごう きちのすけ〔きちのすけ〕 ふじわら の たかなが〔たかもり〕
・勝 安房守〔通称は麟太郎〕 物部 朝臣 義邦〔安芳。号は海舟〕
かつ あわのかみ〔通称はりんたろう〕 もののべ の あそん よしくに〔やすよし。号はかいしゅう〕
・大村 益次郎 平 永敏
おおむら ますじろう たいら の ながとし
・西郷 吉二郎 藤原 隆広
さいごう きちじろう ふじわら の たかひろ
参考
第37回
真田のよもやま話
雑記帳
ブログ 敬天愛人
第38回
雑記帳
みはいる・BのB
坂の上のサインボード
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Posted by 鷲谷 城州 at 19:00│Comments(0)
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