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2018年01月23日

『おんな城主直虎』第26~30回―政治色は濃い目であってほしい

井伊直政(虎松)ゆかりの寺 龍潭寺の山門
《令和6年7月2日更新》

皆さんこんばんは。
今回は昨年のNHK大河ドラマ『おんな城主直虎(なおとら)』第26~30回についての感想です。


【これまでの記事】
・第1~5回―子ども時代はセオリー通り・第6~10回―遠州錯乱を描いてほしかった
・第11~15回―直虎、舐められすぎ・第16~20回―小野政次がいいやつになった
・第21~25回―戦国大河に恋愛物語は不要である



まずはあらすじです。

龍雲丸(りゅううんまる)(柳楽優弥)らが材木を取り戻すことによって今川氏真(尾上松也)からの疑惑を解いた井伊直虎(柴崎コウ)。事なきを得たかに思えたが、今度は今川(いまがわ)はその材木を使って龍雲丸たちが拠点とする商人の町気賀(きが)に城を建てるという。それに憤慨した龍雲丸らは妨害工作を繰り広げるが、直虎の家臣(かしん)で商人である瀬戸方久(ムロツヨシ)が一計を考えだす。

方久が考えたのは、気賀を井伊(いい)家で治めること。それを今川家に納得してもらうため、方久は関口氏経(矢島健一)の懐柔に乗り出す。また、今川家から気賀城主にと決められていた大沢基胤(嶋田久作)の説得にも成功した。龍雲丸は、井伊家が気賀を治めるなら、と城の縄張りを考え始めるが、一方で、甲斐(かい)の武田(たけだ)家では今川びいきであった信玄(松平健)の嫡男(ちゃくなん)義信(オレノグラフィティ)が自害したことで、武田家の今川家攻めが現実のものとなり始めていた。

それと前後して、氏真の祖母寿桂尼(じゅけいに)(浅丘ルリ子)は武田信玄を訪ね、孫娘である義信の室(しつ)を今川に返すよう直談判。さらに寿桂尼は北条(ほうじょう)にも手をまわしていた。一方、直虎は気賀を方久に任せ、見舞いのために駿府(すんぷ)に寿桂尼を訪れていた。そこでお互いの家を思う気持ちを確認しつつも、直虎退室後、寿桂尼は井伊家滅亡を決心するのであった。

その頃井伊谷(いいのや)では迫りくる武田の恐怖を前に、徳川家康(阿部サダヲ)につくことを画策していた。しかし徳川(とくがわ)家からは人質として虎松(とらまつ)(寺田心)の母しの(貫地谷しほり)を徳川方の松下清景に嫁がせることを提案し、直虎としのはその提案に従った。

今にも武田に戦を仕掛けられそうな今川では、寿桂尼の遺した「死の帳面」にしたがって、井伊家の取り潰しを画策していた。それに協力せざるを得ない瀬戸方久。それに感づいた小野政次(高橋一生)。今川からの使者として関口氏経が井伊谷に来て、徳政令(とくせいれい)の執行を命じた。

※以下はあくまで個人的な感想です。酷評しているので、ドラマのファンの方は閲覧注意です。


まずは第26回「誰がために城はある」についてですが、龍雲丸の言っていることがまるで子どもの理屈でどうしようもないですね。全然面白くない。瀬戸方久の名案がなければ見るのをやめているところでした 笑

あと、井伊谷の百姓(ひゃくしょう)の方言を頑張っているわりに龍雲丸らが「~じゃねぇ」的な言葉を使っているのが気に入りませんねw
「ない」が「ねぇ」に変化するように「アイ」音が「エー」音に変わるのは東日本(ひがしにほん)、東北北海道(とうほく・ほっかいどう)方言で、おそらく井伊の辺りにはない方言です。
(それを言ったらキリがありませんが)

第27回は「気賀を我が手に」です。
井伊家の気賀を治める云々のエピソードは、まぁ歴史の空白部分でよく考えたなとは思いました。面白くなくはなかったです(方久が気賀を治めたという説が実際にありますが、真偽は不明です)。
そして、武田義信の自害でだんだん政治的な色が濃くなってきて楽しみなのですが、いかんせん龍雲丸が絡むと面白くない。陳腐。中身がない。
何度もいっていますが、どうせフィクションを盛り込むならもうちょっと推敲しきった内容にしてほしい。
つまらない。

第28回の「死の帳面」についてはだいぶ政治色が濃くなってきていて僕好みになってきました 笑
寿桂尼の政治家っぷりはたまらないですね。
「家を守るためには手を汚さねばならぬときもある」という言葉の裏に隠された苦悩が僕は好きです 笑

第29回は「女たちの挽歌」ですね。
武田家と今川家の決裂が決定的なものとなり、その荒波の中でもがく井伊家の姿がいいですね。
まだ素直に「面白い」とはいえませんが、徐々に面白くなってきています。
そして、山県昌景(山本龍二)のいやらしさがたまらなくよかったです 笑

しかし、しのが突然聞き分けがよくなったのが腑に落ちませんでしたね。
人間があんなに急に変わるはずがない。不自然だ(5年も経っているそうですが、不自然なものは不自然だ)。

さらに、直虎の「戦を避ける」という方針は次代の直政の代で見事に打ち砕かれるのだが、ドラマ的に大丈夫なのか?
直政は「井伊の赤鬼」といわれ恐れられたくらいだし、徳川家の戦にはほとんど出ているのに。

ちなみに、しのが再嫁(さいか)した松下清景は、かつて羽柴秀吉が仕えたといわれる松下之綱の親戚です。

第30回は「潰されざるもの」。
展開が切迫してきていいですね。
ただ、政次が、方久が今川家のたくらみを知っているのでは?と推測していたのがちょっと不自然に感じた。
エスパーか?なんかヒントがあったのかもしれない。

しかし、やはり展開が政治的で切迫してきた面白くなってきました。
次回からが楽しみです!

次回の記事を読みたい方は、下記リンクをタップしてください:
『おんな城主直虎』、結局また面白くなくなった(第31~35回)

今回登場した人物のフルネーム
・今川 治部大輔〔通称は彦五郎〕 源 朝臣 氏真
いまがわ じぶのたいふ〔通称はひこごろう〕 みなもと の あそん うじざね
・瀬戸〔松井〕 四郎右衛門〔平兵衛〕 (氏不明) 方久〔諱不明〕
せと〔まつい〕 しろううえもん〔へいべえ?〕 (氏不明) ほうきゅう〔諱不明〕
・関口 越中守〔または越後守。通称不明〕 源 朝臣 氏経
せきぐち えっちゅうのかみ〔またはえちごのかみ。通称不明〕 みなもと の あそん うじつね
・大沢 左衛門佐〔通称不明〕 藤原 朝臣 基胤
おおさわ さえもんのすけ〔通称不明〕 ふじわら の あそん もとたね
・武田 大膳大夫〔通称は太郎〕 源 朝臣 晴信〔入道信玄〕
たけだ だいぜんのだいぶ〔通称は太郎〕 みなもと の あそん はるのぶ〔入道しんげん〕
・武田 太郎 源 義信
たけだ たろう みなもと の よしのぶ
・徳川 三河守〔通称は次郎三郎〕 源 朝臣 家康
とくがわ みかわのかみ〔通称はじろうさぶろう〕 みなもと の あそん いえやす
・松下 豊前守〔通称は源太郎、源左衛門〕 源 朝臣 清景
まつした ぶぜんのかみ〔通称不明げんたろう、げんざえもん〕 みなもと の あそん きよかげ
・山県 三郎兵衛尉〔または源四郎〕 源 昌景
やまがた さぶろうひょうえのじょう〔またはげんしろう〕 みなもと の まさかげ
・井伊 兵部少輔〔通称不明〕 藤原 朝臣 直政
いい ひょうぶのしょう〔通称不明〕 ふじわら の あそん なおまさ
・松下 石見守〔通称は加兵衛〕 源 朝臣 之綱
まつした いわみのかみ〔通称はかへえ〕 みなもと の あそん ゆきつな

※写真はイメージです。

参考
第26回
真田のよもやま話
昼寝の時間
雑記帳
第27回
昼寝の時間
やまもも書斎記
雑記帳
第28回
昼寝の時間
やまもも書斎記
莓ワールド!
第29回
雑記帳
やまもも書斎記
ドラマ@見とり八段
第30回
雑記帳
やまもも書斎記
渡る世間は愚痴ばかり


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記事を読んでいただき、ありがとうございました!他の記事もぜひご覧下さい。
次回は「排水溝ネットを買った」。

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今期イチオシ曲!ぜひ聞いてください!
【Cover】Nowhere Man / Joshu Washiya

※The Beatlesの楽曲のカバー。ボーカル・コーラスは筆者の声。楽器隊は打ち込みですが、機材が整い次第自分で演奏する予定です。







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Posted by 鷲谷 城州 at 19:00│Comments(0)テレビ
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