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2017年10月27日

『おんな城主直虎』第6~10回―遠州錯乱を描いてほしかった

井伊谷宮 浜松市
《令和6年6月23日更新》

皆さんこんばんは。
今回は、大人気大河ドラマ『おんな城主直虎』の感想シリーズ第2弾です。
第6~10回について取り扱います。


【これまでの記事】
・第1~5回―子ども時代はセオリー通り



あらすじ
井伊谷(いいのや)に還った井伊直親(三浦春馬)は次郎法師(柴崎コウ)との結婚を望み、今川(いまがわ)家に次郎法師の還俗(げんぞく)を願い出たいといったが、小野政次(高橋一生)の意見で直親の帰還と次郎法師の還俗の両方を今川家に認めさせるのは難しいということで、次郎法師の還俗は実行されなかった。

そうこうしているうちに今川家から検地の知らせがあり、隠し田をもっている井伊直平(前田吟)は動揺するが、政次の知恵で検地奉行(けんち・ぶぎょう)の岩松(いわまつ)(木村祐一)を説得し、次郎法師も岩松の情に訴え、事なきを得る。

直親の元に嫁いだ奥山朝利(でんでん)の娘しの(貫地谷しほり)だが、4年間子どもができず、直親に側女(そばめ)をとらせようという話に苦しんでいた。しかし、直親の恋敵として恨んでいた次郎法師からのアドバイスで、直親と話し合うこととなった。

そんな中、今川義元(春風亭昇太)により征西(せいせい)が開始され、井伊家は当主直盛(杉本哲太)を始めとして奥山朝利、政次の弟小野玄蕃(井上芳雄)なども徴用されるが、尾張桶狭間(おわり おけはざま)にて今川本体が壊滅し、義元が討死、直盛や玄蕃も討死してしまう。

直盛が跡継ぎに中野直由(筧利夫)を指名したということについて、政次が直盛をそそのかしたと疑念を抱く奥山朝利によって呼び出された政次は、誤って朝利を刺殺してしまう。しかし、直親の名推理によって意図的ではなかったことが証明されたが、井伊家中からの政次への視線はだんだん冷たいものとなっていく。

ということで、


やはり第6回「初恋の別れ道」での色恋が面倒くさくていやでしたね。
前回書きましたがこの時代は「恋愛」という感覚が自覚的にあったかどうか疑わしく、直親が次郎法師にこだわったというのもなんだかリアリティにかけていてどうも面白くなかった。
(前回にも書きましたが、そもそも直親が実在したか疑わしいらしいです。それをいったらおしまいなのですが)

しかし、小野政次の心の描き方は素晴らしい!
周りの出来事と微妙な表情や仕草だけで心境を描いていくというのは相当難しいと思います。
(解説すると、以前持ち上がった次郎法師との縁談も反故にされ、今回の奥山朝利の娘しのとの縁談も反故にされるという状況の中で、どのような気持ちになったのか…という心理の描き方がうまい。下記『渡る世間は愚痴ばかり』さんもぜひご参考に)

第7回の「検地がやってきた」に関してはそんなにうまくごまかせるものか、と疑問に思いましたが、直親と政次の関係がギクシャクし始めるのを描いたと考えると、ドラマとしては面白い展開だったと思います。

第8回の「赤ちゃんはまだか」は直親の正室しのが、赤ちゃんができないことで悩むお話ですが、これは女性にとっては非常に深刻な問題だそうで、心が痛むのですが、別に大河ドラマでやらなくてもよいでしょうという感想です。

さらに次郎法師への理不尽な嫉妬ということで、これも次郎法師としのとの絆を描いていく上で重要なファクターなのかもしれませんが、いやぁ、面倒くさい。
この回全体がいりませんでしたね。

第9回は「桶狭間に死す」ですが、桶狭間そのものの描写がそんなになかったのには文句ないですね。
主人公は次郎法師であって、直盛ではありませんから。
しかし、これまでの間に直盛は何度も合戦に動員されていたはずで(安城合戦など)、それをチラッとも描かずに、口では「乱世、乱世」みたいなことを言わせておきながら戦のひとつも匂わせずに平和然と描いて、くだらない次郎法師としののいさかいを描いているのは気に入りませんね 笑

しかし、やはり政次の描写はいい!
奥山朝利の誤解とすれ違いの描き方も実によかった!
(下記Cantabileさんのいうとおり、妻子がいないということになっているのは気に入りません。
空白部分をフィクションで補うのはかまいませんが、史実を捻じ曲げてはいけません。
前にも書きましたが、大河を見ている人は、大河で描かれていることが史実だと思う傾向にあるので)

第10回は「走れ竜宮小僧」ということで、桶狭間後の混乱が描かれましたが、下記Cantabileさんのご指摘の通り内輪もめの混乱ばかりで、「遠州錯乱」の様子がほぼ描かれないっていうのはどうかと思いました。

政次の立場が微妙になっていく描き方は素晴らしいと思います。
微妙な心理描写を見事にやってのけたのは素晴らしいと思います。

しかし、ごく近くの曳馬野(ひくまの)の飯尾(いのお)氏の話が全然出てこないのはどうかと思いますよ。
(こののちの曳馬城攻めはどうなるのかと思っていたら、酷い結果に…。これはのちに書きます 笑)

マイナス面もありますが、全体的には政次の心理描写によってまだ面白く見られています!

次回の記事を読みたい方は、下記リンクをタップしてください:
『おんな城主直虎』、しのと虎松と直之がひどい(第11~15回)

※写真は本文とは関係ありません。

○今回登場した人物のフルネーム(参考:「武家や公家の名前について」)
・井伊 肥後守〔通称不明〕 藤原 朝臣 直親
いい ひごのかみ〔通称不明〕 ふじわら の あそん なおちか
・小野 但馬守〔通称か官職か不明〕 小野 朝臣? 政次〔道好〕
おの たじまのかみ〔通称か官職か不明〕 おの の あそん? まさつぐ〔みちよし〕
・井伊 信濃守〔通称不明〕 藤原 朝臣 直平
いい しなののかみ〔通称不明〕 ふじわら の あそん なおひら
・奥山 因幡守〔通称不明〕 (氏不明) 朝臣? 朝利
おくやま いなばのかみ〔通称不明〕 (氏不明) あそん? ともとし
・今川 治部大輔〔通称不明〕 源 朝臣 義元
いまがわ じぶのたいふ〔通称不明〕 みなもと の あそん よしもと
・井伊 信濃守〔通称は次郎〕 藤原 朝臣 直盛
いい しなののかみ〔通称はじろう〕 ふじわら の あそん なおもり
・小野 玄蕃〔通称か官職か不明〕 小野 朝臣? 朝直
おの げんば〔通称か官職か不明〕 おの の あそん? ともなお
・中野 越後守〔信濃守。通称か官職か不明〕 藤原 朝臣? 直由
なかの えちごのかみ〔しなののかみ。通称か官職か不明〕 ふじわら の あそん? なおよし
☆武家の「通称」の普及を切に願います!

参考
第6回
雑記帳
やまもも書斎記
渡る世間は愚痴ばかり
第7回
やまもも書斎記
真田のよもやま話
渡る世間は愚痴ばかり
第8回
渡る世間は愚痴ばかり
雑記帳
ドラマ@見とり八段
第9回
渡る世間は愚痴ばかり
雑記帳
批判的で好きです。
Cantabile
第10回
渡る世間は愚痴ばかり
Cantabile
雑記帳


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記事を読んでいただき、ありがとうございました!他の記事もぜひご覧下さい。
次回は「ワイシャツを買ってもらった」。

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今期イチオシ曲!ぜひ聞いてください!
【Cover】Nowhere Man / Joshu Washiya

※The Beatlesの楽曲のカバー。ボーカル・コーラスは筆者の声。楽器隊は打ち込みですが、機材が整い次第自分で演奏する予定です。






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Posted by 鷲谷 城州 at 19:00│Comments(0)テレビ
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