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2017年12月30日

『おんな城主直虎』、龍雲丸がいらない(第21~25回)

松阪城


皆さんこんばんは。
今回は、人気が低迷しているらしいNHK大河ドラマ『おんな城主直虎』の第21~25回についての感想です。

まずはあらすじ

井伊谷の地で収穫した綿布の販売のために浜名湖畔の気賀の街を訪れた直虎(柴崎コウ)一行。雑多な街の中で直虎は売上げ金をすられ、それを追いかけると逆につかまってしまう。何とか危機を脱したが、直虎を捕まえた賊はかつて木材を盗んだ「謎の男」で、名を龍雲丸(柳楽優弥)といった。直虎は龍雲丸に、井伊谷の木材の刈り取りと運搬を頼むことで、一挙両得を狙う。

龍雲丸率いる盗賊団に井伊谷の木材に切り出しを頼んだ直虎。しかし、平気なのは頼んだ張本人の直虎だけで、井伊領民も家臣団もならず者が入ってきたことで抵抗感を示す。そんな中、直虎は酒宴を開くことで和解への道をつけ、見事成功を収める。

そんな中、隣を領する近藤康用(橋本じゅん)から菩提寺の本尊が盗まれたので、犯人と思しき盗賊団を引き渡すようにとの訴えが来るが、直虎は南渓和尚(小林薫)と小野政次(高橋一生)の知恵でその危機を乗り切ることに成功する。一方で、直虎は材木切り出しの仕事の期限が切れた龍雲丸ら一党を召抱えることを提案するが、龍雲丸はよくわからない理由で断り、消えていった。

その頃今川家では、北方の武田家からの同盟解除に対しての制裁として塩の輸出を止める「塩止め」を行っていたが、商人たちの密貿易によってあまりうまくいっていなかった。同時に婚姻政策によって足元を固めようと、新野家の三女を重臣の庵原家に嫁がせようという話が持ち上がった。一方で、今川家との同盟を拒否した松平元康(阿部サダヲ)は織田信長(市川海老蔵)との同盟を進めていた。

井伊家は着々と材木の商いを進めており、ついに販売することに成功するが、その材木が今川家と敵対関係となっていた松平家に流れていたことが氏真(尾上松也)の耳に入り、氏真は糾弾の使者として関口氏経(矢島健一)を遣わす。結局直虎が駿府へ申し開きに行くが、その間龍雲丸率いる龍雲党が材木の奪取に成功する。

という感じです。


まずは第21回「ぬしの名は」ですが、龍雲丸が出てくると非常に面白くないです。直虎のぼんくら具合が酷すぎます。
さらに、龍雲丸に異性として惚れていくという描写が非常に下品に感じてしまう。
前回でも言いましたが、へたくそな少女漫画的展開にうんざりです。

第22回の「虎と龍」もどうでもいい回でしたね。龍雲丸が出てくる回が本当に嫌です。つまらない。
同じ柴崎コウ氏でも他の作品は別に下品とは思わないから、すべては脚本演出のせい。
大河ドラマに恋愛的要素いりますか?いりませんよね?
お願いだから政治的内容を濃くしてくれ。
僕はそれが楽しみなんです。

第23回は「盗賊は二度仏を盗む」ですが、近藤康用をしてやった場面は割りと面白かったのですが、やはり直虎の龍雲丸への片思いを推測させる描写(妙なこだわりを見せているところなど)が下品に感じて面白くないです。
まぁ、上品下品はある程度は受け手の感じ方によりますが。
(僕自身の中で「下品」の定義付けは決まっているのですが、この直虎に関してはその定義外で、感覚的なものです)

それと、もし龍雲丸が井伊家に仕えることになってもおそらく俸給制ではなく封建制(=土地を与えてそこからの収穫が給料代わり)ですね。
なぜかというと、この頃の俸給制は基本的に足軽や台所奉行、厩番などの下級武士の給料制であって、龍雲丸のようなある程度の規模の指揮官級は土地(知行)を与えられるのが一般的だったからです。上級武士の俸禄制はこのあとの安土桃山時代に作り上げられていったもので、この頃はおそらく一般の領主にはその発想がなかったと思います(江戸時代にも土地を与えるシステムは生きてはいますが)。
コロンブスの卵ですね。

続いて第24回の「さよならだけが人生か」ですが、とにかく織田信長と松平元康の描写が酷かったですね。
なんだあの信長は。魔人か?戦国BASARAか?
アホらしくてあきれました。
そして徳川家康のあの描写もバカにしすぎ。ディスってるのか?
臆病で嘘つきで度胸がなくて…
晩年の温厚なイメージが強すぎてあまり知られていませんが、若い頃の家康(元康)はかなりの豪傑だったという話もあるんですが…
真面目にドラマ作ってくれよ…

そして第25回「材木を抱いて飛べ」についてですが、やはり龍雲丸が出てくるとげんなりする。
重要人物の中では一人だけ現代的感覚で創作された人物であるせいで、周りから浮いている…

ただ、やはりこのドラマのひとつだけ素晴らしいと思う点は、小野政次の描き方でしょうか。
前回にも書きましたが、大人になってからは最初嫌なやつという印象付けをした分、いいやつになってからのギャップのせいで視聴者の濃厚な感情移入が始まり、実質よりも「いいやつ」感を大きく印象付け、読者が心情的に政次を信頼し心を許し始めた段階で理不尽な理由で処刑させ、お涙を頂戴するってパターンですね 笑

ちなみに、今回は「忠義」という言葉が多く登場しましたが、武士道として「忠義」が定着していくのは江戸時代以降であって(明治以降の「武士道」は誇張されている嫌いがあります)、戦国時代には「忠義」という感覚はあまり根付いていないという考えがあります。

当時の主従関係は割りとあっさりとした契約関係に近く、「この人には大将の器がない」と判断したら家臣は平気で(命がけの場合も多々あったと思いますが)主君の元を離れたり、裏切り、下剋上などを起こしたようです。
(転職組としては藤堂高虎がいい例ですね)

そんな世の中だったせいで、裏切りや牢人の少ない徳川家臣団の「忠義」が目立ったというのはあると思います。
(江戸時代には戦をなくすために「忠義」を美徳とする儒教が推奨されたこともあって、不器用でお堅い徳川家臣団が美化されている恐れは十分にありますが)

で、この辺りまでの全体的な感想ですが、下記『渡る世間は愚痴ばかり』さんの「元々考えた男女の物語があってそれに、これらの登場人物を当て込んでそこに歴史の史実でもって物語にかぶせたような感じ」という解釈は面白いと思いました。
僕もそんなような気がしています。
そして、薄々感じているのがその「元々考えた男女の物語」がそもそも面白くないのではないかという懸念です 笑

※写真はイメージです。

今回登場した人物のフルネーム
・近藤 石見守(字は平右衛門) 藤原 朝臣 康用(信用)
・(苗字なし) 但馬守(字か官職か不明) 小野 朝臣? 政次(道好)
・松平 蔵人佐(字は次郎三郎) 源 朝臣 元康
・織田 上総介(字は三郎) 平(藤原、忌部) 朝臣 信長
・今川 治部大輔(字は彦五郎) 源 朝臣 氏真
・藤堂 和泉守(字は与右衛門) 藤原 朝臣 高虎



参考
第21回
やまもも書斎記
渡る世間は愚痴ばかり
雑記帳
第22回
渡る世間は愚痴ばかり
雑記帳
昼寝の時間
第23回
やまもも書斎記
雑記帳
第24回
やまもも書斎記
雑記帳
ともさんのふむふむ大辞典
第25回
やまもも書斎記
莓ワールド!
雑記帳
このあたりまでのまとめ
渡る世間は愚痴ばかり


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記事を読んでいただき、ありがとうございました!他の記事もぜひご覧下さい。
次回は「新年の挨拶(平成30年)」。

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Posted by Sosuke Washiya at 19:00│Comments(0)テレビ
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