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2016年11月25日

残業について

伊良湖岬

皆さんこんばんは。
某大企業の社員さんの過労自殺の事件があり、残業について考える機会が増えていますが、それについての所感を書いてみたいと思います。
(参考:【電通過労自殺】「100時間の残業、驚く数字ではない」現役社員が思うこと

世の中にはいろいろな価値観があって(倫理観や趣向の非強制性の中でバランスを取っていくのが21世紀の大勢だと思っています)、残業をしたい人ってのはあんまりいないとは思いますが、残業も価値の置き方によっていいものか悪いものか変わってくると思うんですよ。

残業したい人っているんですよね。
責任感が強かったり、仕事=人生だったりすると、残業は苦じゃないでしょうし、その人の人生の中での価値が重いのですから。
(僕は絶対にごめんですが 笑)

関連記事:
鳥取城の戦いに学ぶ―長期戦を避けるべし

しかし、大半の人はおそらく残業はしたくないけど仕方なくやっているのだと思います。
それがおかしいんですよね。

人それぞれ、価値の重きが違うのですから、人生の中で仕事に重きがある人、家族生活に重きがある人、友人に重きがある人、趣味に重きがある人、とにかくお金がほしい人、それぞれですよね。

社員である以上、会社に利益を出さないといけないですが、それで自分の人生が犠牲になるのだったら会社側から見ても社員側から見てもマッチしてないってことだと思います。

就職活動のときに多くの人は自分が何に重きを置いているのかを考えたと思いますが(僕はついこの間やりましたが 笑)、それを分析して面接のときにはっきり提示して、就職後も決してそれを譲ってはいけないのだと思います。
(あんまり非現実的な条件だと就職できなくなりますが…)

日本の就職はあまりに企業が強すぎると思います。

面接を受けに行く就活生が、企業様に頭を下げて面接をさせていただいている、という空気が余りに強いと思います。

かといって、別に就活生の方が偉いわけでもなく、就職活動のときはお互いがお互いを対等に判断する機会なのだから、就活生は企業をよくジャッジするべきです。
(そもそも、「数回の面接で就職の可否を判断する」というシステムが狂っているのですが、それはまた別の機会に)

「この企業は自分のライフスタイルとマッチしているのか」ということをよく見ないといけません。

それと、日本は「新卒信仰」が強すぎですよね。
企業側の見方は放っておいて、学生側はもうちょっとラフでいいです。

僕も散々苦労していますが、20代のうちはある程度職を転々としても、まだまだ就職の道はあります。
新卒3ヶ月で辞めてしまっても、全然人生は詰みません。
(建設的理由のない退職は現実問題として不利ですが、だからといって人生が終わるわけではまったくありません。そうなのだったら、僕の人生がとっくに詰んでいます 笑)

大体、2度や3度の面接で判断できるわけないのですから、入ってみてダメでした、合いませんでしたっていうのは全然ありです。
(あまりにも耐久力がないのは問題ですが、それは人によりけり。我慢しすぎの人も、我慢の足りない人もいるので、個別で身近な人に相談するしかないと思います。かといって、相談して的確な答えが返ってくるとは限りませんよ 笑 よほどの人でない限り、みんな思いつきで適当なことを言っているだけですから)

と考えてみると、残業の問題も結局日本の就職システムの破綻に根がありそうで、就職システムそのものについて考えなくてはいけないようです。

世の中、もちろんある程度の忍耐や理不尽耐性は必要ですが、好きな仕事ってのはその忍耐が苦ではないですし、そういう仕事って人それぞれどこかにあると思います。
けれど、「転職したら不利になる」なんて社会だったら、会社、辞められませんよね。

世の中のほとんどの会社員の方が働いていて苦しいと思うのですが、働いていて苦しい会社にいるなんて、本当は会社のためにも社員のためにもよくないんです。

新卒信仰や「2~3回の面接で判断する」というイカれた風習を打開しないと、この問題は解決しないと思います。

※写真は記事とは関係ありません。

参考
「残業」にまつわるブログをピックアップしました!
社労士池原の労務管理日誌
仕事と心の安定をめざして・・・
転職したら思いの外ブラック企業だったブログ

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Posted by 鷲谷 城州 at 22:08│Comments(0)ネット
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