2006年10月25日
秦建日子『推理小説』
PexelsによるPixabayからの画像
《令和5年5月29日更新》
人気ドラマ『アンフェア』の原作である。
冒頭からいきなり作中小説で始まる。
『アンフェア』関連の他の記事を読みたい方は、下記リンクをタップしてください：
アンフェア the movie
その他ミステリー小説についての記事：
アガサ・クリスティー『ビッグ4』
同関連記事：
アガサ・クリスティー『魔術の殺人』
↓こちらの作品について書いています。
そして読み進めていくうちに、小説の地の文と作中小説の文がリンクし合い、混乱してしまう。
作品全体は今までの推理小説に対してのアンチテーゼを感じさせ、推理小説のお約束ごとを破るかの動きを見せるが、実は最後の方で犯人が予想できてしまう（しかし本当に最後の最後であるw）
だが、真犯人はいい意味で読者を裏切る人物であった（これこそ推理小説の王道であろうw）
犯人が、自分がこれから犯す犯罪を小説にしたものを出版社に売り込む、というアイディアは新鮮で、一連の殺人に関連した小説を出版して「売上げ増」をとるか、「そんなものをエンターテインメントとして売り出してはいかん」という人としての倫理をとるかに揺れる出版社の描き方も実際にありそうで面白かった。
僕はドラマ『アンフェア』を見てからこの本を読んだので、篠原涼子や瑛太が頭に浮かんできて面白かった。もちろん詳細はテレビ版とは異なる。
ドラマ『アンフェア』で篠原涼子と瑛太の演技にほれた人はぜひ♪
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Posted by 鷲谷 城州 at 12:31│Comments(0)
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