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2016年10月04日

『真田丸』第30回―登場人物の行動の動機を描いてほしい

春の京都 醍醐寺の桜
《令和6年5月17日更新》

皆さんこんばんは。
大人気NHK大河ドラマ『真田丸(さなだまる)』第30回「黄昏(たそがれ)」について。


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『真田丸』第29回―秀吉の老衰っぷりは悪くない

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※以下は、あくまで個人的感想です。また、批判的内容となっていますので、ファンの方は閲覧注意です。


今回は、豊臣秀吉(小日向文世)の老衰と醍醐(だいご)の花見、石田三成(山本耕史)と真田信幸(大泉洋)の間で揺れ動く真田信繁(堺雅人)などを描いていたわけですが、僕が面白くないと思う理由が少しわかった気がします。

俗っぽい人間描写に懲りすぎている。
要するに、社会情勢や政治的バランスの描写や解説がほとんどないということ。

だから、登場人物たちがなぜそのような行動をするのかがまったく腑に落ちない。
「社会情勢」と「個人の損得勘定」と「感情」の3つがないと、人の行動は説明できないと思う。


面白い歴史小説などには基本的に社会情勢の描写があって、政治的パワーバランスが描かれています。
このころの豊臣(とよとみ)政権などは、石高(こくだか)という見えやすいパワーと政略、人徳などによって豊臣恩顧の大名(だいみょう)たちが次々と徳川家康に取り込まれていきますが、その描写がまったくない。
徳川家康はこのころすでに、ポスト秀吉として動いていたはずである(でなければ、秀吉の死後2年で実質的に天下を握ることなど不可能)

豊臣秀吉がなんとなく老衰していき、みんななんとなく「天下はどうなるのだろう」と心配しているだけで、徳川家康につこうという明確な理由が描かれない。

そして、なぜ信繁は三成に従っているのか、についても感情的な理由が不明確である。
「仕事」に徹するという意味ではいいのだが、心情的に三成や大谷吉継(片岡愛之助)に心服する明確なエピソードがあるべきだったと思う。

そして、吉野太夫(中島亜梨沙)の偽者と真田昌幸(草刈正雄)の謎のエピソード…
このエピソードはいらないと思いました。
本多正信(近藤正臣)が忍びを使って情報収集していたことを描きたいのかもしれませんが、なんで直接的に豊臣内部の情報を知りえない真田昌幸に間者がつくの?

信繁のところに直接つけるか、他の豊臣家臣(かしん)につけた方が手っ取り早いでしょ…

それと、前から言いたかったのだが、片桐且元(小林隆)がじじいすぎ 笑
石田三成より少し年上くらいですよ?

そして、片桐のあの弱腰…
確かに関ヶ原(せきがはら)以後の豊臣徳川(とくがわ)のパイプ役としては頼りなかったようですが、賤ヶ岳七本槍(しずがたけ・しちほんやり)として勇名を馳せて、豊臣家の内側を支えた人物で、政治手腕はもっとあったはず(参考)。

上に書いたようにあくまで個人的な感想ではありますが、ドラマ全体としてコメディにしてはあまり笑えないし、シリアスな展開は弱いし、中途半端である気がしました。

○今回登場した人物のフルネーム(参考:「武家や公家の名前について」)
・関白 羽柴 太政大臣〔通称は藤吉郎〕 豊臣 朝臣 秀吉
かんぱく はしば だじょうだいじん〔通称はとうきちろう〕 とよとみ の あそん ひでよし
・石田 治部少輔〔通称は佐吉〕 下毛野〔平〕 朝臣 三成
いしだ じぶのしょう〔通称はさきち〕 しもつけぬ〔たいら〕 の あそん みつなり
・真田 伊豆守〔通称は源三郎〕 滋野〔源〕 朝臣 信幸〔信之〕
さなだ いずのかみ〔通称はげんざぶろう〕 しげの〔みなもと〕 の あそん のぶゆき〔のぶゆき〕
・真田 左衛門佐〔通称は源次郎〕 滋野〔源〕 朝臣 信繁〔幸村〕
さなだ さえもんのすけ〔通称はげんじろう〕 しげの〔みなもと〕 の あそん のぶしげ〔ゆきむら〕
・徳川 内大臣〔通称は次郎三郎〕 源 朝臣 家康
とくがわ ないだいじん〔通称はじろうさぶろう〕 みなもと の あそん いえやす
・大谷 刑部少輔〔通称は紀之介、平馬〕 平 朝臣 吉継〔吉隆〕
おおたに ぎょうぶのしょう〔通称はきのすけ、へいま〕 たいら の あそん よしつぐ〔よしたか〕
・真田〔武藤〕 安房守〔通称は源五郎、喜兵衛〕 滋野〔源〕 朝臣 昌幸
さなだ〔むとう〕 あわのかみ〔通称はげんごろう、きへえ〕 しげの〔みなもと〕 の あそん まさゆき
・本多 佐渡守〔通称は弥八郎〕 藤原 朝臣 正信
ほんだ さどのかみ〔通称はやはちろう〕 ふじわら の あそん まさのぶ
・片桐 東市正〔通称は助作〕 源〔豊臣〕 朝臣 且元
かたぎり ひがしいちのかみ〔通称はすけさく〕 みなもと〔とよとみ〕 の あそん かつもと
☆武家の「通称」の普及を切に願います!

参考
真田のよもやま話
雑記帳
渡る世間は愚痴ばかり
Cantabileさんの批判、共感できます!笑
Cantabile


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※筆者が中学生の時に作詞・高校生の時に作曲した曲を平成22年に自作RPGのBGM用に再アレンジしたものです。






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Posted by 鷲谷 城州 at 22:03│Comments(0)テレビ
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