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2016年08月17日

「経験値」なんてものは現実世界にはない



皆さんこんばんは。
今回は、テレビなどでもたまに使われる言葉「経験値」について。

これ、何も疑問もなく使われていますが、おかしいと僕は思うんですよ。
「経験『値』」ってなんでしょう?

日常生活の中で「経験『値』」がたまっていって、一定程度の「経験『値』」がたまるとファンファーレが鳴って、「レベル」が上がるんでしょうか?
(僕は小学四年生ごろまでレベルが上がっていました 笑)

いやいや、レベルは上がらないでしょう。

「経験値」の「値(あたい)」はコトバンクによると
ち【値】[漢字項目]
[音]チ(漢) [訓]ね あたい
[学習漢字]6年
〈チ〉
1 物のねうち。「価値」
2 数の大きさ。「極値・数値・同値・絶対値・偏差値」
3 出あう。「値遇」
〈ね〉「値段/高値・安値」
ね【値/▽直】
1 物が売買されるときの金額。値段。あたい。価格。「土地の―が上がる」「―をつける」
2 物の値うち。価値。「父親としての―を上げる」

というように、数値的な「あたい」や「価値」を表す言葉です。


経験値が「上がる」と表現するということは、「値」は「あたい」としての概念ですね。
ということは、やっぱり「経験値が上がる」と表現している人は、「経験値」という値をもっていて、一定程度の「経験値」がたまるとレベルが上がるということになりますよね。

これ、実は結構恥ずかしい表現です。

「経験値」という言葉は1985年以前にはなかった言葉のようです。
発祥はやっぱりゲームです 笑

1985年に日本に輸入された「ダンジョンズ&ドラゴンズ」という世界初のRPG(テレビゲームではなく、テーブルゲームです)で導入されたシステムが初見のようです。

その後、翌1986年に発売されたかの有名なファミコンRPG「ドラゴンクエスト」のヒットにより一般的に認知されるようになり、子供時代に「ドラゴンクエスト」などのRPGをやっていた世代が「経験を得た」ことを表現するのに「経験値が上がった」といい始めたようです。

「経験値」について、Wikipediaにはこう書いてあります。
・ロールプレイングゲーム (RPG) やシミュレーションRPGにおいて、キャラクターの「成長」の度合いを表すための数値のこと。Ex、EXP、XPなどと略される。pointを「点」として「けいけんてん」とも呼ばれる。
・経験によって成長した度合いを数量化したもの。経験の程度。

「経験によって成長した度合いを数量化」って、「数量化」できないでしょう。
ゲームじゃないんだから。

参考:「ドラゴンクエストⅧ

ちなみに「経験値」と発音が同じで昔からある言葉に「経験知」があります。

こちらは「経験によって得た知識」という意味で(weblio)、勉強などによって得た知識である「形式知」と対比される言葉です。

きっと、年配の方の使っていた「経験知」という言葉を今の40代以下の当時若かった世代が「経験値」と解釈し、テレビなどで「経験値」という字幕が出るようになったのでしょうね。

繰り返し言いますが、「経験値」という概念はゲームの中の概念であり、現実には存在しません!

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Posted by 鷲谷 城州 at 22:03│Comments(0)趣味
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