さぽろぐ

映画・TV・音楽  |その他の都道府県・海外

ログインヘルプ


2009年10月11日

中川収『奈良朝政争史』

東大寺
《令和5年8月7日更新》

皆さん、こんばんは。

今日は教育社歴史新書<日本史>の14、中川収氏の『奈良朝(ならちょう)政争史』についてです。

題名のとおり、奈良時代の政治的な争いについて書かれた本。


奈良に関連した記事を読みたい方は、下記リンクをタップしてください:
水野祐『大和の政権』

「政治争い」関連の記事:
『麒麟がくる』第22回―三好氏の血縁関係

同関連記事:
『麒麟がくる』第7~8回ー尾張国内の政治情勢/当時の三河情勢

同関連記事:
『麒麟がくる』第5~6回―当時の京都の情勢


↓こちらの本について書いています。

奈良朝政争史―天平文化の光と影 (1979年) (教育社歴史新書―日本史〈14〉)




言及しているのは、長屋王(ながやおう)、藤原広嗣(ふじわら の ひろつぐ)、橘奈良麻呂(たちばな の ならまろ)、藤原仲麻呂(ふじわら の なかまろ)、道鏡(どうきょう)など、おなじみの奈良時代の人物たちです。

この時代も非常に面白い。

また、本に書かれている内容からは多少ずれますが、この時代に関して一種の感慨がある。

奈良時代から平安(へいあん)初期にかけては内容がとても濃い気がする。

教科書に書かれている密度が濃いので大化改新(たいかのかいしん)から奈良時代、平安時代初期にかけてはずいぶんと時間が経っている気になりますが、大化改新から平城京(へいじょうきょう)遷都(せんと)までは100年経ってないんですよね。


関連記事:
森田悌『受領』

関連記事:
阿部猛『摂関政治』


仮に、今年(2009年)平城京遷都をしたとすると、大化改新(乙巳(いっし)の変)が起きたのは1944年(※)という計算になります。
(※最初1954年と書きましたが、計算ミス>< 1944年でした)

そう考えるとこの頃はまだ蘇我(そが)氏が権勢を誇っていた時代の記憶が新しいんですよね。

当時は今より寿命が短いとしても、大化改新の時代を経験した人が結構生きていたはず。

そういう風に、当時の感覚を想像してみるのもまた面白い。


また全然話がずれますが、「感覚を想像してみる」という観点で文化史を考えるのも面白い。
「今から○○年前は、□□文化、その時代から同じだけ昔を想像すると…」という感じで。

今から200年前の文化は化政(かせい)文化。
化政文化の200年前は桃山(ももやま)文化後期~寛永(かんえい)文化初期ですよね。

今から考えると化政文化と寛永文化はそれほど劇的な変化はないように感じられるから、もしかしたら今から200年後に平成の文化を振り返ると、化政文化とそれほど変わらない、という感想が出るのかもしれません。
(といっても、この200年の間に開国、産業革命、IT革命などすさまじい変化が起こっているので、そうとも限らないかもしれませんが)

200年後の日本はどうなっているんでしょうね?

☆「この人の書いてること、ちょっと面白いかも」と思った方はぜひメルマガ登録してみてください!

歴史を学んで、知識をつけるだけではなく「歴史を活かして自分の生きたい人生を歩む」というテーマで、ブログでは語れない話などを書いています。

↓こちらの画像をタップしてください↓
歴史愛通信

また、メルマガに登録してメルマガに記載されているメールアドレス宛にリクエストを送っていただければ、順次お応えします。


・○○(武将、合戦等)について語ってほしい
・大河ドラマ(『軍師官兵衛』以降)について語ってほしい
・今、○○について悩んでいるが、どの武将を参考にしたらいいか

…等々

ブログと違ってほぼリアルタイム配信なので、会話をしているかのようなコミュニケーションが楽しめます!

登録、お待ちしています!

※メルマガが迷惑メールフォルダや「プロモーション」フォルダに入っている可能性があります。
不定期配信なので、ちょこちょこチェックして、迷惑メールフォルダ等に入らないように設定しておいてください。



twitterfacebookでのフォロー、お待ちしてます!


人生の自由度を自分でコントロールでき、
 自分だけではなく他人も自由にして、
  『子どもが憧れるような、人生を遊べるカッコいい大人』


が集まるコミュニティに参加させていただいています。

上記を既に実現している人だけでなく、これから実現したいという人も参加可能で、実際にそれらを実現している人々の空気感に触れるチャンスだったりします。

一緒に遊び、成長する仲間を募集しているので、

人生を変えたい!

と少しでも思う人は、下記リンクをタップして、とりあえず説明を聞いてみてください。
(オンライン参加も可能です)
リバタリスト村ビジネスサロンセミナー

セミナーに参加するだけでも大きな影響があり、自分の人生について深く向き合い、人生を変えるきっかけになります!

少しでも気になった方は、お気軽に参加してみてください!

/
記事を読んでいただき、ありがとうございました!他の記事もぜひご覧下さい。
次回は「ポケットスコア/モーツァルト『ハフナー』」について。

//
今期イチオシ曲!ぜひ聞いてください!
I Didn't Know Them All / SLEEPY HOLLOW
※筆者は作詞とメロディの作成、ボーカル、ギターを担当しています。







あなたにおススメの記事


follow us in feedly
同じカテゴリー()の記事画像
「大きな欲」と「小さな欲」―山岡荘八『徳川家康』第6巻
苦難の時代の幕開け―山岡荘八『徳川家康』第5巻
徳川家康の生涯を貫く思想―山岡荘八『徳川家康』第4巻
言葉と人間の本質を見極めた「人間学」―山岡荘八『徳川家康』第3巻
これぞ徳川家の柱石・三河武士の死にざまだ!!―山岡荘八『徳川家康』第2巻
平和への願いとともに生まれた徳川家康―山岡荘八『徳川家康』第1巻
同じカテゴリー()の記事
 「大きな欲」と「小さな欲」―山岡荘八『徳川家康』第6巻 (2021-07-22 20:00)
 苦難の時代の幕開け―山岡荘八『徳川家康』第5巻 (2021-02-28 20:00)
 徳川家康の生涯を貫く思想―山岡荘八『徳川家康』第4巻 (2020-10-11 20:00)
 言葉と人間の本質を見極めた「人間学」―山岡荘八『徳川家康』第3巻 (2020-07-23 20:00)
 これぞ徳川家の柱石・三河武士の死にざまだ!!―山岡荘八『徳川家康』第2巻 (2020-05-04 21:00)
 平和への願いとともに生まれた徳川家康―山岡荘八『徳川家康』第1巻 (2020-01-29 22:00)

Posted by 鷲谷 城州 at 20:00│Comments(0)
※このブログではブログの持ち主が承認した後、コメントが反映される設定です。
上の画像に書かれている文字を入力して下さい
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。