2021年02月28日
苦難の時代の幕開け―山岡荘八『徳川家康』第5巻
《令和6年2月13日更新》
皆さんこんばんは。
今回は山岡荘八氏の大作『徳川家康』(全26巻)の第5巻「うず潮の巻」のご紹介です。
個人的にはこの『徳川家康』は祖母が愛読していたということで、愛着のある作品です。
読み始めたのは去る平成24年。今から8年前です。
他の本に浮気しつつも全26巻を最初に読み終えたのが、2年後の平成26年ごろだったと思います。
直後に2回目を読み始め、それが終わったのがまた2年後の平成28年ごろ。
またすぐに3回目を読み始めて今は23巻を読み終わったところです。
徳川家康というと、「織田信長と豊臣秀吉が作り上げた天下統一の功績を、関ヶ原(せきがはら)の戦いと大坂(おおさか)の陣で豊臣(とよとみ)家を滅ぼしてかっさらった」みたいな言われ方をされていますが、僕はそれを払拭(ふっしょく)したい!
この小説は全26巻あるので非常にハードルが高いのですが、この小説さえ読んでいただければ、家康のそういった「古狸(ふるだぬき)」的なイメージは一新できると信じているのです。
【これまでのレビュー】
第1巻:
平和への願いとともに生まれた徳川家康(山岡荘八『徳川家康』第1巻)
第2巻:
これぞ徳川家の柱石・三河武士の死にざまだ!!(山岡荘八『徳川家康』第2巻)
第3巻:
言葉と人間の本質を見極めた「人間学」―山岡荘八『徳川家康』第3巻
第4巻:
徳川家康の生涯を貫く思想―山岡荘八『徳川家康』第4巻
では、まずは第5巻のあらすじです。
※記事下部に武家や公家の人物名の読み仮名を載せています。
↓こちらの本について書いています。
徳川家康(5) うず潮の巻 (山岡荘八歴史文庫)
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