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2018年08月27日

『西郷どん』、岩倉具視が残念(第26~30回)

安土城


皆さんこんばんは。
今回は今年の大河ドラマ『西郷どん』第26~30回の感想です。

まずはあらすじ。

島から薩摩に戻った西郷吉之助(鈴木亮平)は、大久保一蔵(瑛太)の要請により、すぐに京都に上る。京都では一橋慶喜(松田翔太)や島津久光(青木崇高)らが参加する「参与会議」という新たな政治体制ができていたが、慶喜と久光の仲はうまくいっていなかった。一蔵に頼まれ彼らの仲介をする吉之助だが、久光は怒って薩摩に帰ってしまう。そんな中、恨みを買っていた慶喜は命を狙われ、家臣の平岡円四郎(山田純大)が暗殺されてしまう。

軍賦役となった吉之助は長州の桂小五郎(玉山鉄二)と出会い、長州藩士の暴発を止めるように懇願される。しかし、長州の暴発は止めることができず、禁門の変を招いてしまう。軍賦役として薩摩藩兵を率いる吉之助は長州藩の総大将来島又兵衛(長州力)を討ち取ったことで戦を終わらせようとするが、なだれ込んだ会津藩兵により、長州勢は皆殺しにされてしまう。

勢いに乗じた慶喜率いる幕府は諸藩に長州征伐を命じる。内心は戦に反対である吉之助だが、慶喜に従い、勝海舟に海軍を率いて征伐に参加するように説得に行く。しかし、そこで吉之助は幕府を見限ればいい、という教唆を得る。結局慶喜の命令に従い長州征伐に赴く吉之助だが、長州で勢いを得てきた穏健派の説得に成功し、長州を降伏させる。長州を武力制圧するつもりだった慶喜は吉之助に激怒するが、吉之助は慶喜に絶縁宣言をする。

禁門の変と長州征伐での大功を引っさげて帰国した吉之助。藩主島津茂久(長田成哉)と久光に謁見するも、従順な姿勢とは裏腹に倒幕の気持ちを一蔵に打ち明ける。一方西郷家では、吉之助に嫁を取れという。気の進まない吉之助だが、幼馴染であった糸(黒木華)が離縁されたことを知り、嫁となってくれるよう頼み、糸を三番目の妻として迎える。

薩摩藩の参勤交代の免除を朝廷に働きかけるため、近衛忠煕(国広富之)を訪ねる吉之助。しかし、失脚した近衛家には帝を動かす力はなかった。しかしそこで岩倉具視(笑福亭鶴瓶)なる人物の手紙を読み、感服し、本人に会いに行くことにする。失脚したことによりすっかりやる気をなくしていたかに見えた岩倉だったが、吉之助の働きかけと、朝廷に息子たちが許されたことにより再び表舞台に舞い戻る様相を示し始めた。

ということで、


第26回は「西郷、京へ」。
まぁ、おおむね悪くはなかったのですが、いくつか気になった点はありましたね。
まずは、他の方もおっしゃっているように、西郷吉之助の主人公補正がやはり過ぎる点。
「あの西郷!」って、だから西郷さんはこの時点で何をしたんだよって 笑
何もしてないじゃん 笑

そして、勝海舟(遠藤憲一)と坂本龍馬(小栗旬)登場による視聴者の盛り上がりを狙ってる感が露骨過ぎてみったくないと思いました。
「これだろ?ほしいの、これだろ?」的な感じです。
あいにく、僕はあまり坂本龍馬にヒロイズムを感じていないので、なんだか興ざめです。
いつかきっと、誇張のない、実寸の坂本龍馬を描いてくれるドラマが出現してくれることを祈っています。

最後にもっとも不自然に感じたのは、岩倉具視が笑福亭鶴瓶氏だったこと。
鶴瓶氏は悪くないんですよ。彼を選んだディレクターが悪いんです。
いくら没落していたとは言え、岩倉家は村上源氏久我家の流れの名門ですよ。なおかつ、岩倉具視の血筋は藤原北家高倉流の堀河家ですよ。
いくら「公家らしくない」と言われていた人物とは言え、腐っても公家ですよ。
もうちょっと気品のある方を選んでもよかったのでは?
(もしくは、みすぼらしい格好をしていても気品を感じさせる演技のできる人)
四民平等(どころか戦後)の今でさえ、公家や武家の子孫の人はある程度の気品がありますからね。
(ない人もいますが)
そういうことを考えて配役をしてほしいです。

第27回は「禁門の変」。
相変わらず、吉之助は何をやっているのかよくわかりませんね 笑
とりあえず一橋慶喜や桂小五郎とお話しているのはわかるのですが、具体的にどんな功績を挙げているのかまったくわかりません。

しかし、中村半次郎(大野拓朗)が吉之助と会ったときの感動や、禁門の変での薩摩勢の戦いっぷりなどには心が奮えました。

相変わらず単純な僕です 笑

第28回は「勝と龍馬」。
題名の割りには勝と龍馬は一瞬しか出てきませんでしたが、まぁいいや。

ちなみに、西郷吉之助は単身で岩国に入ったわけではなく、税所篤・吉井友実と一緒に行ったのですが、さすがに脚色しすぎじゃね?と思いました。

慶喜に短刀を突きつけたシーンもスカッとするのかもしれませんが、やりすぎ。
普通、ある程度の要人であれば隣間に護衛が控えているので、刀を抜いたらすぐに斬られます。

というわけで、物語としての面白さを狙うあまりに史実無視をやりすぎるようになってきましたね。
まぁ、長い1年間の中で多少ほころびが出るのは仕方ないですが。
(多くの大河ドラマの例だと、大体このままディミヌエンドで終わる)

第29回は「三度目の結婚」。
いやぁ、つまらなかったですねぇ。
吉之助と久光や一蔵とのやり取りはいいとして、糸と再婚するエピソードがひどかったですね。

島に妻がいながら薩摩でもう一人妻をもらっているということについては、「島妻は島にいるときだけ妻として認められる」という当時の藩法を物語中でもうちょっとちゃんと説明していれば、吉之助の誠実設定に傷はつかないはずだったのに。

ていうか、当時の結婚感は今とはまるで違って、だれでもそれなりに身分のある武士は妾の一人や二人いるのが普通の時代なのだから(つまり、男性がするいわゆる「不倫」には罪の意識はなかったはず)、それを物語中できちんと説明できていれば、今回の吉之助の「誠実」さに問題はないはずだし。
(倫理的に問題はなくても、正妻や妾からすると夫が他の女に手を出すのは面白くなかったようですが)

それをせずに無理やりつじつま合わせにかかった感じですね。

そもそも、祝言やってないし、正式に両家の了解とってない状態(事実上了解は得てはいるが)で「あの家で、お帰りを待っちょりもす」っておかしいでしょ。

第30回は「怪人 岩倉具視」。
やはり鶴瓶氏ですね。上にも書きましたが、鶴瓶氏本人ではなく、彼をキャスティングした人が悪い。
品がないし、演技もひどいし、言葉もひどい。

下記ブログさんも書かれていますが、まるで演技してないじゃないですか。
日ごろテレビで見る鶴瓶氏そのまま。

言葉もそのままじゃないですか。
関西圏に縁の薄い人にはわからないかも知れないですが、大阪系の関西弁と京都系の関西弁はまるっきり別物ですからね(大阪は大阪でも摂津と河内、和泉では言葉が違う)。

悪いけど、品がない。
(誤解を避けるためにいいますが、品のある大阪弁も存在します。しかし、鶴瓶氏の言葉は少なくとも京の公家衆の関西弁とは程遠い…)

そして、吉之助が薩摩の若衆を連れて行ったタイミングで、朝廷から赦免されたと伝えに来る息子。
もし吉之助が赦免を朝廷に働きかけたとしたら、そもそも岩倉具視に接触する必要がなかったし、主人公補正をやりすぎな気がしました。

ともかく、どんどん面白くなくなってきてますね…

※写真はイメージです。

今回登場した人物のフルネーム(参考:「武家や公家の名前について」)
・西郷 吉之助(吉之介) 藤原 隆永(隆盛)
・大久保 一蔵 藤原 利済(のち利通)
・徳川(一橋) 参議(字不明) 源 朝臣 慶喜
・島津 左近衛権少将(字は三郎) 惟宗(源) 朝臣 久光
・平岡 近江守(字は円四郎) (氏不明) 朝臣 (諱不明)
・桂 小五郎 大江 孝允
・来島 又兵衛 (氏不明。久留島氏と同族であれば源) 政久
・島津 大隅守(字は又次郎) 惟宗 朝臣 茂久(忠義)
・近衛 左大臣(字なし?) 藤原 朝臣 忠煕
・岩倉 (官職・字不明) 源 朝臣 具視
・勝 安房守(字は麟太郎) (氏不明) 朝臣 義邦(号は海舟)
・坂本 龍馬 紀 直陰(直柔)
・中村(桐野) 半次郎 坂上 利秋
・税所 (字不明) (氏不明。百済氏?惟宗氏?) 篤
・吉井 仁左衛門(中介、幸輔) (氏不明) 友実



参考
第26回
雑記帳
真田のよもやま話
みはいる・BのB
第27回
nanohana
真田のよもやま話
ブログ 敬天愛人
第27回
雑記帳
真田のよもやま話
みはいる・BのB
第28回
雑記帳
みはいる・BのB
hinaちゃんのブログ
第29回
雑記帳
真田のよもやま話
みはいる・BのB

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Posted by Sosuke Washiya at 19:00│Comments(0)テレビ
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