各合戦の動員人数について(10)チェリニョーラの戦い
フランス王ルイ12世がイタリア半島ナポリ王国の王位継承権を主張し、イタリアに派兵した「第二次イタリア戦争」の中の戦いです。
イタリア関連の記事をもっと読みたい方は、下記リンクをタップしてください:
各合戦の動員人数について(9)ラヴェンナの戦い
同関連記事:
塩野七生『男たちへ』
同関連記事:
イタリア料理/イタリア食堂ブラーボ
1501年、ミラノからナポリへ進軍したフランスは同盟国であったスペイン(カスティーリャ・アラゴン)とナポリを挟撃(きょうげき)し、ナポリ王を退位させます。
しかし、ナポリ王位を我が物にしたいスペインはフランスと対立。
1503年にナポリの西側のアドリア海沿いにある都市チェリニョーラでフランス軍を敗走させた戦いが「チェリニョーラの戦い」です(参考:Wikipedia)。
この戦い、日本では全然知られていなくて、日本人は「世界で初めて鉄砲(てっぽう)を主戦力として用いたのは織田信長(おだ のぶなが)(1575年の長篠(ながしの)の戦い)」と言ってしまいそうな雰囲気ですが、全然違います!
関連記事:
長篠の合戦―プライドよりも信頼関係を重視せよ
関連記事:
雑賀・根来合戦から学ぶ―つまらない職場を楽しくする方法
関連記事:
石山合戦から学ぶ―「理念」のもつパワー
世界で初めて鉄砲を主戦力として用いたのは、この戦いでスペイン軍を率いたゴンサロ・フェルナンデス・デ・コルドバ将軍です。
(僕も今回調べて初めて知ったのですが 笑)
→2018/7/10追記:世界で初めて鉄砲を主戦力として用いたのは15世紀のことでヤン・ジシュカとのことです(下記コメント、幽さんよりのご指摘)
騎兵(きへい)中心のフランス軍に対して、スペイン軍は塹壕(ざんごう)でフランス軍の突撃を妨害しつつ銃撃によって兵力・士気を低下させ、潰走させました。
織田信長が長篠の戦いでやったといわれていることとまるっきり同じことをしたわけですね(三段撃ちはやっていないようですが)。
(信長がこの戦いを知っていたかどうかはわかりませんが、知らなかったとしたらそれはそれですごい発明ですが)
というわけで、今回は戦いそのものについての説明が長くなってしまいましたが、このシリーズの目的は日本とヨーロッパの戦力の比較ということで、この戦いに参加したのは
スペイン軍
兵士700+軽騎兵(けいきへい)800+火縄銃(ひなわじゅう)兵1,000+ランツクネヒト(傭兵(ようへい)歩兵)2,000+その他歩兵1,000以上→計6,300人
フランス軍
重騎兵(じゅうきへい)650+軽騎兵1,100+スイス歩兵3,500+フランス歩兵2,500~3,500→合計9,000人
ということで、内戦と考えれば日本の戦いもこのくらいの規模のものが多いですが、それでも人数は少な目ですね。
さらにフランスもスペインも国を挙げて兵力を動員しているわけですから、そう考えるとかなり少ない兵力です。
石高(こくだか)換算すると(参考:大名が動員できる人数は?)
スペイン:(外征)31万5,000石
フランス(外征):45万石
となります。
それぞれの国の面積で考えるとまったく規模の小さい数字ですよね。
というわけで、やはり動員可能兵力で考えても日本征服は無理だという結論が出ます。
参考
歴史ファンの大航海時代
京都を感じる日々★マイナー観光名所、史跡案内Part1
祖国は危機にあり 関連blog
☆「この人の書いてること、ちょっと面白いかも」と思った方はぜひメルマガ登録してみてください!
歴史を学んで、知識をつけるだけではなく「歴史を活かして自分の生きたい人生を歩む」というテーマで、ブログでは語れない話などを書いています。
↓こちらの画像をタップしてください↓
また、メルマガに登録してメルマガに記載されているメールアドレス宛にリクエストを送っていただければ、順次お応えします。
・○○(武将、合戦等)について語ってほしい
・大河ドラマ(『軍師官兵衛』以降)について語ってほしい
・今、○○について悩んでいるが、どの武将を参考にしたらいいか
…等々
ブログと違ってほぼリアルタイム配信なので、会話をしているかのようなコミュニケーションが楽しめます!
登録、お待ちしています!
※メルマガが迷惑メールフォルダや「プロモーション」フォルダに入っている可能性があります。
不定期配信なので、ちょこちょこチェックして、迷惑メールフォルダ等に入らないように設定しておいてください。
※threadsやX(旧twitter)、facebookでのフォロー、お待ちしてます!
人生の自由度を自分でコントロールでき、
自分だけではなく他人も自由にして、
『子どもが憧れるような、人生を遊べるカッコいい大人』
が集まるコミュニティに参加させていただいています。
上記を既に実現している人だけでなく、これから実現したいという人も参加可能で、実際にそれらを実現している人々の空気感に触れるチャンスだったりします。
一緒に遊び、成長する仲間を募集しているので、
人生を変えたい!
と少しでも思う人は、下記リンクをタップして、とりあえず説明を聞いてみてください。
(ウェビナー配信です)
→リバタリストBootCampセミナー
セミナーに参加するだけでも大きな影響があり、自分の人生について深く向き合い、人生を変えるきっかけになります!
少しでも気になった方は、お気軽に参加してみてください!
/
記事を読んでいただき、ありがとうございました!他の記事もぜひご覧下さい。
次回は「高齢者に運転をやめてもらうように説得する余裕などない」。
//
今期イチオシ曲!ぜひ聞いてください!
I Feel Glad (BGM Ver.) / Joshu Washiya
※筆者が中学生の時に作詞・高校生の時に作曲した曲を平成22年に自作RPGのBGM用に再アレンジしたものです。
関連記事