各合戦の動員人数について(9)ラヴェンナの戦い

鷲谷 城州

2018年05月31日 19:00


chatst2によるPixabayからの画像
《令和6年6月24日更新》

皆さんこんばんは。
今回は「各合戦の動員人数について」シリーズの9回目で「ラヴェンナの戦い」についてです。

今までの記事
第1弾 江古田原沼袋合戦
第2弾 権現山の戦い
第3弾 新井城の戦い
第4弾 第一次国府台の合戦
第5弾 川越城の合戦
第6弾 第二次国府台の合戦
第7弾 ワイアットの乱
第8弾 アルマダの海戦

というわけで、「ラヴェンナの戦い」とはどういう戦いだったのかというと、

16世紀初期にイタリアを巡って起きたカンブレー同盟戦争の一環で、1512年にラヴェンナでフランスと神聖同盟との間に起きた戦いです。

神聖同盟とは簡単に言うと対フランス同盟で、教皇国を中心としてイングランド、スペイン、神聖ローマ帝国、ヴェネツィア共和国などが参加していましたが、この戦いに参加したのは教皇国とスペインです。

ことの発端は、フランス軍が教皇領であったラヴェンナを占領したことで、ラヴェンナを取り戻すために教皇軍とスペイン軍が戦いましたが、敗北。

しかしフランス軍は総大将が戦死したことによってボローニャまで撤退し、結果的にラヴェンナは教皇領に復帰しました。

で、肝心の参加人数ですが、今回もWikipediaに書いてあるため面白くありません 笑

もうちょっと苦労した方が楽しいのですが、仕方ありません 笑

というわけで、
フランス・フェラーラ公国:23,000人ほど(外征と考えて石高換算約115万石)
神聖同盟軍:16,000人ほど(内戦と考えて石高換算約45万7,000石)
(石高換算の参考:大名が動員できる人数は?

前回のアルマダの海戦のときもそうですが、日本と比べたとき、ヨーロッパというひとつの大きな国の内戦として考えると日本の合戦とそれほど変わらない人数ですが、やはりフランスや教皇国・スペインがひとつの独立国として、国を挙げての戦いと考えると人数が少ない気がします。

アルマダの海戦について知りたい方は、下記リンクをタップしてください:
各合戦の動員人数について(8)アルマダの海戦

前にも述べましたが、比較対象としての豊臣秀吉の文禄の役は

日本軍:158,700人
朝鮮・明軍:247,400人

ですので、随分人数に差があることがわかります。
比較的自国に近いところでの戦いですらこの人数ですから(もちろん周りの国に中入り(外征中に自国に侵入されること)されないためにある程度の兵力を自国に残したとしても)、やはり地球のほぼ裏側である日本の武士16万人を相手にできるほどの人数を派遣できるとは思えません。


文禄・慶長の役関連の記事:
文禄・慶長の役に学ぶ―「叱るマネージメント」は下策である

同関連記事:
世界史に影響を及ぼした人物たち


結局今回も、ヨーロッパ勢が日本に大部隊を派遣できなかったことの裏づけとなりました。

イタリア関連の記事:
各合戦の動員人数について(10)チェリニョーラの戦い

同関連記事:
塩野七生『男たちへ』

同関連記事:
イタリア料理/イタリア食堂ブラーボ


参考
ラヴェンナについて
フィレンツェガイド日記
ユリウス・カエサル・スカリゲルについて
オシテオサレテ

※画像は内容とは関係ありません。


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