アガサ・クリスティー『シタフォードの秘密』
ストーリー
イギリスの山奥、雪に閉ざされたシタフォード荘では「テーブル・ターニング(日本で言う「こっくりさん」)による降霊会が行われていた。冗談半分で行われた降霊会だが、そこで山荘の持ち主であり、現在は山のふもとに残っていたトリヴィアン大佐の死が告げられる。
そして彼の親友であるバーナビ少佐が雪の中、ふもとの大佐の自宅へ向かったところ、降霊会とほぼ同時刻に大佐が殺されていることが発見された…。
この話は、冒頭の降霊会からオカルティックな展開を予想するが、なんてことはない、やはりクリスティーお得意の「恋愛小説」的展開へと発展していく。
大佐殺しの容疑者として疑われた彼の甥のジェイムズ。ジェイムズの婚約者エミリー・トリフューシスが、彼の無実を証明するために、自分の女としての魅力を駆使して真相へと迫っていくのである。
要は彼女の情熱に焦点が当てられている話で、その中でそのほかの登場人物の謎へと言及し、事件解決に至るのである。
結末はやはり予想外。出し抜かれる感じです(それがいいw)。
(あと、トリヴィアン大佐とバーナビ少佐がゲ○なのではないか、という印象をもってしまいましたが、これはネタですw)
婚約者を想う女性の強い情熱に触れたい方は、ぜひご一読を!w
その他のクリスティー作品について:
アガサ・クリスティー『七つの時計』
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アガサ・クリスティー『死への旅』
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シタフォードの秘密 (クリスティー文庫)
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