ブリュッセル・テロ事件報道に隠れた偏見
《令和6年5月7日更新》
皆さんこんばんは。
この時期は忙しくて更新が遅れ勝ちです><
今回は去る3月22日にベルギー、ブリュッセルで起きたテロ事件に対するメディアのあり方について。
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前提として言っておきたいのは、僕個人としてはテロをまったく肯定するものではなく、被害者の方や家族の味わった苦痛は想像を絶するものであろうし、こんな事件は二度とおきてほしくないと思っている。
しかし、
報道のあり方を見ていて非常に疑問に思う。
というのは、ほぼすべてがベルギー側の視点であるということ。
(フランスのテロ事件のときもそうだった)
被害者の個人個人はほとんどがまったく関係ない人たちだったと思うが、国家として、ベルギーやフランスは被害者なのか?
フランスのテロで亡くなった一般市民は130名(パリ同時多発テロ事件)、ベルギーのテロで亡くなった一般市民は35名(2016年ブリュッセル爆発)。
しかし、アメリカが行ったシリアの空爆で亡くなった民間人は2015年11月時点で52人に上るそうだ(西暦2000年問題を考える)。
ヨーロッパのいくつかの国(フランス、ベルギー含む)も空爆に参加し、期間はもっと長いのだから、殺されたシリアの民間人の数はもっと多いだろう。
もちろん、空爆を行った原因はイスラム国の狼藉にあるのだろうが、そもそも中東の混乱の原因はどこにあるのだ?
サイクス・ピコ協定というのをご存知だろうか?
第一次世界大戦後、中東を含め広大な地域を支配したオスマン帝国の崩壊に伴い、イギリス、フランスは中東を分割統治したのだ。
現地人の意向を無視し、民族の境界を無視し、政治システムを無視し、勝手にヨーロッパ人が支配したのだ。
そのときの混乱や民族的争い、欧米への恨みなどが現在でも尾を引いている。
ヨーロッパやアメリカは、中東に限らず世界中でこのような支配を行い、膨大な数の現地人を虐殺し、今ではつんと澄まして被害者面だ。
(主な被害はアジア・アフリカ諸国だし、われわれ日本も例外ではない。もちろん、日本はそういう意味で加害者の側に回ったことがある、という意見もあるが…)
そのヨーロッパ・アメリカの罪のために一般市民を殺すというのは間違っているが、彼らのやった犯罪的行為をもっと報道してもいいのではないだろうか?
そして、糾弾すべきではないだろうか?
ヨーロッパ・アメリカのために、いったいいくつの文明が破壊された?
僕ら日本人は、いい加減ヨーロッパ・アメリカ側でものを言うのをやめて、日本的視点、アジア的視点で彼らを批判するべきではないだろうか?
※写真は記事とは関係ありません。
参考
ベルギー在住の方のブログ
いつか晴れた日に
こちらの方はもう日本に戻られたようです。
ベルギー駐在員写真日記
ベルギーで工芸品を売っている方のブログ
~itoharito~ ハンドメイド in ブリュッセル
本当かわかりませんが、別の視点でテロ事件を分析
richardkoshimizu's blog
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I Feel Glad (BGM Ver.) / Joshu Washiya
※筆者が中学生の時に作詞・高校生の時に作曲した曲を平成22年に自作RPGのBGM用に再アレンジしたものです。
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